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2018年11月02日

ラリー東北2018 Day-3

【Day-3】 10/21 南会津〜浜通り

Day-3、早くも最終日。


朝食はまたまた作りたての郷土料理バイキング。
切り昆布の煮物に、ニシンの山椒煮、最高でした。


3日目にしてようやく青空が広がりました。
今日は一日お天気がもちそうです。


オフィシャルカーにダッフルバッグを預けに行くと、Kawaseさんがトラックの荷台に積まれたマシンの写真を撮っていました。
後で聞いたら前日のマシントラブルでまさかのリタイア。
あのKawaseさんが・・・


私達が走るよりずっと早い時間に、オフィシャルの方がその日のコースを試走されるそうですが、がけ崩れや工事中の通行止めなどで通れない場合は、このように追加・変更のルートマップが発表されます。


朝6時半、ブリーフィング。
「今日はホップ・ステップ・ジャンプのジャンプです。
えー、大きなバイクの皆さん、173km地点では助け合って乗り切ってください。
では全員無事にゴールでお会いしましょう!」

これを聞いたとたんに全員、
ヒソヒソ( ´д)エーヤダー(´д`)ヤバイゾ(д` )ヒソヒソ


パルクフェルメ解放。

ネックブレース、キャメル、エルボーと順番に着けながら準備していたら・・・
あれ?( ̄△ ̄;エッ・・?
グローブが無い!どこ!?
予備のグローブはもうダッフルバッグに入れて預けてしまったし、やばい!

と焦りましたが・・・


昨夜パルクフェルメにマシンを入れてマップケースを外す時に、グローブも外してそのままにしてしまったようです。
うわー、雨と夜露でぐしゃぐしゃ・・・( ̄∀ ̄;)汗


昨日の何度かの転倒で、ハンドガードが割れてしまいました。
菊池さんが養生テープを貼ってくださいましたが、これ以上割ってレバー類を壊さないように気をつけなくちゃ。

では、チームウトロンwithアトラスネット、最終日もがんばりまショー!


妙におちゃめな菊池さん。笑


まこちゃん、ぢゅんちゃんも朝からハイテンション!笑


「こそ練2days」でも一緒に練習した、KTM990の早坂さん。
残念ながら前日の崖落ちによるリタイアだそう。
お怪我がひどくなかったのは幸いでしたが、こんな時はなんと言葉をかけてよいか・・・
と思っていたら、早坂さんの方から声をかけてくれ、


出走前の私を撮影して送ってくださいました。
ありがとうございます。
また必ず来年ご一緒しましょう!^_^


駐車場でスタート準備をしている私に少しでも近寄りたくて、斜面の半分まで降りて来たウトロン。
ウトロン、行ってくるね。
今日帰ってきたら、またずーっと一緒だよ。
頑張って待っているウトロンのためにも、絶対絶対無事に帰還しなくては!

Day-3はビバークをスタートして8kmでSS-IN。
SS4は昨夜のナイトSS(SS3)の逆走です。


ビバークをスタートしたのとほぼ同じ順番でCP100に並びます。

スタート地点にはSSERの山田徹実行委員長もいらっしゃいました。
キンチョー!!

5、4、3、2、1、スタート!


ワタクシ、1秒でも稼げるものならと、前回の北4あたりからモトクロスの5秒前から半クラをキープするやつ、あのスタートをしてみるようになって(結局1コーナーで失速するのですが、笑)、それを山田実行委員長の前でもご披露した挙げ句、ナックさんには「かまたスタート」などと名誉ある名前までつけて頂き、動画を撮られて大笑いされ・・・。

この動画を後で見た@BOSSからは、
「あのねえ、加地さんや島田さんのスタート見てみなさいよ。
全然ふかさないで、スタートの瞬間に一気に全開して消えていくから。
第一、俺が教えたと思われたら情けないよ。ハァ・・・」
とため息混じりに愚痴を言われました。。。スススミマセン( ̄∀ ̄;)汗

お笑いスタートはさて置いて。


このSS4、私なりにとても気持ちよく走れて、なんと60番台に!
(69位ですがね。笑)

