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2018年10月29日

ラリー東北2018 Day-1

【Day-1】 10/19 浜通り〜中通り

一夜明けて。
結局一睡もできないままラリー当日を迎えました。
でも不思議とまったく眠くはありません。
(アドレナリンが切れた時が怖いですが…^^;)


朝7時から当日受付と車検があり、9時15分より開会式。

ナックさんより、
「今回初めてラリーに参加される方も大勢いらっしゃるようですが、ゼッケンを付けたマシンが数台固まって走ると、それだけで地元の方には脅威となり得ます。
来年以降も続けられるように、集団で走ることがないようお願いします。
何よりラリーなのですから、できるだけ一人でセルフマネジメントして走り、自分自身と対峙する機会にして頂ければと思います。」
という内容のお話がありました。


パルクフェルメが解放され、ゲート下にスタート順に並んだラリーマシン。
記念すべき第1回大会には100台を超えるエントリーがあったそうです。
壮観!


かまたは今回ゼッケン「2」。
ということは初日だけは2番スタート。
ラリーよりもそのことにドキドキします。
無事にエンジンかかってくれますよーに^^;

ドキドキを紛らわすべく、我が「チームウトロンwithアトラスネット」の皆さんと記念撮影。


ゼッケン1番、今回はKTM950からCRF250に乗り換えて出走の菊池さん。
「一緒に走りましょう」と言って頂いたけど、結局ラリー中に菊池さんと一緒に走れたのは、グランドスタート直後の一時停止で並んでから林道までの8kmだけでした。
そりゃそーだよね。笑


チームウトロントップドランカー(笑)、ゼッケン86番のぢゅんちゃんは、私と同じくセロー250でエントリー。
前日まったく顔を合わすことがなかったので心配したけれど、「昨夜ベロベロに呑んでましたよ。」と誰かが言っていたので安心しました。笑
ぢゅんちゃん、最後のチームセローよろしく!


全エントリーリストの最後を飾るゼッケン102番の芦葭まこちゃん(左)と、今回運搬サポートをお願いしたうなぎさん(右)。
グランドスタート前のまこちゃんを撮りたかったけど、はるか後方すぎて無理でした。
というわけで、朝ごはん中の写真でエイ!笑


10時、グランドスタート!
菊池さん、行ってらっしゃい!などと見送りができるわけもない2番スタートのかまた。
冷静を装ったフリをしながら、菊池さんに続き30秒遅れで心臓バクバクのままスタート。
行ってきます!


Day-1の総距離は205km。
北海道4daysで200kmと言ったらバビューンと「すぐ」という感じですが、はたして東北の200kmはどうでしょうか。

ブリーフィングでナックさんから、

「前回試走した時より林道がかなりガレていて、草も生い茂って道が見えにくくなっています。
草の下に石が隠れていたり溝があったりするので気をつけてください。」

という脅し文句があった通り、最初の数本の林道は、草がぼうぼうと生えたわかりにくい道。
しかも前述の通り、先頭の菊池さんは最初の林道ですぐに見えなくなり、その後は一人で2番手を走ることになるわけですが、

走りながら高村光太郎の
「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」
という『道程』の一節を思い出しました。(TωT)

スタート順が早いということは、前走者によるトレース痕がほぼ無いということ。
土が出ているところはタイヤの痕がありますが、今回は軽量車で参加の菊池さん、草がなぎ倒されているような痕はありません。
ああ、なんでKTM950で来てくれなかったんですか〜・゚・(ノД`)ヽ


しばらくして#6の梶山さんに追い抜かれ(ホッ。笑)、65km地点でSS手前のCP100に到着。



3番手でSS開設時間を待ちます。


その後、続々と後続車が到着します。
私のすぐ後ろには、ゲゲッ!
R1200GS Rallyeの#12原さんが。Σ(・∀・|||)

CP100のフラッグを越えるとSS-INの順番が確定されるので、もし順番を変えるならフラッグより手前で行わないといけません。

「あの・・・順番変わりましょうか?」
「いいんですか?」
SS1がどんな林道かはわからないけれど、BIGOFF、しかも原さんから追い抜かれたら、弾丸のような石つぶて、あるいは大きな泥の塊が飛んでくることは必至。
1秒単位で優勝争いをする選手の方の邪魔になるのも申し訳ないし、何より我が身を守らなくては^^;


SS1、スタート!!

