« ホワイトデーパウンド | メインページへもどる | ネックサポート試着 »

     

2010年03月16日

アトラス修学旅行

この土日は、全日本トライアル選手権第1戦の観戦で
茨城の真壁に行かれた方も多いと思いますが、
私たちが向かったのは西日本。

今回はお仕事関係で広島へと向かいます。

切符
しかも、「それいけウトロ号」ではありません。

上越新幹線とき
新幹線で東京より西へ行くのは初めてです。
朝6時28分長岡発、Maxときがホームに入ってきました。

車内で朝食
東京を過ぎ、車内で少し遅めの朝食。
列車に乗っている数時間は、
誰にも邪魔されない本とコーヒーだけの幸せタ~イム♪

ああ、一ヶ月に2~3回、こんな出張があるといいなあ。

ずっこけ三人組
お昼を過ぎた頃に広島に到着。その後は山陽本線で西広島へ。
ここは「ずっこけ三人組」のふるさとなんだとか。
私はこの三人組の本を読んだ事はありませんが、
今の小学生にも人気があるのだそうですね。

仕事が終わった頃には、かなり陽も傾いてきましたが
せっかく広島に来たのだから、
2つの世界遺産を観光しない手はありません。

平和記念公園
まずは、平和記念公園へ。

慰霊碑
慰霊碑の向こうに、原爆ドームが見えます。

原爆の子の像
たくさんの折鶴に囲まれて立つ「原爆の子の像」。
2歳で被爆し、白血病になった佐々木禎子さんは、
折鶴を千羽折ると必ず治ると信じて、病室で折り続けましたが
被爆から10年後、12歳で亡くなってしまいます。
彼女の死を碑に残そうと同級生たちが全国へ呼びかけ、
全国3,100校余りの生徒と、英国をはじめ
世界9か国からの支援によりこの慰霊碑が完成したそうです。

千羽鶴
今も毎年、世界中の学校から千羽鶴が届いているのだそう。

川
10分ほど歩くと、太田川河畔に被爆当時の姿をそのまま残した
「原爆ドーム」が見えてきます。

原爆ドーム
ほんの数十年前、この地に投下された原爆。
投下の2週間ほど前には、候補地として新潟も挙げられていたと聞くと
よけいに言葉が出てきません。

演奏
橋の上で青年が演奏している珍しい楽器は、
ピアノの原型とも言われるらしい「ハンマーダルシマー」という民族楽器。
専用の木製スプーンのようなスティックで弦を叩いて音を奏でています。
春の薄く青い空のもと、柳の枝が揺れる橋の袂で、
優しく哀しい音色が、行き交う人々の足を引きとめます。

この後は、広島平和記念資料館(原爆資料館)へ。

1時間くらいあれば見学には十分だろうと思っていましたが、
結局閉館時間ぎりぎりになっても見終らず。
特に、8月6日を経験した一般の方が、当時のことを思い出して描いた、
決して上手いとはいえない絵を展示したコーナーの前から足が離れません。
絵は、写真や亡くなった方たちの遺品以上に強烈なイメージで
その日のことを私たちに教えてくれました。

午後6時。公園に集まって囲碁や将棋を楽しむおじさんたちから
つまみを分けてもらっている野良猫たちに別れを告げて
@BOSSと私も、少し薄暗くなった記念公園を後にしました。

その後、広島市内から40分ほど離れた宮島口へ。

宮島口は、広島にあるもう一つの世界遺産、「厳島神社」のある
「宮島」へ渡る玄関口。今日はここのビジネスホテルに宿を取っています。

ナイトクルーズ
宮島口へ着くころにはもうとっぷりと日も暮れ、
華やかなフェリーの灯りが、暗い海を彩っていました。

この日の夕食は、気取らない地元の小さなイタリアンレストラン。

前菜
前菜3種と自家製パン。

ピッツァ
蛸とアンチョビとオリーブのピッツァは絶品でした。

メイン
ああ、お料理を食べてこんなに幸せを感じたのって久しぶり。

ワイン
2本目のワインが空く頃には、かなり饒舌に話をしていたはず。
「レイドモンゴリア、行ってみたいですね~゚。( ̄▽ ̄)ポワーン」

デザート
デザートは数種類の見本から好きなものを2つセレクトできます。
私はチーズケーキとティラミスを頂きました。
ほんの30席の、海辺の小さなレストランですが、本当に美味しかったです。


