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2017年07月26日

北海道4days 2017 Day2

(※2017.7.26更新)
一度公開したDay2レポですが、その後に頂いた写真やチームの皆さんのこと、上位陣である@BOSSの心理戦なども含めて、かなり大幅に加筆しました。

今回「チームウトロン」として、ウトロンを連れて参加した北海道4daysラリー。
登録したチーム員はウトロンを大変可愛がってくださっている群馬の新井さんと@BOSSと私の3人ですが、実際にはタジーもほぼ一緒で、実質4名のチームという感じでした。

スタート順こそ違うものの、走っているうちに給油所などで合流すると、その後リエゾンは仲よく走り、林道はペースが違うのでバラけて、林道の出口付近で再び合流の繰り返し。

初日のSS(SS1)手前の林道でも、出口付近で合流して、さあ出発しようという時に、遠くからきれいな2ストサウンド響かせて、GSトロフィー初代チャンピオンである加地さんが走り抜けていきました。

新井さんも@BOSSも、その走りに呆然、というか魅了されていました。
もちろん私も。かっけー・゚。( ̄▽ ̄)ポワーン
写真でお見せ出来ないのが残念です。


ほどなくしてSS地点に到着。
先に到着していた加地さんは、バイクを降りて前に並ぶ面々を確認して歩いて行きます。
@BOSSも同様に、前に並ぶ方々を見て回っています。


「何をやってるの?」と聞く新井さんに@BOSSは、
「キャンプ地を出発して間もない朝イチのSSは、朝のスタート順、つまり成績順に並ぶことが多いので、30秒間隔でスタートしても前の人に追いつくことはほぼないんですが、その後はリエゾンで入れ替わってしまうので、SSで前に並ぶ選手の方によっては追いついてしまって、抜くのにどうしても数秒はロスしてしまうので、できる限り、SS中に前走車に追いつかなくて済むようにCP100の手前で順番を調整しているんです。」
「へえ〜、そんなことまで気を配っているんだ〜。」

あ、でもこれは私も気を使っていますよ。
優勝争いをしている方がすぐ後ろに並んだら、CP100の手前で順番を譲ります^^;
あと、大きな石つぶてが飛んで来そうなビッグオフの後ろにはできるだけつかないように、とか。


この日は@BOSSも、SSに並ぶ前に前の人に代わってもらって加地さんの直後に並びました。
「そんなに違うの?」
「はい、SSによっては1秒ごとに選手が数名リザルトで並ぶことも珍しくないので、やはり上位やシングルを目指している選手は、みなその1秒差の中で、どうやって順位を上げようか、落さないようにしようか、と試行錯誤しているんですよ。」

今回も7年前と同様にシングル、できれば更にその上をと狙っている@BOSSも、初日のSSからこの「ロスタイムを防ぐマネジメント」に余念がありません。

案の定、このSS1、@BOSSは9位でしたが、その前後は1秒差で6人が並んでいる状態。
たった1秒で順位が変わり4〜5秒で15位以下に脱落と言う僅差の戦いが幕を開けました。

ギリギリのシングル9位だった初日の成績も、中身は「1秒」の戦いです。


最初のSSを終えると、大体の勢力図が見えてくるので、ここからは単に「攻める」と言うのではなく、どうやって第2集団の塊から抜け出していくか、また、どうやってタイムロスや転倒を避けて、第2集団から脱落しないようにするのかというマネジメントが重要になってきます。

そして「心理戦」、別名クチクロスも。。。


【Day2】


北海道の朝は早く、3時半を過ぎると東の空がうっすら明るくなります。
4時過ぎには活動開始!


朝5時、新井さんとウトロンがまた2人で何か話をしています。
いったい何を話しているのやら。笑


朝のパルクフェルメ。
このシンとした空気が好きです。

夜露でテントや干していたウエアやウトロン(笑)が、しっとりしています。
もう少し日が高くなれば乾くと思いますが。


6時朝食。
昨日の夕食が早かったので、お腹ペコペコ。
今朝はおにぎり2つと暖かい豚汁です。


6時30分ブリーフィング。
春木競技委員長からコース変更が告げられました。
走る予定だった林道が閉鎖されているため、途中のコマ図を飛ばしていくつか先のコマ図にワープするようにとのこと。
これをガムテープに書き写してマシンにペタリ。