「気持ちよく飛ばせるハイスピードなSSは後半の下りが勝負どころ。」とルートインフォメーションにあったSS1。


こちらはSSER公式カメラマン様が撮ってくださった写真。
すごく雰囲気たっぷりで、ライダーの技量に関係なく素敵な写真ですが、実際の私はタイムアタックであるSSをいつものように安全運転で無難にこなし、

次に目指すは145〜155kmに設定されているCP(チェックポイント)。

秋の東北。
クネクネとスピードの出ない林道は、ところどころ舗装となっていて、そこに落ちている濡れた杉っ葉や苔が怖いのなんの。(||゚Д゚)ヒィィィ
とにかく淡々と、淡々と先に進みます。

CPがあるであろう林道に入る手前の食堂に数台が入っているのを見ましたがこれをスルー。
(食堂に入ることは強烈なトラウマになっているので、私がタイムコントロールで食堂を利用することはこの先もきっとないでしょう(TωT)/)


CP開設までかなり時間的な余裕はあるものの、この先の林道が実はガレガレでものすごい時間がかかるという可能性も考えて、できるだけ145km地点の直前まで進んでおくことに。


まだ40分近く余裕はありましたが、1kmちょっと手前の少し開けた場所にバイクを停めて待機することにしました。

それにしても誰も来ないなあ。
入り口から1本道だからミスコースしているわけもないし、みんなご飯をたべているのかなあ。


10分ほどして、ようやくバイクの音が。
あ、テツさんだ!
今回ラリー初出場・初挑戦の#50清水哲さん、通称テツさん。
ツアラテックジャパンの店長さんです。

私の後ろにバイクを停めて、ここで一緒にCP開設を待つことに。


テツさんの大事な非常食「きのこの山」をごちそうになりました。
北4は夏だからチョコ系は持ち歩けないけれど、秋の東北にはいいですね

「やっぱり食べられるものを持ってきてよかった。
俺、ナッツとか嫌いなんですよ。
これでピーナッツしかなかったら悲しくなります。」

と言いながら美味しそうに「きのこの山」を食べるテツさんに、


さっきここで「くるみとココナッツのキャラメリゼ」をたいらげ、しかも私のウエストバッグにはまだ「生くるみ」が山のように入っていることは言えませんでした・・・


地面に座り込んでいろんな話をしました。
ラリー中のこういう時間って、走っている時そのものよりも強烈に思い出に残ったりします^_^

しばらくすると、数台がスピードを落とすこともなく、私達に手を振りながら眼の前を走り去って行きました。
「もしかして、CP早着ペナルティのこと知らないんですかね?」
「う〜ん、初めての人も多いですからね。」
と言っているうちに、後から後からマシンがやってきて、私達を追い抜いていきます。
ここはたった1km手前、しかもまだ10分以上あるのに・・・

しかし菊池さんまでが通り過ぎた時、さすがに不安になり、テツさんと顔を見合わせ、
「もしかして、スーパー勘違いをしてるの、俺たちだったりして・・・」
私とテツさんならありうるかも・・・( ̄∀ ̄;)汗

後で聞いたら、CPの手前にコンビニがあることがわかって、そこで皆さん休憩されていたそうです。

CP開設時間の15時を1分過ぎて出発。


無事、チェックポイントの通過スタンプを受けました。


CPを通過した後は、3kmほどのダートを2本こなしてビバークに向かうだけ。
初日はかなり時間的にゆるやかな設定です。
ただし、ビバーク手前のガソリンスタンドで給油を忘れないようにしなくては。

このスタンドが道沿いではなく、大きなショッピングセンターの駐車場にあったので、一度は見落として通り過ぎてしまいました。
が、引き換えして無事給油完了。
「ガソリンスタンド」と一言で言っても、思い込みしないで周りを見ないといけませんね f(^_^;)


あ、「GSであそ部」の澤田部長発見!
部長が指さしたその先で、マップにあった「生キャラメル直売所」に寄って買い物をしているらしいGSが数台いましたが、私はそこへは寄らずにそのままビバークへ。

16時半すぎ、本日のビバークに到着!
もうすでに薄暗くなりかけています。


今回運搬サポートだけお願いして、マシンサポートは受けていないけれど、ゴールしてお顔を見るだけで安心のうなぎさん。


そのうなぎさんが撮ってくれたゴール直後の私。
ありがとうございます!


さっき買ったという話題の生キャラメルを柳井さんから頂きました。
わーい、ごちそうさまです。
この寒さなら溶けないだろうし、明日のご褒美食にしようっと!


