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2018年02月07日

第2回@BOSSのこそ練であそ部「小さなバイクで練習しよう!」

2月3日(土)、4日(日)はまたまたしどきにて、

「@BOSSのこそ練であそ部2days」でした!


Day1参加の皆さま。


Day2参加の皆さま。

※「こそ練であそ部」は、@BOSSがペイフォワードの一環で始めました。
川西ルーキーズクロスの開催もその一環ですが、この「こそ練」のほうはレースとは関係なく、今まであまり基礎を習った経験のないままバイクに乗り続けてきた大人の方向けに、@BOSSが持っているチップスをご恩返しにお伝えできれば、という思いを温めてきたものです。

【Day1(土曜日)】


前日金曜の夕方にナックさんが下見をして報告くださった通り、土曜の朝のしどきは残雪で真っ白。
でももう少し気温が上がれば融けてくれそうです。


まずは道場であるビギナーズ広場のお清め(雪かき)から。
軽い雪なので、ほうきで掃いてよかしておけば、さほどマディにならずに融けてくれるでしょう。


今日のこそ練参加者は2名ですが、@BOSSはこの機会にと、積んできたマシンを全部降ろして整備を始めました。


今日は走れないけれど見学だけでも…とやってきて整備を手伝ってくれる三井さん。


その三井さんからのビッグサプライズ!
第1回目のこそ練で和深さんが買って来てくださった「特大シュークリーム」の更に1.5倍はあろうかという「超特大シュークリーム」の差し入れ♥
いや、確かに三井さんは小顔ですが、シュークリームは本当に大きいのです。笑

さて、この日の練習はひたすら「ぐるぐる(定常円旋回)」。


どうしても体がリーンアウトになって、後ろに座ってしまう野村さんに
「体は真ん中に残したまま、マシンを股の下で倒す」
というイメージを伝える@BOSS。
ミラーリングで同じことをしてもらいます。


うーん、どうしても体がねじれて外に逃げてしまいますね。
「頭は真ん中に残してまっすぐ!」
(その様子を見て、「バイクは眉間で乗れ!」と昔@BOSSに言われたのを思い出しました。
イメージを伝える言葉っていろいろありますが、どの言葉でピンとくるかは人それぞれだなあと感じる今日この頃。)


体はまっすぐとはどういうことなのか説明する@BOSS。
外ステップを後ろに踏み込める良い位置に座ると、左手を離してもまったくぶれない「やじろべい」になるのが分かります。

その昔、私も
「おお、このことか!」
と、自分がやじろべいになったのを感じた瞬間がありました。
それはまるで、目も耳も言葉も不自由だったヘレン・ケラーが「水」を理解して、暗黒の世界から希望という光が降り注いできた瞬間のようでした。
(いや、冗談でなく。)

「コーナリングの基本」ということで、私自身も@BOSSからとにかくこの練習をさせられました。
それほど大切な基礎要素をたくさん含んでいるのだと思います。


こちらはぐるぐるの応用編。
一定サイズの「ぐるぐる(定常円旋回)」に慣れたら、次はもっと小さな円を描くため、ぐるぐる(または切り替えして8の字)で、少しリアを滑らせてみます。
@BOSSがハンドルを更に切ってRをコントロールしているのがわかりますでしょうか。

私たち以外、この日のしどきにはGPコースを走っているライダーが一人いただけ。
広場は完全に貸切で、思う存分基礎練習ができました。
基礎練って地味練でしょ?楽しいの?
という人がいるかもしれませんが、これが楽しいんですよ!!


20数年間、あれだけラリーやエンデューロで、日本中、世界中を走り回ってきたナックさんですが、小さなCRF100で疲れを知らない子どものようにぐるぐる、ぐるぐる。


3時、練習終了。
いやー、すごくいい練習ができましたね!
それにしても基礎練ってホントに楽しいですよね!
とナックさんに言ったら
「楽しいよ。俺ですらこんなに楽しいんだぜ!」


結局この日は全員フルコース代金を払いながら、ビギナーズ広場でのみ練習していたわけですが、本当に充実した一日でした!
お疲れ様でした!


