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2010年09月22日

トライアルアカデミー見学編

「バイクに乗ってもいいけれど
トライアルは今月いっぱいはダメです。」

医者からそう言われて迎えたこの週末は
よりによって、トライアルアカデミーの合宿でした。・゚・(ノД`)ヽ

今回@BOSSは仕事だったので、私一人で真壁へ向かうことに。
乗れなくてもバイクを持って行こうかな・・・
平地でターンくらいなら大丈夫だと思うし・・・
と思いましたが、持って行けば乗らずに我慢するわけがないし、
中途半端に乗ったり乗らなかったりするよりは
今回は徹底して他の人の練習をこの目でしっかり見た方が
きっと勉強になる!(練習にはならなくても^^;)と考え直して
18日の朝4時にブーツとカメラだけを持って長岡を出発しました。

夜明け
高速道路で迎えた夜明け。

いつもは混むのがいやで、いわき経由で真壁に向かいますが
福島を横断して行く磐越道だと460km。
ナビで見ると関越道を使って群馬経由で向かえば260km。
今回は初めて関越道で行ってみましたが
結果は・・・途中の渋滞のため、時間的にはあまり変わりませんでした。^^;

8時30分過ぎに真壁に到着。

おはようございます!

みんな、バスに乗ってこなかった私を見て
「@BOSSはしどきですか?」
・・・いえ、@BOSSは(珍しく)仕事です。( ̄∀ ̄;)汗

野本インスト
今年の「トライアル・デナシオン」に出場し
2日前にポーランドから帰国したばかりのyossyインストラクター。

セクション
今回のアカデミーは、来月の「関東選手権」直前ということで
選手権にエントリーする予定のメンバーは
西元・野本両インストラクターのもとで、模擬選手権大会。
下見はきっかり5分間、練習なしのトライで
7セクション2ラップの点数を競います。

成田班
今年はまだ選手権にエントリーをしないメンバーは
成田校長のもとで、みっちりと「基本練習」。
(がーん!一緒に練習したかった・・・・(TдT))

今回の2日間で習った基本練習は3つ。
(ここからの説明は私の記憶からのものなので、実際の表現と違っているかもしれません。)

まず、ターン。


ハンドルで曲がるのではなく、腰をリアフェンダーの外側に落とし込むように
バイクを倒すきっかけをつくってあげて曲がります。
成田校長のターンは、私のような素人が見ても
竹がしなるようにバイクと一体感があって本当にきれいです。゚。( ̄▽ ̄)ポワーン
腰の位置、膝とステップの向き、頭の位置、加速時の姿勢、
細かいチェックポイントはきっとたくさんあるのでしょうけれども
私も肩が治ったら、自分のターンをムービーで撮って
じっくりと見比べて勉強したいと思います。

同じ方向にぐるぐる回ることができたら
次は動画のように自由に切り返しができるように練習。
できるだけ普段から、少し大げさなくらい大きく体を動かして
曲がるきっかけを作る事を心がけるように、ということでした。


次は「体重移動」の練習。

今はバイクの性能が良くなったので
こういう小さな段差くらい、勢いにまかせて行ってしまえるけれど
本来はこうした体重移動をさせて段差を越えることを意識して、
体に覚えさせることがとても大切なのだそうです。

最初はこの小さな石を使って、みんながカルガモのように一列になって
グルグルと順番に石を越えていましたが、
タイミングがだんだん合ってくると
ハンドルを引く感じや、ステップの上で伸び上がる姿勢などなど、
細かく教わっていないことまで、
みんなが少しずつできていくのにはビックリしました。

翌日、これと同じことをいつものV字谷の岩盤でやったら
これまではアクセルの勢いで登っていた感じだったのが
突然、とてもきれいなステアの姿勢で上がれるようになっていました。
教え方には、人それぞれいろいろあると思いますが
あまり多くのことを言われていないんも関わらず、こんなに短期間で
みんなが(特にうーたんが)どんどん変わっていくのを目の当たりにして
本当に驚きの連続でした。