増し締めをしてパルクフェルメへマシンを移動。


ウトロン、ただいま!
(と言っても、帰ってきたところで夜も別々ですが^^;)


@BOSSもスタッフとして忙しく立ち回っています。
声はかけませんが、写真だけカシャッ。
オフィシャルのビブスがオレンジなので、いつもとあまり違和感がありません。笑

本日はコテージ風のきれいな宿です。
テントを出さずに屋根の下で寝れるだけでもありがたいのに、しかも温泉付き!


夕食は夕方6時半から、センターハウスに食器持参でいただきます。


本日のメニューです。
いっただっきまーす!


5名の女性エントラントは、1つのコテージで全員一緒。
今回、とも蔵さん(♀)の隣のベッドを使わせてもらいましたが、彼女の行動、特に片付けと次への準備の速さ、1分足りとも無駄にすまいという動きは、ものすご〜く勉強になりました。
きっと普段から厳しく鍛えられているんだろうなあ。
私も次回はコロコロ付きのダッフルにしよう!

今日は林道の内容も、全体的な時間設定にも余裕があり、皆さん結構早めにゴールされたようです。
記念すべき第1回目の初日だから、「ようこそ東北へ!」という歓迎の日だったのかも。

そんな中、ずいぶん遅くなってから部屋に入って来て、疲れ切った顔をしている女性がいました。
U野さんです。
話を聞くと今回が初ラリーだそうで、「東北は初心者向けだから」と言われて参加してみたのだとか。
けれど、林道もほとんど走ったことがなく、怖くてゆっくりと進むのでCPにも全く間に合わず、最後はエマージェンシー封筒を開けてビバークへ直行して来たそう。

まるで初めて北4に出た時の私を見るようです。
林道という林道が地獄へ続く道に思え、怖くて怖くて、ゆっくりとしか走ることができないから、結局暗くなってからも林道を走ることになり、不安と辛さだけだったあの頃。

そんな話をしたら、U野さんは、
「まったく同じです。
林道が楽しく走れる日なんて来るのか・・・」

北海道4daysなら夜は7時くらいまで明るいし、林道も広めでフラットなところが多いけど、最初に連れてこられたのが秋の東北って・・・( ̄∀ ̄;)汗

エマージョンシーを開けて帰ってきた自分はリタイアだと思い込んでいたU野さんでしたが、ペナルティは付いたけどリタイアではなく、明日も走れることを説明して、「最初はみんなそうだった。」とみんなで励ましました。
すると、

「明日も走ってみます。
でも夜は走らないで、日が落ちる前にエマージョンシー封筒を開けて帰って来るつもりです。
走れるのは400kmのうち200kmくらいかもしれないけど。」

よかった!
今やめて明日走らなかったら、「ラリーは怖いもの」というトラウマになって二度と出なくなるかもしれないから。


「こうすると巻きやすいよ。」
ジップロックのナイロンをマップケースの軸に巻いて、U野さんにマップを巻きやすくするコツを伝授するともぞうさん。

ラリーを通して挑戦するものはみんな違うけど、せっかく機会を同じくして参加した3日間。
明日もお互い笑顔でビバークで会いましょう!


明日の公式通知と、

Day-1のリザルト。


菊池さん 4位
まこちゃん 15位
ぢゅんちゃん 41位
かまた 78位

私は北4だと70人中くらいの60番台だから、100人エントリーの今回ならまあまあかな。
あ、ふたつ前に、A-tecの故・斎木校長先生の娘さん、裕可ちゃんが。(←仲良くなったので今回からちゃんづけ。)

北4で@BOSSから、
「トップの選手ならいざしらず、あんたのレベルなら、コーナーの1つ1つ、直線の1つ1つを頑張れば、10秒なんかすぐ縮まるよ。」
と言われたことを思い出しました。
明日のSSはちょっと頑張ってみようっと!


明日は今日の倍の400km超え。
長い一日になりそうです。

(Day-2につづく。)

投稿者:かまた  2018年10月29日 19:11

コメント

投稿者:鈴木和弘   2018年10月29日 21:11

楽しく読ませて頂きました。(^.^)今回は怪我で参加を取り止めましたがまた、参加したいと思っています。何処かの会場でお会いしたらご挨拶させて頂きます。

投稿者:かまた   2018年10月30日 07:33

>鈴木和弘さま

はじめまして。
残念ながらお怪我でキャンセルだったのですね。
どこかでご一緒してフラフラ走っている私を見かけたらぜひお声がけ下さい^_^

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