最後のSSを終えて、21kmの長い長い林道へ。
後ろからクラクションを鳴らされたので、追い抜きの合図かと思ったら、
「ナンバー取れてますよ。」


ゲゲッ!ホントだ!!Σ(・∀・|||)

毎日増し締めはしていましたが、車検時、ナンバープレートの角度を変えるために応急処置で咬ませたナットが緩んでしまい、左側だけ脱落。
ギリギリセーフ!!やばかったー!
ナンバー落とさないでよかったー!(落としたら失格。)


予備のネジは無かったので、とりあえずタイラップで留めます。

ここからはナンバーが気になって気になってヒヤヒヤどきどき。
できるだけそーっと走りたいのに、ものすごいダートが連続します(ノ゚д゚)ノオオォォ


朝10時、CP1に到着。
(開設時間は9:30〜10:30)
いやー、長かったー!!!
しかもすごかったー!!!
林道の写真を撮ればよかったと思いつつも、とてもそんな余裕はありませんでした(TωT)/


オフィシャルの皆さんの笑顔に癒やされます。
でも、いつ現れるかわからないエントラントをひたすら待つCP隊の皆さんも大変なんだろうなあ。
お疲れさまです。ありがとうございます(-人-)


117km地点でガソリンを入れて、

数本のダートをこなして向かうは、今朝のブリーフィングでナックさんが
「大きいバイクは助け合って」
と脅した難所ポイント、173km地点です。

この難所で、ちょうどGS軍団の後ろになった私。
グリップは悪くなかったので、セローならラインさえ選べばさほど難しい場所ではなかったのですが、何しろ行く手にすべてGSがはまっているという・・・( ̄∀ ̄;)汗
そのため、バックせざるを得ずボテゴケ、とか、コーナー先のGSを避けきれず、とか、つまらないミスでの転倒を2回。
ここでも引き起こしを手伝って下さった方、どうもありがとうございました。
それにしても、ここでBIGOFFの皆さんの様子を1枚も撮らなかったことが悔やまれます。


でも雨が降らなくてよかったですね〜。
こちらはどなたかかのFBから(勝手に)拝借した写真ですが、あのthさんですら降りて押していらっしゃるのですから、雨だったらおそらく助け合っても抜け出れない地獄絵図に。。。


Photo:SSER
途中、見晴らしのいいダートもあったような気もしますが、それを楽しむ余裕もなし。


文字通り、飲まず食わずで走って、13時、CP2到着!
(開設時間は12:30〜14:00)
うわーん、小川さ〜ん、木の実さ〜ん。+゚(゚´Д`゚)゚+。

「これ1人3個ね。食べて、食べて〜。」
と木の実さんがお皿に入れて出してくれたアソートチョコの美味しかったこと!(TωT)
1個はココロの非常食としてポケットに忍ばせました。

「あー、ここがゴールだったらいいのに!」
と言ったのは、半分冗談、半分本音。
今日のダート率は実は3日間のうち一番高くて、まさにホップ・ステップ・ジャンプの「ジャンプ」の日です。
さすがはナックさん、容赦なし〜〜・゚・(ノД`)ヽ


CP2で一緒になった、A-TECの故・斎木校長先生の娘さん、裕可ちゃん。
今回のラリー東北では各SSの順位で彼女と抜きつ抜かれつ。
「SSは無事にこなす」が染み付いた私に、いい緊張感といい刺激を与えてくれる存在です^_^

最後のCPを通過すれば、後は時間までに帰るだけ。
なのですが。
この後もまだまだロングダートが連続します。
その前に212km地点で給油しなくては。


そこは町の小さな給油所でした。
あ、梶山さん、お疲れ様です!
え??お店の人がいない??
まさか、やっていないとか??Σ( ̄⊥ ̄lll)


と思ったら、向かいの商店の方が兼業でやっているお店で、
「すみません、すみません。」
と走って出てきてくださいました。
(そういえばここはハイオクがなくて、「あそ部」の皆さんは遠くのGSに向かわれましたっけ^^;)


さて。
これで今日は給油の心配はなし。
満タンにしたところで、17kmと10kmのラストのロングダートへ向かいます。

最後の2つのダートはガレたりしてはいませんでしたが、

うわっ!!

