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2019年02月13日

木の実親方がこそ練初参加!完全プライベートレッスンで掴んだものは!?

【プロローグ】

今年2回目の「@BOSSのこそ練であそ部」。
木の実部屋親方こと木の実さんが、2daysで初参加をしてくれることに!

バイクは高校の通学から。
ラリー歴はすでに20年以上の超ベテラン。

@BOSSは24年前の四国でのラリー「TBI」に出場し共に走って以来、木の実さんのことは「戦友」と呼んでいます。
弊社が1998年に地元で開催した「AOR(アトラスオリエントラリー)」には、木の実さんも参加してくれていました。
ただ、私は当時バイクに乗ってもいなかったし、スタッフの一人として参加者の皆さんと親しく話すわけでもなかったので、木の実さんの名前は@BOSSから聞いて知っていた程度。


木の実さんと個人的に連絡を取ったのは、初めて北4に出場するかどうか迷っていた時。
ラリーという未知の世界が不安で怖くてしかたなかった私が、木の実さんのBEIJING-ULANBAATAR 2005参戦記を読んで、「すごい!」と思ってメールを出したのがきっかけでした。

@BOSSにとっては戦友、私にとっては大先輩の木の実さんですが、

「ちまちま練習、ホントに嫌いで全然したこと無い。
でも、一緒にだったら楽しく練習できるよねー!」

とのこと。( ̄∀ ̄;)汗

バイクに乗り始めた時から、50ccのモトクロス小坊主たちに8の字やミニコースでオラオラと追いまくられてきた私にとって、「バイクに乗る=基礎練」だったので、ラリー大ベテランの木の実さんが一度も基礎練をする機会がなかったと聞いてとても不思議な感じなのですが、@BOSS曰く、

「そういう人の方が多いと思うよ。
だからこそ、そういう人たちが長く楽しく乗り続けるためにこの『@BOSSのこそ練』を立ち上げたんだもの。」


写真は去年の秋、北海道帰りにアトラスに寄ってくれて、ラリー東北のマシン試走に付き合ってくれた時の木の実さん。

そんな木の実さんに、こそ練直前のある日、ナックさんがこんな質問をFBで投げかけました。


「親方は、まず『何のために練習するのか?』という『目的』と、『それを実現する為にどんな風になりたいのか?』という『目標』を設定してください。
でないと、ちまちまとつまんない練習をした・・・で終わります。
理念=目的、ビジョン=目標です。」

これに対して木の実親方は、

「身体の大きなナックさんには、理解されないかもしれないし、そんなのが目的かよ!?と笑われるかもしれないけど、私はずっと、足が付かないバイクをちゃんと乗りたいと思ってきました。
ラリーを走るには足が付かないバイクに乗るしか無いからです。
いえ、国内ならセローとかでも良いのですが・・・

だからずっと無理して身体に不相応な大きなバイクに乗り続けてきました。
でも、足が付かないとどうしても怖さが先に出て、自分にブレーキを掛けてしまいます。
多分、バイクの挙動についてもう少し理解?体感?出来れば怖さも薄れるのでは?と思うけど、どういう練習をしたらそれが効率的にできるのかわかりません。

子供の頃は、体育が2だった程の運動神経なので、1回や2回のこそ練で課題ができるとはとても思えないけど、最初は練習の仕方だけでも教えてもらおう、位の低い志しです。そういう参加じゃダメでしょうか。
だから、
目的はまだラリーを走りたい、目標は(自分にとっては)大きいバイクを普通に乗れるようになる、です。」

この明確な目的と目標に、こそ練主催の@BOSSもかなりいろいろ考えたようです。

そして今年2回目のこそ練を迎えました。


【Day1 2月9日(土)】

土曜日
朝4時、新潟を出発。


「木の実さんがラリーで『自分にとって大きなバイク』を怖がらずに乗るには何が必要なんでしょうかね?」
トラックの中で@BOSSにそう聞くと、
「あんたはどう思う?」

