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2010年07月28日

北海道4DAYS DAY-4

【DAY-4 名寄~A-TEC】

いよいよラリー最終日。

朝から細かな雨が降っています。
雨が降ると、雄大な北海道の魅力が半減してしまうのが残念ですが
でも、気温は暑くもなく寒くもなく、辛い雨ではありません。

ブリーフィング
朝のブリーフィング。予定されていた朝の2本のSSでは、
ターマック(舗装)の下り部分が雨のためカットされると発表がありました。

菅原さん
「調子はどうですか?」と声をかけてくださった菅原さん。
ICOの磁石の位置を調整してくださいました。
この時点ではよかったのですが、SSに入る頃にはまたエラーが。
すみません、帰ったらじっくりと確認してみます。


SS-12 ヒルクライム

昨日の時点で総合7位だった@BOSS。
今回目標である「6位以内入賞」達成のため、
現在6位のイシゲさんとの差は1分42秒。
最後まで諦めず残り2つのSSに臨みます。

SS
Photo:楽さん
@BOSS、カメラを構えている楽さんに軽く挨拶をして、
最終SSへ向かってスタート。

最初のSS-12は、ビバークを出発してすぐ、
スキー場内の作業道をひたすら登り続けるヒルクライム。
途中1.6kmのターマック区間もあり
出場前の準備期間中に、今回のマシンKTM450のテストで
2度もターマックで転んでいる@BOSSは
タイム差を詰めたいと思いつつも、転倒での順位転落も
避けなければと普段より更に慎重になっているようでした。

そしてスタートしたSS-12。
このSSで@BOSSの直前にスタートしていったイシゲさん、
途中の直角ターンでオーバーランしたそうで
コース外に向かって真っ直ぐ、真っ黒く掘れたブレーキ痕を見つけた後に
@BOSSはSS半ばの4km地点で30秒前にスタートした
イシゲさんに追いつく事が出来たそうです。
ここでまさかの30秒短縮!!( ̄0 ̄;)オオッ

SS
Photo:楽さん

これで一気にテンションの上がった@BOSS。
イシゲさんの操るF800は、既にリアタイヤがズリズリに磨り減っていて
コーナーの度に恐ろしいくらいリアが流れていたそうで
明らかにいつものチャンピオンの走りではなかったそうです。

これはチャーンス!と残りの約4kmで更にタイム差を詰めて
最終のSSで、あわよくば逆転!!目標の6位に!!
そんな皮算用を始めた@BOSSだったそうですが
そこで目の前に突然現れたのは『CP100』のフラッグ。

・・・ああ、残念。霧で視界不良のため、
残り約半分を残して、このSSは急遽ショートカット。
そこでSS-12はゴールとなってしまったそうです。

いくらリアタイヤが磨り減ったとは言え、相手は全日本チャンピオン。
さすがに最後のSS-13だけで1分もタイム差を縮める事は不可能で、
ここでほぼ順位が確定してしまったといえます。
(最後に@BOSSが転んだりしなければ、ですけど。^^;)

SS-13 ダウンヒル

SS

霧の中、全エントラントがSS-12をゴールした後に
今登ってきたSS-12を逆走で下りていくSS-13のスタートです。

この最終のSS-13で@BOSSは、もう順位変動が望めないので
とにかく無事に終えることだけを念頭に
無難に無難にスタート地のゲレンデまで下りて来たそうですが、
そのイシゲ選手のお兄さんのイケチューさんは、この下りのSSで
スケテツさまとの豪快なドリフト・ランデブー走行の後、
コースアウトしてしまったそうです。(ノ゚д゚)ノオォォ
とはいえ、お怪我も無く、マシンも無事で何よりでした。

私ですか?私はあえて書くほどのこともなく
無難にどちらも走りきりました。
タイムを狙ってコーナーに突っ込んで行ったりはしないので
走りやすくて楽しいSSでした。^^

DAY-4リザルト

SS12・SS13リザルト
SS12・SS13リザルト

DAY-4のみのリザルト
DAY-4のみのリザルト

@BOSS
SS-12 6位
SS-13 9位
DAY-4 7位 


これで、全てのSSが終了しました。

あとはCP開設時間までにCPに到着するよう間に合えばいいだけです。
でも途中には、1コマ15kmや20kmのコマ図が多い今日のリエゾン。
突き当りを右左折、という場合は問題ないのですが
もしまたICOが止まったりすると、距離だけで交差点を曲がる、という時困るので
しばらくはチーム5upのキングさんについていくことにしました。