【日曜日】

翌日は6時起床、7時過ぎのフェリーで宮島へ。

宮島へ
7時台の宮島口は、まだ閑散としています。
片道170円、ほんの10分ほどの船旅です。

フェリー
フェリーも数えるほどの乗客しか乗っていません。
朝日を浴びて、出港です。

朝の構内
あっという間に宮島に到着。桟橋である駅の構内も人はまばら。

朝の駅
観光地らしい駅舎ですね。

朝の商店街
一大観光地、安芸の宮島ですが、旅館街もまだ静まり返ったまま。

海岸
いるのは野生の鹿と私たちくらい。

大鳥居
厳島神社の大鳥居が見えてきました。

厳島神社
水に浮かぶ、壮麗な社殿。空や海までもが天井であり壁で床です。

カメレオン
建物と一体化している@BOSS。(笑)

厳島神社
陰と陽の二つの気が万物を作ると言う陰陽道の影響を受けている、と
どこかに書いてあったような気がします。
(うろ覚えなので、違ったらゴメンナサイ。)
灯篭や、大鳥居の笠木など、いろんなところに
陽(太陽)と陰(月)を表す印が付いているのだそうです。

厳島神社
光と影、満潮と干潮、昼と夜、
すべてが計算しつくされた美しさです。
きっと、雨は雨でしっとりと美しいのでしょう。

@BOSS
@BOSSもすっかり魅せられたようで、カメラを離しません。

厳島神社
観覧は一方通行で戻れないので、ゆっくりじっくり進むことに。

絵馬
やはり志望校を目指す「合格祈願」の絵馬が多い中、
「二人の結婚がうまくいきますように」と妙に切実な願も。
二人の親御さんだったりして・・・(笑)

厳島神社
ほんの数分の間に、どんどん潮が満ちてきます。
朝9時くらいには、すっかりここも水の中になるそうなのですが・・・
次回来る機会があったら、朝と夜と、時間を変えて2回来てみたいですね。
(夜のライトアップも、幻想的でそれはそれは美しいと聞きます。)

厳島神社
ここには能舞台も用意されています。
水面に映る月明かり、ここで演じられる能や狂言、歌舞伎を見てみたい・・・

全景
どこまでが自然で、どこまでが建造美なのかわかりません。
できたら、一日中ここにいて眺めていたいようです。
季節や時間によっては、渡り廊下もすべて水の中になるのだとか。

その昔、海の中にこの社殿を建てるよう清盛公に命じられて
この美しい建物をイメージし、デザインし、建立した誰かさん、
あなたはいったいどんな方だったのでしょうか。
(・・・と@BOSSに言ったら、
「宮崎駿さんみたいな人じゃないの?」だそうです。^^;)

だんだん観光客が増えてきて、ガイドさんの声で賑やかになってきました。
静かにじっくりと建物を鑑賞するには、
今回のように早朝にここへ来るのもいいかもしれません。

後白河天皇御行幸松
後白河天皇が御行の際にお手植えになったとされる松の遺木。

階段
少し急な階段を上ると・・・

上から見下ろす
太い柱と梁で支えられ、社殿を見下ろすように建てられた、

千畳敷
豊臣秀吉が作らせたという広い吹き抜けの建立物が。

千畳敷
ここは俗に「千畳敷」と呼ばれる大経堂。
(実際には857畳の畳が敷けるらしいです。)