(翌日のV字谷で「うーたん、抜重できてる!」と成田校長に言われ
「えっ!これ、抜重だったんですか!」とうーたん自身が驚いていたように
いつの間にか(もちろん下積み練習があった上でですが)
ずっとできなかったことまで、できるようになっていった感じの2日間でした。


もう一つの基本練習は「ハンドルをまっすぐに走る」こと。

「どんな地形でも、ハンドルはまっすぐ進むのが基本です。」

私なんかすぐに無駄にハンドルを切って転倒しますが(TдT)
ハンドルをまっすぐにしてあげれば、バイクが振られても
あとは自分がその上で、「バイクにとって良い位置」で我慢して粘って
しっかりとニーグリップして、バランスをとってあげることで
バイクは進んでくれるのだそうです。

「バイクを馬だと思って」
「上手に出来たら、バイクをなでてあげるくらいな気持ちで」
「バイクがどんなに振られても、自分のマシンを信じてあげる」
今回はそんな言葉を何度も耳にしました。

下見
ではハンドルをまっすぐにして行く練習を、ということで
岩岩、ガレガレのコースを下見中。
「イメージは大事です。ローマ時代の石畳と思えば平に見えるでしょう?(笑)」
はあ、そう言われるとそんな気も・・・( ̄∀ ̄;)汗

けれど、たぶん今までだったら、石と石の間をどんな風に進もうかと
くねくねしたラインを思い描きながら下見をしたと思いますが
今回は、ほぼまっすぐなラインを、ハンドルをまっすぐに進んで行きます。

そして、これまた驚いたことに、
みんながどんどんクリーンを出しました。
明らかにこれまでの乗り方とは違ってきたように見えました。


この3つの基本を練習して、体にしみこませていくと
これらを組み合わせることによって、
こんな難しい林間キャンバーも行けるようになるのだそうです。

ガレ
あとは、視覚から来る「難しそう」「怖い」というイメージに負けないで
バイクを信じてあげることが大切だそうです。^^;

成田校長からこんなにじっくりと基本を教われる機会に
見学をせざるを得なかったことが本当に残念でなりませんが(泣)
2日間、みんなが練習で目に見えて変わっていくようすを
こんなにじっくり見たことはなく、
また先生の他の人へのアドバイスをこんなにじっくり聞いたことはありません。
それが基本練習だったことは、きっと私にとってよかったことだと思います。


2日間の終わりに・・・

相談
どうしても自分のイメージで、心に「ビビリミッター」がかかる、と
成田校長に相談をするshirukoりん。
「ボクはその場に立っていろんな音を聞くことで、どんな空間かを感じるんです。
そしてやっぱりいろんな状況に慣れることが大切ですね。」

ということで、今立っていた「崖」と呼んでもいい
急斜面の岩盤(しかも淵は切り立っています。^^;)に
バイクを持ってくるように言われ、

shirukoりん
「こ、ここで8の字っすか!」

うーたん
こういうのは好き、といううーたんは何なくクリア。( ̄∀ ̄;)スゲー

noccoさん
noccoさんは「怖い怖い!」と言いながらも、果敢に挑戦、そして4回クリア。

岩盤急坂
逃げ場のなくなったshirukoりんも覚悟を決めて、いざ!

キャンバー
そして見事に2回クリア!