私に気を使ってくださっているのか、とても安全運転なキングさん。
ほかのエントラントがどんどん私たちを追い抜いていきます。
CP開設時間がかなり近づいているのにこのペースって・・・
もしかして、CP前に長いダートがあることを知らないのかも。( ̄∀ ̄;)汗

ラリーはあらかじめこの先がどうなっているのかルートマップを見て
自分なりにペース配分をしていかないと
予想外(でも予定外ではありません)の険しいダートが出てきたり
渋滞が予想される国道や、高速道路が出てきたりするので、
出発前にコマ図からいくつかの情報を拾い書きしておくのですが
初めて出場される方は、そんなことはしていないのかもしれない・・・。

「長いダートがこの先にあるので、ペースを上げましょう!」
ヘルメット越し、追い抜きざまにそう伝えて、私が引っ張ることにしました。
(あとから聞いたら、この言葉が聞こえなかったようで
「かまたさんがイラッとして前に出た」ということになっていましたが。笑)

コマ図
121.63kmのコマ図からダートが始まります。
ここから約10km先に、最後のCPが設置されている予定。

ダートでは、遅い私を先に走らせて頂いたのですが
このダートで不思議な体験をしました。

コーナーも多かったのに、これまでに比べて怖くない、
アクセルが開けられる、ステップで曲がれる、
まるで自分がスケートボードに乗っているように
ハンドルはアクセルのためだけで、上半身は何も力が要らず
今までの自分の走り方と、全く違っているのを感じました。
初めて走る道なのにびびらないし、なんだろう、この感覚。
北4に来た初日の走りとは明らかに違っていると思います。
他の人と比べた速さは遅いと思いますが、
絶対に私は変わったと思います。こんな風には走れなかったはず。

最後のCP
林道を抜けた峠が最後がCPです。
後ろを走ってくださったキングさんが、
「かまたさん、ブログで崖落ちしたと読んでいたから心配したけど
ぜんぜん走れるじゃない!!」
いえ、走れなかったんです、本当に。
でも私は北海道に来てから、この4日間で
林道を少しだけ走れるようになったみたいです。

ここまで動いたり止まったりだったICOも復活していたので
ここで、5upのお二人と別れて、また一人で走ることに。
キングさん、W田さん、ありがとうございました。

人について行かざるを得ないときは仕方ないのですが
それではただのツーリングになってしまうので
指示されたルートを探し当てていくラリーは
やっぱり自分でコマ図で走る方が絶対に楽しいですね。
帰ったら、きちんと断線関係もチェックしなくちゃ。
(私がHOPでの木の激突で、どうかさせちゃったかもしれないし・・・)

さあ、あとはファイナルクロス会場を目指すだけです。

aoyamaさん
途中、丘の上から広く見渡せるビューポイントが用意されていました。
ちょうどそこで一緒になったaoyamaさん

かまた
えへへへ、私も撮ってもらいました。気分は観光客です。^^

観光地で記念撮影
こちらは@BOSSのカメラ。
この日はこんな観光ルートも設定されていて
みんな写真を撮ったり撮られたり。

やがて、ファイナルクロス会場が見えてきました。


【ファイナルクロス】

ファイナルクロス
Photo:エゾもっこすさん
芦別の住民のみなさんにも、モータースポーツを見て楽しんで頂こうと、
今回の北4から初めての試みとして開催される「ファイナルクロス」。
総合順位には関係のない、エキシビションです。
会場は、初日のSS-2の難所をカットしたコース、
エントラント全員が2組に分かれて一斉スタートで2周します。

B組
Photo:エゾもっこすさん
かまたはB組。(リザルト上位の選手を除いて早めにゴールした25名。)

こんな雨が降った後の泥の中を、見世物のように走らされるなんて・・・
直前までみんな「どうやったら走らずに済むか」を話し合っていたのに
一周だけ試走したら意外とグリップがよいことに安心したのか
「エンジン始動」の合図と同時に、アドレナリンが噴出し始め
全員アクセルをウォンウォン煽り始めました。

B組スタート
Photo:Gravel road
B組、25台で一斉スタート!