濡れた杉っ葉を踏んで、舗装で転倒してしまいました。
ターマックの怖さは話には聞いていましたが、マジこわーーー!!(||゚Д゚)ヒィィィ
すぐ後ろから来て
「舗装はこわいねー!」
とマシンを起こしてくれた川口さん、ありがとうございました。

山を降りたところでも、何でもない舗装路で転倒。
集中力が途切れてきたのか、頭と操作がちぐはぐな感じ。
気をつけなくちゃ。
曲がったタイヤを蹴って直していたら、
「手伝いましょうか?」
と停まってくださったライダーさん、ありがとうございました。


このままじゃやばいかも。
最後のダートに入る前に、5分だけ停まって休憩しよう。
CP2で木の実さんからもらったチョコをポケットから取り出して口の中へ。
は〜〜、ココロに染みる〜〜(TωT)

最後の林道を終えたら、あとは30kmの道のりをコマ図に従って帰るだけ。
けれどこれが思いの外たいへんで、気がつくとペースがどよ〜んと遅くなり、この舗装のリエゾンでたくさんの方に抜かれました。

気を抜くな、私!
ゴールまでがラリーだ。
菅原会長から言われたとおり「必ず帰還」しなくちゃ!
そして、ゴールで待っているチームのみんなのもとに、私自身とマシンを、無事ノーペナルティで送り届けることが今の私の責任だ!

途切れそうな集中力の中で、思うことはそれだけでした。
たとえどんなにここまで頑張ったとしても、転倒やミスコース、ほんの些細なミスでゴールできなければすべてが水の泡。
あれこれ考えず、コマ図を1つ1つ、確実に終わらせていくことに集中しました。

ゴールまであと10kmくらいになったあたりで、前後に見えるエントラントたちが少しずつスピードを上げて先を急ぎ始めました。

私も残るコマ図の距離とICOの時計を見比べてみました。

あれ?
私もこのままだと間に合わないんじゃね??
やばい!急ごう!(°Д°)!

本日のマキシマムタイムは16:30。
でもそれは今日の1番スタートのライダーの制限時間であって、それにスタート時刻の差分を足したものが私のマキシマムタイムなのですが、頭の中は
「16:30までに帰らないと!!」だけ。
いきなりスイッチが入り、いったいどこにそんな体力と気力が残っていたんだというチキチキマシン猛レース!

16:30ゴール!
目標のノーペナルティ完走しました!

やったー!嬉しいよー!!。+゚(゚´Д`゚)゚+。


ウトロン、ただいまー!

きつかったー!
個人的には北4の数倍きつかったです。
だからこそ、ノーペナルティで無事ゴールできた喜びもひとしお。
応援して下さった皆さま、ありがとうございました!


なんで私だけこんなに汚いの???
ポケットも全開だし・・・( ̄∀ ̄;)汗


「セローであそ部」のスヌユキさんがゴールにいてびっくり!でも嬉しかった!


3日間、一緒に戦ってくれたSUGAWARAセローに心からのお礼を言って、最後のパルクフェルメへ。


【表彰式】



表彰式の会場では、食事が用意されていました。
まずは腹ごしらえ。


チーム全員の完走を祝して乾杯!
お疲れさまでしたー!

そして、表彰式。


レディース1位はダントツでとも蔵さん。
かまたはなんと2位を頂きました。

副賞は北海道の玉ねぎ一箱。
(あとでとも蔵さん、裕可ちゃんのじゃがいもと分け合いました。
しばらくはカレーとシチューが続きそうな私達です。笑)

メダルをかけて頂く時に、山田実行委員長が笑いながらあの低〜い声で、
「やるねぇ〜。」
と言ってくださったのが素直に嬉しかったです。


レディースクラスの表彰では、全員ひと言づつ挨拶をさせて頂きました。

「本来であればスタッフとしてお手伝いする立場でありながらエントリーをお願いしたら、ナックさんに『一人前のラリーストになることが条件です!』と言われました。
一人前にはまだまだほど遠い私ですが、この東北を走らせて頂いて、ますますラリーが好きになりました。
チームの皆さん、そして引き起こしを手伝ってくださったすべての皆さん、本当にありがとうございました!」

最終リザルトです。


#1 菊池さん 5位


#102 まこちゃん 11位


#86 ぢゅんちゃん 38位

ワタクシ、かまたも総合61位でした!
(最後にペナルティで順位が落ちていった方が多いのだと思われますが。)

そしてそして、なななんと!