「できなくてもいいんです。崖という状況に慣れること、
それから自分の心に勝って挑戦することが大切なんです。」

本来18歳までのユースが対象のトライアルアカデミーですが
成人女性の参加も認められています。
参加条件はただ一つ、「競技への参加を真剣に考えていること」。
こういう時にその言葉の意味を改めて感じます。

私もがんばらなくちゃ。


そうそう、私は『イーハトーブトライアル』に「匠塾」でエントリーしていたのですが
地元の祭りと重なってしまい、泣く泣くキャンセルをしました。
が、事務局の手違いでデータ上キャンセル扱いになっていなかったらしく・・・

完走メダル
成田さん経由で「完走メダル」を頂いてしまいました。^^;

イーハトーブ事務局の方からは、
「完走メダルは事務局側の手違いではありますが
幻の完走メダルとして、そのまま受けとっていただけませんでしょうか?
来年是非参加頂き、本当の完走メダルを渡したいと思っております。」
という暖かい言葉を頂きましたので
記念に、というよりもお守りのように、大切にさせて頂きたいと思います。

それからアカデミーで参加する「関東選手権」と
新潟で行われる「佐渡トラ」が重なってしまったことを校長に相談しました。
成田校長の答えは明確、且つ明快でした。

「アカデミーは本来、関東選手権への参加を目指して構成されています。
たとえ今回自分が大会に参加しなかったとしても、
ただ見て応援するだけでなく、次回走る時のことを頭に思い描きながら、
自分だったらどう走るか、そういう目で見ることが大切です。」

なんというか、アカデミーに参加しているとはいえ、
トライアルをとても中途半端にやっていた自分に渇を入れられた気がしました。
そして成田校長の一貫した考えに、とても、とても気持ちがスッキリしました。

「見学」という立場で参加した今回のアカデミー、
見ているだけでも目から鱗がぽろぽろ落ちた2日間でした。
あとは、早くみんなに追いつけるように
まずはこの3つの基礎を身につけよう!とメラメラ燃えながら
夕日の真壁を後にしました。

みなさん、お疲れさまでした。

投稿者:かまた  2010年09月22日 14:35

コメント

投稿者:4460母   2010年09月22日 22:25

 暑かったですね、おつかれさまでした。
かまたさんの「やる気モード」がしっかり出ていましたよ~。でも、中途半端に乗るとケガのもとですから、これで正解でしょう。
 参戦組はヨッシー先生のデナシオン怨みもあり、鬼気迫り(?)厳しかったです。 というのは大げさですが・・・ (笑)
 でも、セクションに入ってしまえば、自分で何とかしなくてはいけない!時間がかかっても、自分で抜けられるまで、先生方は温かく見守ってくださいました。
 ありがたいことです。 
学校では学べない、でも、これからの子どもたちにとって、とても大事な事です。親としてヒヤヒヤして、辛いけど、頑張っている姿を見てとても頼もしかったです。
 4460が、いまいち、参戦には乗り気ではない事を良太先生が気にかけてくれて・・・ 
 10月に行われる中部大会では「どんな時でも最後までベストを尽くす、という事を、4460に感じてもらえる走りをする!ヨッシーも、」
 ぐっときました。キョウセイまで私も頑張って運転して応援に行ってきま~す。
 4460母
 
 

投稿者:アパッチ   2010年09月22日 23:19

よい勉強をしましたね。
たまには見学するとセクション攻略のイメージできるんですよね。
でも、それを現実的に乗ってみるとなかなか。。^^;
無理せずに怪我を治して練習ですね。
来年のイーハトーブで待ってますよ。

投稿者:かまた   2010年09月23日 09:06

>4460母さま

2日間お世話になりました。
アカデミーに行くたびに、ユースのメンバーが
どんどん「大人」になっていってビックリします。^^;

4460君もセクションの中で、一生懸命自分と戦っているんですね。
中部大会での良太先生の走りから、「何か」を受け取って
関東選手権参戦を自分で決めてくれたら嬉しいですね。

「参戦しない組」の練習を撮った動画を、帰ってきて見直しましたが
みんなが、自分ではわからないのにどんどん出来ていくようすに@BOSSも驚いていました。
厳しい暑さも終わり、これからは練習にいい季節ですね。
真壁に行く日があったら、ぜひまたお誘いください。^^