B組
Photo:Gravel road
さっきまでウダウダ言ってたみんなはどこへ行ったんだ~!?

かくいう私も「ピキッ」っとスイッチが入り、
飛び出せる1列目に並べばよかったとすでに後悔。

おらおらモード
Photo:エゾもっこすさん
「おらおらー、そこのビーエム、ちんたら走ってんじゃねーよ!」

かまた
Photo:エゾもっこすさん
そういう私が一番ちんたら走っているくせに(笑)
すっかり「おらおらモード」に入っています。

なのに「がんばれー!」というスケテツさまの声に
もっともギャラリーの多いコーナーでスパーンと転倒。(泣)

転倒
また今年もこの画(え)ですか!?・゚・(ノД`)ヽ

バイクを起こす私に、「大丈夫だから落ち着いてゆっくり」と、
去年のスタートの時のように励ましてくださいましたが、
「ゆっくりしてる場合じゃないです!!!
応援しなくていいですから、ほっといてくださいっ!!!!」
完璧にスイッチが入っちゃっていますね。^^;;;

去年
ちなみにこちらが去年。
(しかもこう見えてSS中・・・Orz)

ファイナルクロス後
Photo:エゾもっこすさん
あ~、でも楽しかった~。
4日間で一番楽しかったかも。
いっそ90分耐久だったらよかったのに。(笑)

今思うと、初日のSS2と同じ場所なのに
ずっとずっと楽しくのびのび、私なりに開けて走ることができました。
たぶん4日間でセローと仲良くなれたおかげだと思います。

B組の後は、総合リザルト上位の皆さんによるA組のファイナルクロス。

A組
Photo:エゾもっこすさん
同じレースか?と思うくらい、迫力が全く違います。

A組
Photo:Gravel road
おお~~~!かっこいい~~~!!

@BOSS
Photo:エゾもっこすさん
「出走拒否ができるなら走りたくないな~」
直前までそんなことを言っていた@BOSSも、
合羽を脱ぎ準備するうちにテンション急上昇。(笑)

@BOSS
Photo:エゾもっこすさん
プロローグランで既に「イケイケ」だったのは
傍から見ていてもわかります。(笑)

A組
Photo:Gravel road
う~ん、私もいつかこんな風に走ってみたいもんです。

いとうさん
Photo:エゾもっこすさん
ファイナルクロスぶっちぎりだったいとうさん。

新世さん
Photo:エゾもっこすさん
全日本MOTO-1選手の佐野新世さん。
観客がいると魅せるライドをしてしまう、と言われていましたが
最後のパフォーマンスまですごい迫力でした。

後から聞いた情報によると、ラリー初参加の新世さんは、
「SSはタイム計測をする区間」というルールを知らずか忘れてか、
ギャラリーの多いSS1でもウィリー等の見事なエキストリームライドを
見せていたとのことですが・・・(笑)

それにしても、いや~、こ~んなに盛り上がるなんて!!
走る方も見ている方も清々しくて、とても楽しいイベントとなりました。
ラリーが終わった開放感からか、どの人もどの人も本当に楽しそうで、
やりきったいい顔をしていました。

ファイナルクロスの後は会場をA-TECに移して表彰式。

レディース表彰
Photo:yasupa忍人
かまたはレディース3位を頂いたものの、
楽さんリタイアで3人しかいなかったのと
52人中50位なのだから、まあ今回も「完走賞」ということで。^^;

@BOSS7位
2年前の北4で12年ぶりにライダー復帰した@BOSS。
3回目の出場で、再びこの列の一員に加わる事ができ、
復帰からの目標だった一桁入賞を無事果たしました。

@BOSS7位
Photo:エゾもっこすさん
春木競技委員長から@BOSSへのひと言
「本当はこのあたりの順位を走るライダーだったんですね。」
すみませんでしたねえ、@BOSS、今までは私のせいで。( ̄∀ ̄;)汗