「チームウトロンwithアトラスネット」が2位に!


嬉しい!本当に嬉しいです!!
菊池さん、まこちゃん、ぢゅんちゃん、ありがとうございました!!
どんなに辛くても、ゴールで待つ3人のもとに帰らなくちゃ!という気持ちに支えられた3日間。
バラバラに走っても心は一つ。
今回のチーム最高でした!*\(^o^)/*
来年またみんなで(もしかしたら@BOSSも加わって?)優勝目指して再挑戦したいと思います!


最後に今回のオフィシャル「チーム東北」の皆さんが紹介されました。


紹介するナックさんも声をつまらせ思わず男泣き。
この第1回大会を開催されるまでのご苦労が忍ばれます。
ナックさん、そしてスタッフの皆さん、
素晴らしい大会を運営してくださって本当にありがとうございました!




この夜は、トラック荷台の床に直接マットを敷いて、ウトロンとぴったり寄り添って寝ました。
ウトロンも3日間お疲れさま。
明日からまたずーっと一緒だよ。


【翌朝】


翌日は@BOSSと一緒に、会場の撤収をお手伝い。


山田実行委員長がスタッフ一人ひとりに、ねぎらいの言葉をかけてくださいました。


厚主さんの指示の下、完全にパズルのピースのように備品がぴったり収まったSSERのカミオン。


FB記事で、今回特別に使わせて頂いた林道のタイヤ痕を、SS終了後にスタッフの皆さんがレーキで補修されていることを知りました。
しかも全長8km!
気が遠くなる作業です。
この他にも、エントラントからは見えない様々なご苦労をされていらっしゃることは想像に固くありません。

1泊目のコテージ風の宿でも、指示されたゴミの分別やシーツの片づけなどが全く行われていない部屋が多くあったそうで、結局本部スタッフの方々で行ったと耳にしました。
私などが言える立場ではありませんが、立場はどうあれ、私達エントラントも「エントリー費を払っているお客様」という姿勢ではなく、スタッフの皆さんと同じ気持ちで、ラリーという一つの世界を作る一員として何ができるか、何をすべきかを考えなくては、と改めて思いました。


最後にその場にいた「オフィシャル・チーム東北」全員での記念撮影。

(昨夜のうちに帰られたスタッフの方も大勢いたので、これで全員ではありません。)
シャッターを押しながら、皆さんの晴れ晴れとした笑顔に幸せのおすそ分けを頂きました。
何度書いたかわかりませんが、本当にありがとうございました!!

【チームメンバー紹介】


ゼッケン1番、いつもおっとりされていますが、走れば必ず一桁キープの菊池さん。
(@BOSS曰く「あの優しい顔に騙されちゃいけない。」笑)
北4での私のやらかしっぷりを直接目の前で見た上で、自らチームに参戦してくださった菊池さんには足を向けて眠れません!
チームウトロンの牽引力になってくださってありがとうございました!
今度は@BOSSともども、また川西でも、しどきでもご一緒下さい!*\(^o^)/*


ゼッケン86番、大下本ぢゅんちゃん。
北4最終日の強烈な(笑)出会いから3ヶ月。
セローを譲り受ける話はなくなったけど、もっとステキでプライスレスなものをたくさんもらっています。(ぢゅんちゃんは覚えていないかもしれないけど。笑)
これからもよろしく!ヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ


そして、ゼッケン102番、
いつもいつも「エイ!」と応援してくれる芦葭まこちゃん。
まこちゃんがいなかったら、私はこのラリー東北に挑戦することはありませんでした。
私を北4以外の世界に引っ張り出してくれてありがとうございました!!
「ウトロン!」のコーナリング(謎)、練習します!笑

というわけで、「チームウトロンwithアトラスネット」
来年また一緒に、今度は優勝を目指してがんばれたら最高です!*\(^o^)/*


【エピローグ】

今回のラリー東北参戦で、もう一つ嬉しいことがありました。

ラリー東北から戻ってすぐ、思いもよらず、Day-2でも紹介した、今回コマ図ラリー初参加の鶴田さんからメッセージを頂きました。
鶴田さんの許可を頂いたので、ここに転載させて頂きます。
長文ですが、「鶴田さんの挑戦」を一緒に読んで頂けたら嬉しいです^_^

「かまたさん、こんばんは。鶴田です。
ラリー東北お疲れ様でした。ありがとうございました!