というわけで、練習の後は3人ともいわき健康センターの整骨院へ直行。笑


ワタクシも2週間ぶりの湯船を堪能させて頂きました・゚。( ̄▽ ̄)ポワーン


今夜から合流する方を待ちながら、ひと足お先にカンパイ!
今日はお疲れ様でした〜!


ほどなくして、AD/tacさんこと和泉拓さんと、大和さん登場。
明日は参加者が多いので、お二人に来て頂けて本当に助かります。
そして嬉しいです!*\(^o^)/*
では再びのカンパイ!!


そして前回から2度目の浅井さんと、ようやく念願かなって初参加のつるさんも到着。
これで夜の部は全員集合ですね。
それでは改めまして、カンパーイ!
明日はよろしくお願いします!

皆さんお互いがもう知り合いの方が多いと思ったら、ほぼ初対面だそうで。
簡単に自己紹介ということになりましたが、
「はい、質問!」
と、今年の目標やら、バイクを通しての夢やら、人生設計やら、話はあちらこちらに及び、全員の自己紹介が終わったらすでにオーダーストップの時間に^^;;


会場を2階に移して、さらに真剣なるバイク談義に花が咲きます。
この写真を撮って私はこの場をフェードアウトをしましたが、時計は深夜1時過ぎ。
はたして何時にお開きになったのでしょうか…( ̄∀ ̄;)汗


【Day2(日曜日)】


おはようございます!
昨夜は2時だったようですが、大人な皆さまは爽やかに朝を迎えています


今回は参加者の皆さまに、新たに「こそ練ノート」を作って用意してきました。
順番に身に付けていくと、「フロント荷重でのリアスライド」ができるようになり、必ず今よりももっと速く、しかも安全に走れるようになるカリキュラムとなっています。
そのためには、スピードアップする以前に、フロントブレーキをきちんと使えること、ステップで乗ること、加速と減速の姿勢などなど、基礎練習のひとつひとつを飛ばさずに身につけていくことが大切と@BOSSは考えています。


今日から合流の3名も加わって、本日は総勢11名。
人数も多いので、tacさんを囲んで朝のブリーフィングから。


最初にtacさんから、安全に操作しやすいスタンディングフォームの基本、そのためのレバーやシフトの位置、ステップを踏み込んで入力するコツなどを教えて頂きました。
皆さん、頭にしっかりとメモしましたか?φ(^_^)

午前中の課題はクラッチミートによるフロントアップです。
これができるようになると、必要な時にマシンに必要なパワーを伝えられるようになります。


「理想的なのは、あまり前に進まないで、その場で上げられるように。
イメージとしては、フロントタイヤがあった位置にリアタイヤが滑り込むような感じです。
実はあまりアクセルもいらないし、力もいりません。」
と言いながら、ヒョイッとCRF125Fをその場で持ち上げてみせるtacさん。

ではさっそく練習開始!
マシンを持って広場へ移動しましょう。
(この日は日曜のしどきにしては珍しく、小さなキッズやMX体験の方がいなかったため、奇跡的に広場でずっと練習をすることができました。)


昨夜の宴会の場で理論的なアドバイスを聞き、それを実践してみる浅井さん。
オフロードは最近始めたばかりのほぼ初心者なのですが、前回のこそ練からまた更に進化した、理に適ったきれいなフロントアップです。


こちらは更にオフロード初心者の柳井さんの奥さま。
最初から「私になんかできるはずがないオーラ」全開で、まったくやってみようともしませんでしたが、@BOSSがクラッチの操作を教えて、
「フロントがほんのわずかな高さ浮くだけでOKなので」
と伝えると…


おお!出来ましたー!\(・∀・)/
(一番驚いているのは、まさか上がるとは思っていなかったご本人のようでしたが。笑)
出来るようになると楽しくなったのか、旦那さまから
「少し休めば〜???」
と心配されても、今度はまったく休もうとしません。笑
いやー、でもすごい、すごい!