う〜ん、スタンディングですか?
「うん、極低速でね。」

「親方と林道を走っていると、細かいつづら折りのUターンが苦手で、足を着こうとしてバイクを倒してしまうのをよく見るんだよね。
親方、背は低いのに、サスストロークの長いラリー車に乗っていて、足がつかないことがデメリットになる瞬間、不安になっていると思うんだ。」

@BOSSは、そんな不安を解消するために、足を着かなくても走破できる技術と自信を身に付けるのがよいだろうと考えて、スタンディングスティルやフルロックターンなど、極低速バランスの練習も加えようと考えていたそうです。
「でもまずは、何が苦手か、何を練習したいか、実際に親方本人から直接聞いてからかな。」

朝7時40分、しどき到着。


私たちが着いた時は、雪はちらちら舞っているものの、ベスコンな感じでした。
「そっちの具合どう?」
と、トランポが夏タイヤのナックさんから確認電話があり、
「大丈夫ですよ、吹けば飛ぶような雪ですから。」
と答えたのもつかの間・・・


雪は空からふるいで粉砂糖をかけるように降り続け、みるみる真っ白に!
あわててナックさんに「スタッドレス必須、一択です!」と変更連絡を入れました。

ちょっとこれは初めての基礎練にはあまりにも酷なコンディション。
親方のちまちま地味練嫌いがますます嫌いになったらどうしましょう(TωT)
こりゃ、今日はマシンメンテナンスデイにして、早々に健康センターで座学ですかね・・・

みなさんを待つ間、せっかくなのでセローのオイル交換など。


うわー、真っ黒。。。( ̄∀ ̄;)汗
本日はエレメント交換無しなので、10W-40のオイルを1000cc。(覚書)


「さびー!」
トランポがスタッドレスタイヤでないため、マシンを持って来れなかったナックさん。
常春のいわきに住むナックさんはこの雪にほぼ戦意喪失^^;
それに引き換え、冬カムロ等で雪上バイクには慣れている木の実さんは、これしきの雪で乗らないなんてこれっぽっちも思わないようで、楽しそうに準備にとりかかり始めてくれました。
よかった。笑

木の実さんは自分のクロストレーナーを持ってきましたが、
「今日のところは小さなバイク(CRF125F)で練習しましょう。」
と@BOSS。

では、さっそく広場で練習開始!

******

【加速・減速】

まずはこそ練の定番、「加速・減速」でウォーミングアップ。
大きなスクエアを描きながら、加速時と減速時、大げさなくらいのボディアクションで体重を移動させ、バイクにとって一番いい体の位置を身につける練習です。
私もそうなのですが、自分でイメージしているよりもずっと体は動いていないことが多く、動画で撮ってもらうとよくわかります。

この練習をすると、皆さん勘違いして「フォーム」をまねようとしますが、一番大切なのは、ステップのどこをどう踏んでいるかだそうです。


ステップの前側をつま先を降ろして膝を伸ばして踏むと加速の位置になるし、


逆に後ろ側をかかとを降ろしてステップを踏んで膝を伸ばすと、減速の位置まで体が動くというだけで、意識するべきは「ステップ」。

だから、ステップの上を平らに踏んでフォームだけ真似ようとして、「なんかうまくいかないぞ??」という人が多いように思います。
(私も気をつけます^^;)

******

【ぐるぐる(定常円旋回)】

お次もこそ練の定番、「ぐるぐる」。
最初はリアを滑らせたりせずに、バイクを股の下で倒して一定のスピードで遠心力を作り、バイクの邪魔をしないいい位置でぐるぐる定上円を描きます。
バイクと一体の「やじろべえ」、「地球ゴマ」となる感覚を掴む練習です。