初のコマ図、初のラリーで、不安と期待に押し潰されそうでしたが、かまたさんのブログで勉強させてもらったおかげで自分に挑戦できました!

去年の北4のブログで、かまたさんが一人で時間と戦いながらゴールを目指す記事がありましたよね。
その記事で、目標達成のためのタイムマネジメント、行動マネジメントの重要さが語られていました。

私は今回、特に最終日は、自分でタイムマネジメントするより、チーム(GSであそ部)で動くことを優先してしまいました。
リエゾンが遅い私は、誰よりも早く先に行く必要があるのに、です。
結局、この最終日、目標としていた16:30に6分間に合わずでした。

基本、休憩しないで走るつもりだったので、前日のナイトSSの後、わざわざ遠くのコンビニに行き、信号待ちでも補給できるようにエネルギーゼリー系補給食を購入して、スクリーン付近にセットもしました。
しかし、3日目のブリーフィングでの「大きいバイクは助け合って」というアドバイスを受けて、『GSであそ部』のメンバーは行動を共にすることとなり、私だけひとり別行動するのは感じが悪いかも・・・と考えてこれに従った結果、結局制限時間に間に合わなかったのです。

途中、◯丸さんが転倒して骨折直後だった場に遭遇した時も、他のライダーは抜いていくものの、あそ部チームのメンバー達と一緒にその場に20分程とどまりました。
◯丸さんには仲間の方がいたので、託して先に行くこともできたはずなのですが、、、
けれど、全ては自分の選択、残るも先に行くも自分の決定です。
自分の目標に対しての心構えが甘かったのです。

でもかまたさんのブログで、一人ゴールを目指す記事にありましたよね。
「ここからが本当のラリーであり、諦めない!」と。

実は自分も◯丸さんの件の後、時間が足りないことに気づきました。
そして、そこからが一番楽しかったのです!
時間との勝負、最後に待ち受けるロングダート、明らかに時間が足りていませんでしたが、絶対に諦めない気持ちで走りました。
かまたさんのブログが私を元気付け、そして気持ちを保たせてくれました。

ゴーグルは転倒でレンズがなくなり、ずっと目を細めて頑張って走ったものの、ゴール手前の最後の信号が赤になった瞬間、諦めかけました。
が、諦めちゃダメだと思い、一旦右折側のコンビニに入り、バイクのエンジンを切って押して横断歩道を走って渡るという事をやりました。(@BOSSさんに見られていました。汗)
結果的には間に合いませんでしたが、最後の最後まで諦めなかった自分は、少しは成長できたような気がします。
(まあ、その前に、タイムマネジメントと行動をちゃんとせい という話ですが、、、)

でも、最後まで諦めない気持ちと、一人で戦う勇気をくれたかまたさんに感謝です。
ありがとうございました!
今回初めてラリーに出場した事で、ラリーについて書いてあるかまたさんのブログの記事に対し、本当の意味で共感できたことが、私にとって何よりも大きな収穫です。

セルフマネジメントをしようとする時、選択肢があればあるほど難しいものですよね。
何を選択するかは、自分の価値観にも影響されるでしょうから、より良い選択ができるように、普段から自分の価値観を広げ、高めていきたいと思っています。

また、ぜひ遊んでください。
お疲れ様でした!