「Team HARA」の桑原さんも今回1200GSで初参加。
昨日の順位が近く、以前イベントでご一緒したこともあったので、かまた、桑原さんを勝手にロックオン。笑

7時から30秒毎に、ゲートをスタートして出発します。
今日からは昨日のリザルトの順位順。
私のリザルトは後ろから数えた方が早いので今日のスタート順も遅く、トップの方が出た後に30〜40分くらい時間があります。
けれどマキシマムタイムは全員同じなので、持ち時間は短くなるわけで。

あと、ラリーのスキルが少ない場合、できるだけ自分の後ろにはたくさん人がいたほうがいろいろな面で安心です。
オンルートであることが確認できるだけでも。
なので、遅く出発した分、リエゾンでは前に前に位置するように、できるだけ寄り道はしないで進むのが私にとって我が身を守る術の一つです^^;


新井さん、行ってらっしゃい!

Day2の朝イチのSS(SS2)は昨日のSSの逆走です。

スタート前、@BOSSは前日走った記憶の逆となる上り下り、左、右のイメージして傾向と対策を描きつつも、やはり初見で走る時のような判断力と勘と予測というレーダーを張った走りで臨んだそです。
そのうえで、自分の「普段の走り方と安全マージン」に前後選手の時間差と言う情報をインプットして、5%にも満たないくらいの調整を加えてタイムを稼ぐのだそう。

2008年の初出場以来、いつもオフィシャルの仕事の合間に写真を撮って送って下さるyasupaさんこと安田さんが撮って下さったこの写真。↓


SS2のゴール直前のパイロン手前で大カウンターを切っている@BOSS。

ゴール直前、この数メートルでもアクセルを開けると閉じるとでは1秒も違ってくるので、例えコンクリート地面でも転ばないように、普段の練習でスキルアップを図っておいて、こういう時もきっちり安全にアクセルを開けるのだそうです。

その甲斐あってか、この前日と逆走のSSでは、前日の9位から2つ上げて7位。
第2集団ではトップの杉村さんと1秒差の2位でした。
でもその後ろは同じく1秒差で篠原さんという、やはり1秒を争う展開。

そんな「タイムを自分が稼ぐマネジメント」とは別で、ライバルが落ちていく心理戦も重要なファクターらしく、前日@BOSSより2秒上にいた古城さんは、@BOSSのささやきやらつぶやきやらにやられたのか、逆に4秒ダウン^^;

また、1秒差で前日10位だった950の菊地さんは、SS中に鉄板を踏んでスリップダウン。
30秒以上のタイムロスで大きく後退。
「普段だったら、そんなの踏まないのに…」と悔やまれていましたが、やはり「競争」というエッセンスが、少しずつ何かを狂わしてしまうのでしょうか。


SSを終えて空気圧を調整している@BOSS。

この段階で、@BOSSは自分の今回の目標を「第2集団でトップでの6位入賞」と定めたそうです。
各SSでの前後のライダーとのタイム差を見て、安全マージンの補正をして、今回も安全に無転倒でSSをクリアしていき、6位のトータルタイムで着地するミッションをスタートさせていきました。


一方で、菅原会長の教えを守り、「頑張らないで楽しみながら、どこからでも必ず帰還する!」を守り続けるかまたさん。笑

ですが。
以前の私だと、SSは安全第一でやり過ごすことだけを目標にしていたので、
「上位の人達は別次元で違うラリーをしていますから。」
と@BOSSのこういう話を他人事として受け止めていましたが、今は少しだけ違います。
上位の争いには無関係ですが、順位には拘らないというものの、例えば50位以内に入るには、とか、誰々さんに追いつくには、とか、「自分の目標」を設定して、そのためのマネジメントをすることは、ラリーをより一層楽しむために、また自分をレベルアップするために大切なことなのではないかと思う今日このごろです。


本日1本目のSS(SS2)を終えて、長い長いリエゾンへ。



4〜5kmの林道を降りまぜながら、十勝平野に広がる北海道らしい雄大な景色の中をコマ図に導かれて走ります。


ラリーではCP(チェックポイント)が設定されていて、開設時間が決まっています。
CPでは遅着だけでなく早着もペナルティとなるため、開設時間前にCPが設置されるであろう区間を通り過ぎてしまわないように、手前でのタイムコントロールが必要な場合も。

どのタイミングでCP区間に入るかも人によって考え方が様々です。
こうした待ち時間に交わす会話で、皆さんと少しずつ仲良くなっていくのもラリーの楽しいところ。


ガソリンスタンドにて。
タジーは気だるいわけでもなんでもなく、


カメラを向けると「ジョジョ」になるのです。
慣れてください。笑



この日の林道は乾いていて、ビッグオフが通る度に土煙が巻き上がり、しばらく前が見えなくなるほど。ゲホッ!ゴホッ!