バイクとバランスをとる、基本の「ぐるぐる」(定常円旋回)
木の実さんにとって初めての「ぐるぐる」。
@BOSSが、まずは大きな円をゆっくりと描きながら回り、それをだんだんとバイクを倒しこんで行って小さくしていく様子を、ナックさんが木の実さんに説明してくれています。


さ、親方。土俵の準備も整いました。
思う存分ぐるぐるしてください。笑

遅れて到着したMotoradaの大和さんもこれに参加。
CRFで順番にぐるぐるしました。

******

【アクセルターン】

「これまでやってこなかった事や、できないと思い込んでいる事をできるようにするのが、この『こそ練』なんですよ。」
と、@BOSSが木の実さんにやりたいことを尋ねると、

「アクセルターン、バイクの脇に立ってやるのはできるんだけど、跨いでは・・・」

木の実さんが「やってみたい!」というので、みんなでアクセルターンに挑戦!


大和さんのアクセルターン
すると大和さんがドヤ顔で(ウソ)、連続アクセルターンを披露してくれました。

今までアクセルターンはく怖くてやったことがなかった私。
何が怖いって、クラッチレバーを離した途端にバイクが暴れそうで怖い!(><)
でも、だから小さなバイクで練習するんですもんね。
と自分に言い聞かせて、かまた、アクセルターン初挑戦!


かまた、初アクセルターン失敗
ま、最初は必ずお約束ですがね。笑

あれ?
でもアクセルターンって実は「ぐるぐる」とまったく同じでは?
股下でバイクを倒して、内ももでそれを支えて、自分はバイクの邪魔をしない位置で遠心力を活かしながら、リアを滑らせて曲がる。
「そうだね、ぐるぐるの応用で、リアだけを滑らせればアクセルターンになるんだね。」



親方も、もちろんアクセルターン初挑戦。
でも足を着く位置や体の使い方によって、なかなか安定してうまくいきません。
「さっき1回できたのにー!!」と悔しそう。

最初はアクセルターンのことを「ちょっと自慢できる芸当」程度にしか見ていなかった@BOSSですが、木の実さんがフロントを押して滑って転んでしまうのを見て、
「あっ、プッシュアンダー!」
また、リアが滑り過ぎて倒れてしまうのを、
「今度はスリップダウンだ!」
と、普通にコーナーリングでの挙動と同じ現象が起きているようすを見ているうちに、
「これって、上手くアクセルターンしている様態からシートに座ったら、そのまま『ぐるぐる』になるのでは?」
と考えたらしく、「おい!かまた!」

・・・という事で、私がやる羽目に。( ̄∀ ̄;)汗


アクセルターンからそのまま乗る。
うん、なんとなくできる気がする。


かまた、アクセルターンからそのまま乗ってみる

できたー!(・∀・)

この位置に座ればバイクが暴れても怖くないかも!
それに、前回のこそ練で哲さんに教わった内ハンドルを低くしてリアをスライドさせるぐるぐるにも通じてるみたい!

みんなで遊びながら、今すごーく大事なことに気づかせてもらったような気がします(-人-)

この日は3時でコースクローズだったので、最後はみんな、それぞれの課題を練習。

「親方が最初にアクセルターンをできたのは、偶然体がちょうどいい位置にあったから上手くいったんだね。
でも、自分でその位置がまだ判らないから、もう一回しようとしたときに再現できない。
他のメンバーとの違いは、この中で親方だけがまだ『ぐるぐる』ができないんです。
『ぐるぐる』ができるようになるとアクセルターンも自分でできるようになります。」
と@BOSS。

「そっかー、みんな繋がってるんだねー。
ちまちま練習って一人でやっても出来てるかどうかもわからなくてつまんないけど、みんなでやると、その場ですぐにどこが悪いのか教えてもらえるし、他の人のも見れるからいいね!」

それが「@BOSSのこそ練」なんです^_^


大和さんは、せっかく持ってきたのだからと、R1200GSで「フルロックターン」の練習開始!
みんなで練習しながらお互い教え合える「こそ練」の良さ、楽しさを知り始めた木の実さん。
GSフルロックターンでの「やじろべえバランス」のお手本をしてみせる@BOSSを見ながら、大和さんに、

「@BOSSに比べると、大和さんのは体がまだまだ外に出ていないよねー!」

などと、こそ練ならではのダメ出しをしていました。笑


午後3時、練習終了!
お疲れ様でした!
明日はもう少し晴れますように!