追伸
かまたさんには負けまいと、実は勝手にライバル視してました。
ごめんなさい!!(><)」


「かまたさんのブログを読んで、僕もダートを書き出しました!」
と、R1200GSのマップケース周辺にガムテープを貼りまくった鶴田さん。
す、すごい^^;(笑)

頂いたメッセージを読んだ時の私の気持ち、おわかり頂けますでしょうか。

私の拙いラリー挑戦記ブログを読んで、伝えたかったことを真摯に受け止め、同じように挑戦してくださるなんて!
鶴田さん、ありがとうございます。
お礼を言うのは私の方です。

鶴田さんのマキシマムタイムが16:30ではないことを知らなかったとしても、知った上で閉会式に間に合うようにゴールしようと決めたのだとしても、目標を決めて最後まで諦めなかった鶴田さんの今回の挑戦を読んだ時には涙が出そうになりました。
しかも最後にバイクを降りて走ったなんて…(TωT)

私はラリーストどころか、ライダーとしてもまだまだひよっこで、ブログには当然ながらひよっこなりの経験しか語れません。
でも一つだけ自負できるのは、下手だろうと、遅かろうと、一番最初の頃(免許取り立てで北4に初挑戦して骨折リタイアしたあの頃)からずっと、菅原会長や@BOSSから教えてもらった「ラリーレイド」というものを守っていることです。

そうして教えてもらったことを、私だけでなく多くの方にも知ってほしいという気持ちでブログを書いているので、鶴田さんが受け取って、実践してくれたという今回のお手紙は、本当に涙が出るほど嬉しいことなのでした。

鶴田さんの初ラリーに、ブログを通じて少しでも関われたことを心から光栄に思います^_^
(もちろんライバル視して頂いたことも!笑)

*****

2009年、ラリー(北4)への出場が縁で菅原会長からお声がけ頂き、


日野レンジャーのテスト走行で新潟の柏崎に来られていた菅原会長を訪ねて行ったことがあります。


スケジュールがぎっしりでお忙しい中、1時間以上にわたって、@BOSSと一緒に沢山のお話を聞かせて頂いた上に、会長の運転で日野レンジャーにも乗せて頂きました。


土手に腰を下ろして、これまでのラリーやレース、マシンのお話をしてくださる菅原会長。
ラリーにずっと取り組んでいらっしゃる会長のお話は、ラリーに対する心構えに留まらず、人生を生きる上での指針に通じるものでもありました。

その後参加したラリーでも、多くの先輩方が、ラリー経験から得られた貴重なお話を聞かせて下さいます。


「ワークスは辛いんだよ。
どんなに辛いからってレースを途中棄権することも出来ないし、優勝するのが当たり前で2位はありえないんだから。
だから僕は、ワークスドライバーの契約が終わった後、嫌だったら自分からリタイアしてもいいレースに出ることが夢だったんだ。」

と語る長谷見さん。


「いくよちゃん、ラリーは人生の縮図と思うんよ。
自分で制限をかけたらあかん。」

と私を一歩外へと引っ張り出してくれた芦葭まこちゃん。

@BOSSと私は、こうしたお話を「メッセージ」として受け止めて、私達だけが聞いて終わるのではなく、多くの方に伝えなくては、と考えています。

なので、


私自身、ラリーに出場して弱い自分に挑戦したり、


@BOSSも完全無償&持ち出しで「こそ練」を開催したり、
(中央は、同じく完全ボランティアで協力して下さるAD/tacさん。)


できるだけ安いエントリー費でオフロード初心者のために川西ルーキーズクロスを開催したり。

そうすることで、教わった「メッセージ」をいろいろな方に伝える機会を作り、そして私はそれをブログに書いています。

「かまたのバイク日記」は、バイクを通じての私自身の成長記録でもありますが、バイクを練習しながら学んだこと、教わったことを、たくさんの方に伝えるために書いている、私からの手紙でもあります。

「使命」と言うにはあまりにも大げさですが、私たちが実践している「ペイフォワード」の活動は、偉大な先輩方からのメッセージをまだ知らない多くの方や、次世代の方に「手渡しで」伝えていくことでもあると思っているのです。

*****

今年の8月、ラリーモンゴリア。

「アトラス君もモンゴルの大地を走ってきましたよ。」


お願いをしていなかったにも関わらず、ジムニーに「アトラス君ステッカー」を貼って走ってくださった菅原会長。
こうした会長の無償の応援に対して、@BOSSと私はいったい何でお返しできるんだろうとずっと自問自答をしています。