練習のようすを少し紹介。


フロントアップが安定して出来るようになった人は、リアを上げる「ストッピー」も織り交ぜます。


それにしても暖かくていいお天気!
前回の第1回の時といい、誰の行いがよいのでしょうか。笑


ランチタイム。
気持ちいいので、みんなで外で食べました。


昨日三井さんが差し入れしてくれた白土屋さんの超特大シュークリーム。
皮はサクサク、クリームも甘すぎなくて本当においしい♥
でもさすがは超特大。
昨日の5人、今日の11人でもまだ食べきれず。
残りは練習の後に頂きましょう^^;;;


ランチタイムの余興?として@BOSSが持ってきた「INDO BOARD」。
体幹トレーニング用バランスボードの一種です。
「これなら拓さんに負ける気がしませんww」
と言うだけあって、見事に乗りこなす大和さん。
すごい!次回はその上でカップラーメン食べてください。笑


ビロードの聖書のような箱から厳かに出てきたのは、大分出張みやげという「ざびえる」。
長谷川さん、@BOSSが催促したみたいでスミマセン^^;;

写真はないけど、つるさんが持ってきてくれた地元スイーツ「日光ラスク」最高でした
(たぶん@BOSSはお取り寄せするに違いありません。笑)

こうして午後の練習に十分なカロリーを補給し終えて後半戦へ。
午後の練習は「ぐるぐる(定常円)」です。


あまり基礎練習をする機会がなかった初心者の方に共通するのは
「バイクを倒せず、体が外に逃げてしまう」こと。


自分がどういうフォームで乗っているのか、なぜバイクが曲がらないのか。
自分のクセがひと目でわかるように、動画を撮影してその場で確認してもらいます。
また帰ってからも、上手な人、上手く出来ない人、お互いの動画を見てその違いを比較しながらイメージトレーニングができるように、動画アルバムも用意もしましたので、ぜひ参考にしてください。
(※こちらは限定公開で、一般公開はしていません。m(_ _)m)

さて、Day2の練習の最後は、GPコース下の8の字広場に場所を移して、tacさんによる講習。
題して、
「コーナーでフルバンクするイメージを体験しながら、インスタ映えする写真を撮ろう」(笑)
フルバンクする際に脚はどこへ出すのか、姿勢は、目線はどうなるのかを実際に体験してみます。


@BOSSの85SXを8の字コーナーのワダチにセットします。


tacさんのお手本。
「やってみるとわかりますが、ここまでバイクが倒れると、脚はもうここしか入るところはないんです。」


おっカッコイイんじゃないですか??


ごめんなさい、なんか微笑ましいのはなぜ?笑

フルバンクでコーナーを走る時の正しい姿勢と目線を体験してみるという貴重な経験をさせて頂きました。
tacさん、ありがとうございました。


その後、tacさんが実際に自分のKTM1190で、迫力のデモ走行を見せてくれました。


続いて@BOSSの85SXに乗り換えてのデモ走行。

バンク角がすごいからかっこいい、というだけではなくて、正しいフォームはやっぱり美しいですね・゚。( ̄▽ ̄)ポワーン

せっかくなので、tacさんがやってみせてくれた動画をつなげてみました。
最初は小さなCRF125Fでのぐるぐる。
途中、リアを滑らせることによって、ものすごく小さく回っていることに注目してください。
続いて85SXでのオーバル。
最後はビッグオフであるKTM1190です。

その後、参加のみなさんは自分のマシンでバンク走行を実際に体験してみましたが、さっきのぐるぐる練習で指摘されてうまく矯正できたはずのそれぞれの悪いクセがまた出てきていました。
かかとでステップを踏んでしまう。
後ろに座ってしまう。
体が外に逃げてしまう。
肘が下がってしまう。etc.etc.


「フルバンクは、さっき広場でやったぐるぐる練習がちゃんと出来ないと出来ません。
逆を言うと、あのぐるぐるがきちんと出来れば、その延長線上にフルバンクのフォームがあるんですよ。」

ぐるぐる練習で基礎を徹底的に体に覚え込ませることがいかに大切か、ということですね^_^


4時、練習終了。


tacさん、大和さん、今日は本当にありがとうございました。
最後にtacさんからひと言頂けますか?