林道から出てきてヘルメットを取った私に、
「なんでそんなに黒いんだ!?」
林道が大渋滞だったんですよ。追い越される度に土埃がモクモク。
でも景色は幻想的できれいでしたね〜。


と嬉しそうに報告するスゲー汚い私。( ̄∀ ̄;)汗


その先のコマ図に「ビューポイント」とありました。


ここのようです。


あ!ほら!あそこに、


牛の群れ!
空が広い!大地が広い!


普通はこんな感じで写真を撮りますが、


ジョジョだとこう。笑

SS開設まで少し余裕があるので、町の中で時間調整。


「町のアイス屋さん」という看板に導かれ、観光アイスで一休み。


私は普通のソフトクリーム、@BOSSにはキャラメルソースをかけたカップソフトを買ってあげましたが、@BOSSの方にだけ付いていた「コアラのマーチ」を、運ぶ途中で私が食べたことはヒミツです。笑

さて、そろそろSSが開設するので、のんびりし過ぎないで行きましょう。


(画像はネットから拾わせていただきました。)
本日2本目のSS(SS3)は釧路のモトクロス場でした。
出走待ちの長い列ができています。

すでに走り終えた桑原さんが汗びっしょりで、

「もう、すごいところを走らせられたんですよ!
ヒルクライムみたいなところを登った後にジャンプがあって。
どこもかしこもフワフワした砂でいっぱいで、まるで砂漠みたいです!
ぼくも足を取られて転んじゃいましたよ〜」

ひゃ〜、さすが北海道、そんなモトクロスコースがあるのか…( ̄∀ ̄;)汗

と、一瞬腰が引けましたが、見る限りはここから見渡せる範囲のコースでしかなく、モトクロスコースを走ったことのない方にはそういう印象になるのかも。
あちこちでボテボテ転ぶマシンはあるものの、どうやら砂にビビって失速して転んでいるようです。

ところが桑原さんの説明を聞いた新井さんは、実際にトゥアレグラリーで砂漠を走ったことがあるので、こりゃあ下手をするとフロントタイヤが全部埋まってしまうのかも知れないと想像し、


(桑原さんの話を聞いた新井さんのイメージ↑)

その結果、慎重に走りすぎてエンストしてしまったそうです。(ちーん)
でも、よくよく考えれば日本のMX場にそんな設定があるはずもなく、しかも桑原さんは砂漠を走ったことはないわけで、「砂漠みたい」という情報に惑わされてしまった結果に。。。

さて、モトクロスコースを得意とする@BOSSはというと。

軽量エンデューロレーサーの部類に入るマシンに乗る@BOSSにとって、このSSはタイムの稼ぎ時なのですが、遡ること20数年前に出場したTBI(ツールドブルーアイランド)での強烈なトラウマが蘇り…
パリダカ登竜門的な大会だった当時のTBIでは、SSは「振い落しの場」、厳しいリエゾンで厳しいタイム設定のCP(チェックポイント)は「足切りの場」という様相を呈していたそうで、「モトクロスコース」という会場を使いながらも、コース通りに走らせてもらえることなどほとんどなく、コース脇の斜面を登らされたり、キャンバーの下りを降ろされたりと、あらゆるスキルを試されて、大きくタイム差を作る場であったそうです。

そのため、「モトクロスコース」と聞いても、
「どこかでコース脇に迂回させるコースロープが張られていたり、落とし穴のような罠があるはずだ…」
という疑心暗鬼な先入観でいっぱいでした。
なので、先に走り終えた桑原さんの「フカフカだった!」「スタックするような穴があった!」という報告を聞いて
「やはりそうか!」

見える範囲の「コース沿いに走る区間」は、他の選手の走りを見ながら初見で走るMXコースの攻略方法を考えましたが、奥に消えていく見えない先の様子は想像するしかありません。
走り慣れた感じで450をスタートさせて、コーナーとジャンプはスムーズにクリアしていた@BOSSですが、坂を下った「その先」の罠(笑)を警戒して、驚くほど慎重に坂を下りて行っていました。
見ている私でも「あ〜あ〜、もったいない」と思うくらい…( ̄∀ ̄;)汗