>アパッチさん

じっくり見ることで、頭にイメージを焼き付けることって
とても大事だなあと思いました。
あとはこのイメージのままに自分でやってみるだけなのですが・・・^^;ゞ
トライアル解禁の日が待ち遠しいです。

イーハトーブは毎年8月の最終土日ですよね。
もしかしたら今後は永遠に祭りと重なって
本当に「幻の完走メダル」になってしまったりして・・・(TдT)

投稿者:☆ぬーにゐ★   2010年09月24日 05:10

オイラは怪我が中途半端な時は絶対に見に行きません。

必ず乗りたくなって、欲求不満のまま帰って来るような事になるので一切致しません。

ネットで皆さんの活躍を見てるだけでも羨ましくなってしまう位ですからね(@_@)

投稿者:かまた   2010年09月24日 13:53

>☆ぬーにゐ★さん

ぬーにゐさんの怪我、かなり長いですもんね・・・(TдT)
早く復活できるといいですね。

私は乗れない時期が短いということもありますが
普段じっくり他の人を見ることがなかったし、
「トライアルも練習せねば!」と焦るのにたいへん有効でした。

でもダイエット中、禁酒中(あんまりそんな時ないけど。^^;)は
欲求不満がとんでもない方向に爆発するといけないので
「危うき」には近寄らないようにしたいと思います。

投稿者:あや   2010年09月24日 22:42

遅くなりましたが、お疲れ様でした!
斜面を下から見た際、匠王子ではなく、かまたさんの後ろ姿のプリッ尻に目を奪われました。
今回乗れなくて、さぞかしストレスになってると思います。
ドクターストップは確か今月いっぱいでしたよね?
かまたさんの来週末のご予定は??

投稿者:188   2010年09月27日 12:50

かーまーたさーん
リンク外されてるしぃ・・・。
休止中だから仕方ないか。

トライアルって楽しそうだなぁと以前から思ってるんですが、マシンがナカナカ見つからないで今日に至ります。
そのうち、斜面を自由に走ったり射出してみたい。

まだ暫く乗れないんだろうと思いますが頑張ってくださいね♪

投稿者:かまた   2010年09月28日 09:26

>あやさん

お返事が遅くなってごめんさない。
真壁、お疲れさまでした。
あやさんたちは、ヘルメットをかぶると
だんだんどっちがどっちか判断できなくなってきましたね。(笑)

そうなんです。今回は乗れなくて本当に残念でした。
トライアル解禁になる今週末は、見学した練習を思い出しながら
久々にBetaに乗りたいなあと思っていますがまだ未定。
もしどこかで一緒になったらよろしくです。^^


>188さん

トライアル、ぜひなんとかマシンを見つけて始めるといいですよ。

>まだ暫く乗れないんだろうと思いますが頑張ってくださいね♪

それが・・・ドクターストップはトライアルだったので
先週末はしどきに行っちゃいました。^^;

投稿者:Nori   2010年09月29日 00:53

校長センセのターンを見て、なるほど、こんな風にステップを踏むのか、ふむふむ。
と、見ているときには思うのですが、実際に自分でやってみようとすると全然でけまへん。ただのへっぴり腰にしかなりまへん。(涙)
GS君捨てて、軽いバイクにしようかなと、時々真剣に悩みます。
下手なヤツほどバイクのせいにしたがる。悪いクセです。猛反省。
マイペースでいくしかないっすね。
なんてことを、ひっそりと思ったのでした。
恥ずかしいので、こっそりとカキコ。

投稿者:かまた   2010年09月29日 09:07

>Noriさん

確かに、バイクの挙動や体の使い方を練習するのには
小さなバイクの方がいいかもですね。
練習で転んでも怪我も小さくて済むし、
バイクが傷ついてもサイフの傷も少なくて済むし。

GS君に小さな小さな弟分を迎えてみてはいかがでしょうか。
GS君を捨てるなんていわずに・・・・・・^^;

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