※録音して文字を起こしているわけではないので、実際のtacさんの言葉とはかなり違うと思います。
でも主旨はこういった内容であったと記憶しています。
(tacさん、もし違ったら直しますのでご連絡ください^^;)

「今回のように小さくて挙動が素直なバイクで練習すると、基礎を早く習得できます。
小さいバイクには、怖がらずに安全にいろんなことが練習できるという利点があります。
小さなバイクから始めて、少しずつステップアップするのが私はいいと思います。」

「@BOSSさんが言っているのと同感で、私も、小さなバイクで出来るようになれば、後はどんなバイクに乗っても出来るようになると思っています。
逆に言えば、小さなバイクで出来なければ、大きなバイクでは絶対に出来ません。」

tacさんのお話を聞きながら、私が大型免許を一発試験で取るために、CRM50で毎朝@BOSSからしごかれながら言われたこの言葉を思い出します。
「50ccを制する者は750ccを制する。」


練習車にはどんなバイクがお勧めですか?
という質問には、

「さっきも言いましたが、小さくて軽くて挙動が素直なバイク、例えばCRF125FやTT-R125のようなバイクがおすすめです。
怖がらずにいろんな練習ができるし、パワーがない分、失敗しても、思わぬケガをすることも少ないと思います。」

CRF125Fは小さいので子どもや女性用と思われがちですが、前回、今回とこそ練に持って来て、180cmを越える男性の皆さんでも、ぐるぐるやフロントアップの基礎を学ぶのにはまったく問題なかったと思います。


tacさんが乗っても小さく見えませんし、逆に練習の時も結局一番出動回数が多いマシンでした。

「実際私も、以前、リッターバイクでエクストリームなどやっていましたが、テクニックの習得には小さくて軽いバイクで練習してきました。
そして最近は、Betaとかエンデューロレーサーで出来ることを、今度は1190(ビッグオフ)で同じようにやりたいと思って練習しています。
でも、やはりビッグオフは、車格とか重さとか幅とか、構造的、物理的な制約が多くて、レーサーで走る時のように思い通りに深く寝かせたり、ウイリーして走らせるのはやはり大変なんです。
インジェクションのセッティングを変えたり、ポジションを変えて重心位置を変えたりと試行錯誤していますが、走りの基本は全部、軽いバイクで身につけたものです。」

「最近、ビッグオフライダー向けの講習会なども開催していますが、(そんな自分の体験から)私的には、大人になってビッグオフから乗り始めた人にこそ、こういう小さなバイクでオフロードライディングの基礎練習をやってほしいと思っているんです。
ですので今回も練習会の主旨に賛同して、お手伝いに参加させて頂きました。」

tacさんのお話を聞いて、この「@BOSSのこそ練であそ部」を立ち上げてよかったなと思いました^_^
tacさん、大和さん、そしてご参加頂いた皆さん、本当にありがとうございました!

******

練習後、FBで浅井さんから 、

「早くご一緒に練習したいですね。
ん?、でもそうなるとかまたさんの天の声(アドバイス)がもらえなくなるか。」
というコメントを頂いて考えました。


たしかに早く治って皆さんと一緒に練習したいし、どんなにか楽しいだろうな〜と思いますが、このこそ練企画は冒頭に書いた通り、@BOSS自身のペイフォワードの一環であり、また私がこうして動画を撮って、出来る範囲でのプチアドバイスをすることで、皆さんのお役に立ててそれを喜んでくださる方がいるのなら、それは私が@BOSSから受けた恩を他の皆さんにお返しできるペイフォワードになります。

だから、骨折が治って乗れるようになっても、「@BOSSのこそ練であそ部」の時は撮影係とプチアドバイス係を続けようと思います。
(でも私自身が練習をする「かまたのこそ練」をする時は、だれか撮影係をしてください。笑)

どうぞ皆さま、これからもよろしくお願いします!

投稿者:かまた  2018年02月07日 12:00

コメント

投稿者:モカ   2018年02月08日 13:26

はじめまして
crm80に乗っている、おじさんです。
バイク熱が出ると、キーワードをネット検索して
そのたびにヒットする、かまたさんの記事を
楽しく読ませていただいてます。
@BOSSのこそ練であそ部記事を読むと
バイクに乗って練習したくなります。
かまたさんには、はやくリハビリができますように。

投稿者:かまた   2018年02月08日 14:51

>モカさん

はじめまして!
コメントありがとうございます。
CRM80、楽しくて良いバイクですよね!
大型免許を取るためにCRM50でスラロームを練習していた頃を思い出します。
記事を読んで練習したくなるなんて言って頂けてとっても嬉しいです。
私も早く治して練習したくなってきました*\(^o^)/*

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