そして常宿「いわき健康センター」へ。


AD/tacさんもここで合流

寒かったけど楽しかったですね!
短い練習でしたが、いろんなことを気づかせてもらいました。
雪の中、今日も一日ありがとうございました!
明日もよろしくお願いします!
カンパーイ!


【Day2 2月10日(日)】

翌日曜日の朝のしどき。
晴れ予報とは裏腹に・・・


雪国新潟と何も変わらない景色が広がっていました。Σ( ̄⊥ ̄lll)ガーン


GPコースも真っ白。。。( ̄∀ ̄;)汗
しどき犬「クリ」にガウガウ牽制されながら、クリのテリトリーにマーキングしまくるウトロン。
犬たちは楽しそうですが、果たして練習できるのでしょうか。。。

でもコースクローズはないそうだし、「バンバン走れます!」という会長からの天の声(場内放送)もあったし、太陽が顔を出してお日様も射してきて昨日より温かいし。


なんと!
@BOSSが広場の雪かきをしてくれています。


「このまま乗っても圧雪になって滑ったり、ぐちゃぐちゃのマディになるだろうけど、除かせばベスコンのはずだから。」
そう言いながら、まだ乾燥している雪をハンドラッセルでどかすと、雪の下からは@BOSSが思った通りのベスコン状態の地面が顔を出しました


AD/tacさんちのクマちゃんに威嚇されてビビりながらも、二人に絡みたいウトロン。
笑えるくらい腰が後ろに引けてます。笑
それを楽しそうに笑いながら撮影するtacさん。
そしてそのtacさんを微笑ましく撮影する私^_^

******

【ぐるぐる、おさらい】

こそ練2日目、練習開始!
@BOSSが作ってくれたベスコン特設スペースで、まずは昨日やったぐるぐるの復習から。
まだ着替えが終わっていない@BOSSが来るまで、一人でおさらいをする木の実さん。


ですが、昨日いろいろ教えてもらったポイントが、ひと晩たって何やら混乱してきてしまったようす。
困惑しながらぐるぐる走っている感じの木の実さんです。
一見普通にぐるぐる回っているのですが、大事な「やじろべえバランス」が発生しません。

去年の冬は骨折していたため、全3回、計6日間のこそ練をずっとカメラを通して見学していた私。
同じ『ぐるぐる』でも、うまく出来ない方を見ていると、いろいろな「出来ない理由」があると気づかされます。

教える@BOSSも、「何をどんなふうに直すとできるようになるか」を説明する時には、その方に合わせて言葉を変えて、様々な例え話をして伝えます。
例えば私には「地球ゴマ」「ジャイロ効果」「やじろべえ」という言葉だったものが、木の実さんにはなかなか通じないと感じたらしく、


いろいろ苦心しながら、
「あのパイロンの中心で、重りの付いた糸を回すと・・・」と言い始めると、

「わかった!バイクの内側のハンドルが、あのパイロンとつながってると思えばいいのね!」
「そうそう!」
ああ、確かにそれはわかりやすい例えかも。
これは良い例え方を教えてもらったと、@BOSSも喜んでいました。
木の実さん、ナイスです!*\(^o^)/*

******

【tacさんのお手本:アクセルターン〜リアスライドぐるぐる】


そこへAD/tacさん登場!