しかし、どこまで行っても「罠」などなく、普通のコースが続くだけ。
「俺は何でこんなに減速して降りて来たんだ…」と思った段階では後の祭り。
強いて言えば、最後の出口付近は確かに全面がフカフカでフロントは取られやすい状態でしたが、アクセル開け開けでいけば、かまたでも問題なく行けるレベル。
「しまった〜!慎重に走り過ぎた〜!(ノ><)ノ」(ちーん、その2)

このSS、元全日本MX選手の井出川まみ選手と同タイムの10位。
5秒差の三上編集長は、4位に入る大健闘

まあ、全長で2分そこそこのモトクロスコースで、5秒の中に8人もひしめきあっている状態だったおかげで、@BOSSの順位に大きく影響は出ずに、2日目のこの日で、目標より一つ下の7位まだ到達しました。


私はというと、全然速くは走れませんが、MXコースは大体想像がつくので、転倒せずに無難にこなしたら、他のみなさんがコースに工具をぶちまけたり(!)、シートが外れて飛んでいったり(!)、最終コーナーで砂にフロントを取られて転んだりと自滅されていったらしく、なんとここでのリザルトは奇跡の「45位」


もうちょっと頑張って開けてみればよかったかなあ。
いやいや、欲を出したらきっと何かやらかしただろうから良しとしましょう^_^

SSを終えると春木さんよりさらなるコース変更の連絡が。
今朝変更されたコースも閉鎖区間があったらしく、コマ図を完全に無視して、装備品である「ツーリングマップル」を見ながら指定の地点に行くように、とのこと。


携行必需品であるツーリングマップルをみんなで確認中。


国道沿いにひたすら走って指定の地点へ。
ここからはオンルートなので、残り約30kmをコマ図に従ってビバーク地に向かいます。

夕方6時30分、ビバーク地に到着。


yasupaさんの撮ってくれた、私たちが到着するまでの私の知らないウトロン。


本日も無転倒でした。
軽い85SXならいざ知らず、非力な私はセローで転ぶと、ケガをせずともその引き起こしだけで体力を使ってしまうので、とにかく不用意に転ばないように気をつけています。

あと、転ぶとその衝撃でマシンのどこかに不具合が起こり、その時に気づかなくても後日その影響が出たりするので…(過去に何度も経験済み。泣)


明日のルートマップにはまだ蛍光ペンで進行方向を書き入れていないので、マップの書き出しは夕食後にすることにして、マップホルダーを外してマシンをパルクフェルメへ。


この日の夕食は、テールスープとお稲荷さんと、ししゃもとエビフライとマリネと唐揚げとローストビーフ。だったかな?


どれも美味しかったです。
ごちそうさまでした。(-人-)


2日目を終えても特に疲れて辛い感じはしません。
毎朝30分ローラーで自転車を漕いでいることで、知らず知らずに体力がついたのかも。
疲れてしまうと、やり残した作業があっても寝てしまったり、何かしら手を抜きたくなるので、年を重ねても体力だけはできるだけ落とさないようにしたいと思います。

それから、以前CRM250で出た北4で菅原会長から、体力を温存するために、
「できるだけ楽をする」
ということを教えてもらいました。
例えばバイクを移動させる時にはエンジンをかけて押すとか、セルのあるマシンにするとか。
普通のことかもしれませんが、非力な女性にとってはこうしたことがラリーを楽しむためには重要なことのように思います。


お隣のパドックでは、遅くまで整備が行われていました。
私もマップを巻きおえて寝たのは夜10時すぎ。
明日は雨の予報ですが、空には星が出ています。
明日も500kmの移動。
どこへ導かれるのでしょうか。

と楽しみな一方で…

ラリーってこんな風に順調にコマ図ツーリングでいいんだっけ?
なんかもっと、必死になって心がヒリヒリ焦燥して、自分と向き合って「何か」を乗り越えていくものじゃなかったっけ?

という思いが心の片隅にあったのも事実です。

でも、それが翌日にあんな形で叶うとは…

(Day3へ続く。)


Day2リザルト

SS2のみ
@BOSS 7位
新井さん 43位
タジー 38位
かまた 64位

SS3のみ
@BOSS 10位
新井さん 50位
タジー 25位
かまた 45位

Day2のみ
@BOSS 8位
新井さん 45位
タジー 34位
かまた 56位

Day2までの総合
@BOSS 7位
新井さん 45位
タジー 34位
かまた 62位

投稿者:かまた  2017年07月26日 07:10

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