けれど、お礼のメールをお送りしたら、

「鎌田さんへ
気にしないでね。
モータースポーツを絶やさないで下さい。
菅原 義正」

そうお返事のメールを頂きました。
画面の文字を読みながら、涙が止まりませんでした。

バイクもラリーもド素人の私が、拙い技術でラリーに出場するのを、会長が一生懸命に応援して下さるのは、こういうことなのだと判りました。
私たちに出来ることは、私たちが受け取った「想い」と「メッセージ」を、ブログやその他の活動で次の方に手渡していくこと。

今回、ラリー初挑戦の鶴田さんが、私のブログを読んで、私が菅原会長や@BOSSから教えてもらった、

・ラリーは基本「ひとり」であること
・マネジメントで自分の動きを全てコントロールすること
・自分の選択に全責任を持つこと
・そしてどこからでも必ず帰還すること

などを真摯に受け取って初ラリーに臨み、「自分と対峙」して葛藤をしながら走ったという事実は、ブログを書き綴ってきた私にとって、何物にも代えがたいご褒美でもありました。

菅原会長から私たちへ、そして鶴田さんへと伝わっていったメッセージ。

手から手へ。
そして、人から人へ。

私自身がバイクで挑戦をして、それをブログに書くことで、今度は鶴田さんがそこから「何か」を受け取って新たな挑戦を始める。
モータースポーツ界の片隅での、砂粒よりも小さな出来事ではありますが、ほんの少しでも菅原会長へのご恩返し、そして私に「挑戦」をさせてくれるラリーへのペイフォワードにつなげることができたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

まこちゃんの言葉に背中を押されて、今までの私から一歩外へ踏み出してよかった。


Photo:SSER

さて、ラリー東北のブログも書き終えたし、
次のルートマップを手に出発しなくちゃ!*\(^o^)/*

投稿者:かまた  2018年11月02日 18:44

コメント

投稿者:青鬼   2018年11月02日 19:57

完走おめでとうございます。
すごいですね。目標にむかって
毎日コツコツとゴールを目指し
走り続ける。素晴らしいです。
怪我がないのは
素晴らしい❗️

投稿者:かまた   2018年11月02日 20:05

>青鬼さん

ありがとうございます^_^
毎日ゴールを目指して走り続けられたのは、待ってくれる皆さん(ウトロンも含めて)がいること、そしてやっぱり会長の
「ラリーレイドはどこからでも帰還できないといけません。」
の言葉のおかげです。

ラリーは人生の縮図。
いろんな思いがギュ〜ッと凝縮された3日間でした*\(^o^)/*

投稿者:Nori   2018年11月07日 00:04

部門2位おめでとうございます。
さすが、先輩。ステキです。「惚れてまうやろー」と。
芋と玉ねぎというと、ポテトサラダ、ジャーマンポテト、グリル焼き、ホイル焼き、じゃがバター、じゃがバターの塩辛のせ、ジャガイモのきんぴら、オニオンスライス、コンソメスープ、ミネストローネ、クラムチャウダー、オニオングラタンスープ、味噌汁、オニオンリング、栃木名物いもフライ・・・。確かに、あまりバリエーションがないかも?
ラリーは、見てるだけでも大変そうですもんね。なんで、わざわざ、そんな辛いことするの?って、思うこともしばしば。
一人でやるのは、まず、不可能だろうなー。と。想像します。
まー、ラリーに限らず、どんなところにも、必ず、生きていくためのサポートをしてくれている人っているわけで。そんな話はつまらないですね。
さすが、先輩。素晴らしいです。ということで。次回もお気張りやす。

投稿者:かまた   2018年11月07日 14:10

>Noriさん

ありがとうございます^_^
まったくみんな、なんでこんな辛いことをわざわざするんでしょうね。
でもそれは実際に自分で出てみないと、きっと本当のところは伝わらないと思ってます。
一人ひとり、みんな挑戦の理由は違いますしね。
つーことでNoriさん、一回やってみましょうよ*\(^o^)/*

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