木の実さんが昨日の成果だった「アクセルターン」を披露することに。
が、なかなか上手くいきません。


そんな木の実さんを見ながら、出来ない理由や出来るようになるためのコツの伝え方を、自分でもアクセルターンを確認するようにやりながら考え、翻訳して伝えようとしてくれるtacさん。
そしてすぐにお手本を見せてくれます。


tacさん、CRF125Fでアクセルターンお手本

「この内側の手がポイントですね、こうやって押さえてあげる。」

「もしかしたら外の手はいらないかもしれません。」

「極端に言ったら、そのステップも踏みしめる必要はないですね。
外ステップを踏むのは、お尻が後ろにずり下がらないように抑えるためです。」

へ〜〜〜!!!

木の実さんだけでなく、@BOSSも私も目から耳からウロコです。

tacさん自身も、試しに初めてやってみて、検証しながらお手本を見せてくれる中で改めて気づくこともあるようです。
そのtacさんの「気付き」を聞いて、更に@BOSSも"閃いた"らしく、
「ん?・・・ってことは、tacさん、もしかしてリアスライドグルグルも片手でできたりしますか?」と無茶ぶりな提案を^^;;

それを受けて、今までやったことはなくても、すぐにその場でやってみてくださったのがコレ↓


AD/tacさん、RR2Tで、今度は片手でリアスライドぐるぐる

「あ、できますね。
こんな風に内側の手を引いて滑らせて、そのあとに逆ハン気味に当てると、バイクが立ち上がってグリップして前に進んで行きますね。」

木の実さんも私も大興奮!!

tacさんと@BOSSのやり取りを見聞きしていて面白いなあと思うのは、決まったパターンで教えるのではなく、教える側でも「なるほど!」と思う瞬間があって、そこから新しく何かを掴んだり、閃いたりしながら、レクチャーの方法や自分の乗り方の幅をどんどん広げて進化されることです。
すごいなあ

tacさんが見せてくれるRR2Tでの走りに大興奮で感動している木の実さんに、
「親方も車からクロストレーナーを降ろしてやってみればいいじゃないですか。」
@BOSSがそう言うと、木の実さんは、
「う〜ん、いや、私、今回はCRF125でしっかり練習するわ・・・^^;;」

ところで。


実は私、前回のこそ練でのtacさんのアドバイスを受けて、セロー225のハイシートを作ってみました。(この話はまた別に機会に詳しく。)
それを見て、
「いいですね。前に座りやすくなったように思います。」
と言いながら、


セロー225でもリアスライドぐるぐる
セローでもリアスライドぐるぐるをやって見せてくれました。
前回、今回と乗り比べて頂けた上に、目標となる走りを見せてくださって本当にありがとうございます!
ぜったい私もセローでリアスライドぐるぐるができるようになります!

さらに、RR2Tでも!

「『ぐるぐる』と『アクセルターン』が基礎の部分でつながっているように、こんな走りもグルグルの延長線上に繋がってるんですよ。」
そう教えてくれるかのように、見事なリアスライドぐるぐるを見せてくれました。


AD/tacさん、RR2Tでリアスライドぐるぐる

動画にも驚嘆の声が入っている通り、木の実さん再び大興奮!

「ほとんどアクセルターンだね〜!
うおー!!おーおーおー!!!すごーい!!」

実は、このtacさんの走りを見た親方の気持ちに変化が・・・
(それはお昼休みにわかります。)


お昼休みの前に、せっかくなので記念撮影。カシャッ!
(4枚も5枚も撮られて、クマちゃん我慢限界!笑)

******

【ランチタイム〜午後】

少し遅めのランチタイムも終わる頃、突然、木の実さんが@BOSSに、

「私がクロストレーナーで、CRF125でできたぐるぐるとかブレーキターンとかやっても意味がないかな?」

そう聞き始めました。

「いえ、いいと思いますよ、
やってみてできたら、『そうか、小さなバイクでできる事は大きなバイクでできるんだ!』って自信になるし、逆にできなくても、何がどう違ってできないのか、大きなバイクだとどんなふうに違うのか気づけるから。
でも、勧めても「今回はCRF125Fだけ乗る」って言っていた木の実さんが、どうしてそう思ったんですか?」