未完
社殿を見下ろすように建てたこともそうですが、
完成の前に亡くなり、建設も未完のままで終わっているところが
なんとも秀吉らしいという気がします。

帰りの時間が迫ってきました。
残念ながら、そろそろフェリーに乗って対岸へ戻らなければなりません。

表参道
10時を過ぎる頃には、表参道もにぎやかになってきました。

表参道
たくさんの土産物屋が軒を並べます。
宮島の名物と言えば、何と言っても「もみじ饅頭」。
それから、あなご飯、そして焼き牡蠣。

もみじ饅頭
「だいこん屋」さんで、宮島名物、焼きたての「もみじ饅頭」を頂きました。

大杓子
もう一つ、広島と言えば、「杓子」。
表参道の途中には、全長7.7mのこんな大杓子も。

もとは弁財天の琵琶をイメージしたみやげ物として生まれたそうですが
戦時中、全国から広島に召集された兵士たちが
「敵をめし(飯)とる」という言葉に掛けて厳島神社に杓子を奉納し、
故郷への土産物として持ち帰ったことから、全国的に知られるようになったそうです。

杓子屋さん
こちらは杓子のお土産専門店。

蒸しまん
インパクトの強い蒸し饅頭屋さんですね。^^;

まだお腹はあまり減っていなかったのですが、
宮島を発つ前に、牡蠣料理専門店「牡蠣屋」さんで
名物の「焼き牡蠣」を頂く事に。

焼き牡蠣
熱々、プリプリで美味しい!
ああ、メニューには冷えたシャブリもあったというのに
朝食をしっかり食べ過ぎた自分をどんなに悔やんだことか。(泣)

帰りの駅
私たちが帰る頃、本州から、どんどん観光客が宮島へ渡ってくるように。
入れ違いで私たちは帰りのフェリーに乗り込みます。

フェリー
7時台には10人も乗っていなかったフェリーも、
この時間は団体客でしょうか、満員です。

駆け足でしたが、土曜の夕方から日曜の午前中にかけて
広島を修学旅行のように観光し、名残惜しいのですが
お昼過ぎ、新潟への帰路につきました。
約940km先の新潟に到着するのは、@BOSSの運転でも
10時間後の夜11頃になる予定。

帰りの高速では、たくさんのバイクとすれ違いましたが
さすがに西日本は雪がないんだなあ。
もうすっかりツーリングのシーズンなんですね。

明日の朝、まだ一面を覆う白い雪を見るとき、
広島での一日半が夢だったのではないかと思うかもしれません。

投稿者:かまた  2010年03月16日 15:10

コメント

投稿者:T部   2010年03月16日 18:09

あの・・・・
お仕事だったんですよね?
それにしても
@BOSSすっかり別人の様になりましたね。
すれ違っても気が付かない人もいるかも。
しつこいですが、・・仕事・・だった・・の?

投稿者:かまた   2010年03月16日 19:23

>T部さん

はい、土曜の午後が仕事でした。
でも翌日は休みだったので、せっかくの機会ですし
とんぼ返りをせずに、広島観光をしてきました。

佐渡トラの頃の@BOSSは・・・どんなでしたっけ?^^;

投稿者:コタン   2010年03月17日 08:22

Mまんじゅう(?) ご馳走様でした。
懐かしくて 美味しかったです。

広島は3回くらい行きましたが、宮島に渡ったのは 修学旅行の時だけ。
今、改めて厳島神社に足を踏み入れたら 高校生の頃とは
全く別の視点で ゆっくりと楽しめるんでしょうね。

それにしても @BOSS・・ 細くなったね~
マッチ棒みたいだよ(笑)

投稿者:かまた   2010年03月17日 11:29

>コタンさん

いえいえ、左助にも喜んでいただけたようで何よりです。(笑)

私は九州に行くときに通ったことがあっただけで
実際に広島を訪れたのは初めてです。
なかなか「行こう」と思う機会ってありそうでないので
(何しろ、休みは練習に使ってばかりなので・・・^^;)
今回みたいに「行かなければならない機会」はありがたいですね。

@BOSSはこうしてみると、本当にマッチ棒みたい。
それも横から見ると更に薄い、紙製のマッチ棒。(笑)

コメントしてください


(「通りすがり」などの匿名系はご遠慮ください)



保存しますか?

書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます。
(コメントにURLが入っていると一時保留となる場合があります)