「午前中にtacさんがRR2Tでやってくれたのを見て、私もあんな風に乗れるようになりたい!やってみたい!って思ったの!」

tacさんの素晴らしいところは、こんなふうに魅力と楽しさ、そして「私もやってみたい!できるようになる気がする!」と可能性を示唆してくれるお手本を見せてくれるところ^_^
(まさに私なんかそこにハマっているわけですが。笑)

「それに、後で一人でクロストレーナーで走っても見てもらえないけど、今ここで乗ってみれば、どこが悪いか教えてもらえるし、それがわかれば後から一人でも練習できるから!」

そう言った親方はキラキラして見えました^_^

******

【クロストレーナーで練習】


というわけで、午後は木の実さん自身のマシン、クロストレーナー250で練習です。
まずはクロストレーナーでのぐるぐる。

・・・と思いましたが、でも実は「ぐるぐる」は劇的な「できた感」を感じるのに時間がかかるので、メニューを変えて、90度のブレーキターンをすることに。

最初はコツが掴めず、なかなかうまくできませんでしたが、@BOSSも木の実さんを見ながら考えて、コーナー目印のパイロンだけでなく、規制パイロンを2つ増やしました。
「ここまで加速、ここでブレーキを踏んでください!」

木の実さんが言われた通りに加速してブレーキを踏むのを見ながら、パイロンの位置を細かく変えていきます。

「加速!ここまで!」
「はい、ブレーキ踏んで!」
「ブレーキが早い!もっと引っ張って!」
「加速が足りない!」

このような教え方をする@BOSSを見るのは、こそ練では初めてですが、狙い通り、木の実さんのブレーキターンが上手く決まり始めました。


木の実さん、自分のクロストレーナーでブレーキターン練習
おそらく、「もっとブレーキを遅く」とか、「ここまで引っ張る」と言葉で言われても「もっと」「ここまで」が曖昧にしか伝わらず、また木の実さん自身、もっと引っ張っているつもりでも、実際には全然足りていなかったり。
言われていることや、自分が思っているイメージと現実のギャップがあったのでしょう。
でもそれが規制パイロンによって「ここまで」を共通認識できたこと、そして、@BOSSが計算して置いたパイロンを狙うことで、頭で考えるよりバイクの機能で成功が先になり、それを体が覚えていくという順番になったのではないでしょうか。
効果がはっきり現れて、動画を撮っている私もびっくりしました。


そこへ再びtacさん登場。

KTM350では何も考えずに登れたヒルクライムが、クロストレーナーだと全然登れないんです〜、という木の実さんに、


ヒルクライムの時のあるべき体の位置、頭の重さやステップ荷重の方向、トラ車との考え方の違いなどを、実際にマシンにまたがって細かく説明してくれるtacさん。

そして、どうやらクロストレーナーというマシンにかなり苦手意識を持ち、「クロストレーナーだからできない」と思っていることがたくさんあるらしい木の実さんに、

「少し(クロストレーナーを)擁護させてもらうと、僕も2017年にこのマシンに乗って全日本エンデューロに出ていました。
そしてそのシリーズ戦では年間ランキング8位。
しかも周りはモトクロスのIAが5人もいるという顔ぶれで。
日高も初日は5位、総合7位でした。
このクロストレーナーというマシンは、かなりオールマイティーになんでもできますよ。」

それを聞いた木の実親方は、
「そうか!この子(クロストレーナー)はやればできる子なんだな!
あとは乗り手の問題だな!笑」

と嬉しそうにマシンを撫でていましたっけ^^

そして、@BOSSのリクエストで、木の実さんのクロストレーナーで180度リアブレーキターン!


AD/tacさんが木の実さんのクロトレで180度リアブレーキターン

「うわー!かっこいー!!!
これ、私のクロトレかしら〜!?・゚。( ̄▽ ̄)ポワーン」

とマジ興奮!

「僕のRR2T、ちょっと乗ってみますか?」
「いいんですか!?」


昨日までの木の実さんなら、もしかしたら遠慮や「壊したら…」と理由をつけて乗らなかったかもしれません。
でも今日は躊躇なしに、クロストレーナーよりもっと足が届かない、tacさんのRR2Rを楽しそうに試乗させてもらっていました。

木の実さんの中で「何か」が変わりました。

******

【嬉しいエピローグ】


木の実さんのアクセルターン
木の実さん2日間の成果。アクセルターン


木の実さんのフロントアップ
木の実さん2日間の成果。クラッチミートでフロントアップ。
(別に二人揃って上げろと言われたわけではないのですが。笑)
木の実さん、最後にとても高く上げていますよ。

こそ練に来るまで、アクセルターンも、フロントアップも、リアブレーキターンも、
「できる人はできるけど、自分とは無縁のこと」
と思っていた木の実さん。

その木の実さんが、こそ練が終わってFBに書いてくれたコメントで、長い長いレポートを締めくくります。

******


「果たしてちゃんと練習できるのか、心配だったけど、すごく濃くて、色々なコツを掴んだだけじゃなくて、練習メニューの目的とか繋がりとかが凄く納得できたし、何よりも楽しくて、クロトレでもやってみよう!という気になれて、しかも出来そうじゃん!!と手応えを得られたのが嬉しかったです。

ウトロン、くまちゃん、くりちゃんという個性的なわんこトリオに癒やされながらも、(我ながら)真面目に頑張っちゃった!

先生役だけじゃなくて、小さいマシンを貸してくれて雪掻きまでしてくれた@BOSS。
すごくわかり易い説明と模範演技で教えてくれたAD/tacさん。
一緒に練習してくれたかまたさん、ナックさん、大和さん、皆さん本当にありがとうございました!!(≧▽≦)

湯布院3daysまでにクロトレでも350EXC-Fでもブレーキでリア振り、フロントアップ、ぐるぐるの基本フォーム、まで出来るように頑張るです!!(๑•̀ㅂ•́)و✧」

******

冒頭で書いたように、今回のこそ練参加について、
「目的はまだラリーを走りたい、目標は(自分にとっては)大きいバイクを普通に乗れるようになる、です!」
と言った木の実さんに、@BOSSは足を着く必要性がなくなるように、スタンディングスティルや低速フルロックターンといった低速バランスの練習課題を考えていました。

でも、今の木の実さんには「別の想い」が。

今回こそ練に来るまでは、苦手意識いっぱいで、足が着かない不安感のあるバイクだったクロストレーナーに対して、

「苦手なバイクだから乗れるように練習する」

だったのが、tacさんのデモ走行を見て、

「自分もtacさんのように思い通りに振り回して乗りこなしたいから練習する!

そんな「ポジティブ」な目標に変わったようです。

けれど、「ラリーを続けるために、サスの長い大きなバイクを乗りこなす」という目指す目標地点は同じ。
今後はきっとちまちま練も「やりがいのある面白い練習」に変わるでしょう^_^

そんな気持ちで木の実さんをいっぱいにしたAD/tacさん。

@BOSSも常々、
「tacさんのすごいところは、ライディングの魅力はもちろん、見た人に『楽しそう!』『私も乗ってみたい!』って可能性まで伝えられるところなんだよね。
だから、こうやって一緒に練習させてもらう時、一番楽しくなれる人なんだよね。」
と言ってますが、

やっぱりAD/tacさん、すごいです!

AD/tacさん、@BOSS、木の実さん、ナックさん、大和さん、
そして長いブログを最後まで読んでくださった皆さま、

今回も本当にありがとうございました!!*\(^o^)/*

投稿者:かまた  2019年02月13日 17:42

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