トップ3
Photo:エゾもっこすさん
総合優勝はムッシュ、2位はいとうさん、3位はまえだっちです。

記念撮影
Photo:yasupa忍人
最後に全員で記念撮影。

パルクフェルメ
Photo:エゾもっこすさん
こうして、今年の北海道4DAYSは終わりました。


【それでは今年も、あなたに会いまショー】

コタロさんとsanadaさん
オフィシャルスタッフのコタロさん(左)とsanadaさん(右)。
最初の出場の時からずっと見守って下さっているお二人。
SSやCPでお二人のお顔を見るとホッとします。
(お二人も、無事私が戻ってくるのを見てホッとするでしょうけど。^^;)

コタロさん、sanadaさん、今年もお世話になりました。
来年はもう少し順位をあげたいなあと思ってるんですけど
それにはSSを速く走れるようになるしかないんですよね・・・と言ったら
「班長も言っていましたが、ラリーはスピードよりも
とにかく早め早めに進むことと、ミスをしないことが一番大事です。
そうすると、他の人がだんだんミスで落ちていきますから。」
ははっ!肝に銘じます。

「ところで秋に日高へ来ませんか?」と誘って頂きましたが
私に日高に行って何をしろと?( ̄∀ ̄;)汗

楽さん
今回はマシントラブルで2日目でリタイアとなってしまった楽さん
本当に残念だったですね。誰よりも速いのに・・・(TдT)
帰り際、車の中で「帰りたくなーい」と泣いていた泣き虫楽さん。
まだ車に乗る前だったら、今度こそハグしてチューしたのに。(笑)

みさキングさん
Photo:楽さん
まえだっち隊員、aso!!!!!!隊員等、そうそうたるメンバーを引き連れて
北海道にやってきた「キング王国」のみさキングさん
林道をリア振り振りで、ターッと駆け抜けていくのを見た@BOSSは
「みさきちゃん速い!」を連発していました。
「ラリーが大好き」と言っていましたが、いつでもどこでもニコニコ。
本当に、見ているこちらも楽しくなる笑顔でした。

ゴロンパ妻さん
昨年に引き続いての出場、ゴロンパ妻さん
一人自走でA-TECに向かう時に、
ちょっとしたトラブルの相談をゴロンパ旦那さまに電話でしたら
「もうラリーは始まっているんだから、自分でなんとかするように」と
電話を切られたとか。ひょっとして、@BOSSよりスパルタ?^^;

セニョール
Photo:chocoppyさん
一見、ダンディなセニョールT
名札見せなくても、知ってますって。(笑)

「ダンディーで、お金持ちで、速いライダーで・・・なんて
そんな3拍子揃っているセニョールが
おまけに『いい人』なんて事はありえない!」という
@BOSSのプロパガンダの影響で、サロンドアトラス内では
「フィクサー(黒幕)」とか「悪代官」(失礼!)とか言われていましたが、
ガソリンスタンドで休憩中、正常に動かない私のICOを
「機械ものは、こうしてなでると動くんだよ」と真顔でなでてくれ、
別れ際にももう2回なでて、再びまっすぐ私の目を見て
「サービスしといたからね」と言って出発したセニョール。
@BOSS、やっぱりセニョールはとってもいい人だと思います。(笑)

雨先生とsaechan
わ~、雨先生だ~!saechanだ~!
まるで大好きなキャラクターと会った子どものように喜んでしまった私。
しかもドキドキして、「初めまして」なんて挨拶してしまったけれど、
去年一緒に北4出ているんでしたね。^^;;;
でもたぶん、お話しするのは初めてです。
写真を撮ってもいいですか?とお聞きしたらぴったり寄り添ってポーズ。
まさか雨先生からピースサインが繰り出されるとは・・・(笑)
ますますファンになりました。

ZIP社長とぽんたさん
Photo:楽さん
3日目の宿に顔を出してくださったZIPのシャチョウぽんたさん
女子だけに、とハスカップのジュレを差し入れしてくださいました。
濃厚でジューシーなジュレ、パドックでスプーンなしで頬張ったら、
「口から血が出てる!」と言われました。(笑)
美味しかったです。ご馳走さまでした。

エゾもっこすさん
ファイナルクロスの会場で、「かまたさんですよね」と
声をかけてくださったエゾもっこすさん
たくさんの写真をありがとうございます。
私の走るスピードが遅いので、何枚撮って頂いても
あまり背景が変わらずに、困ったのではないでしょうか。(笑)
とっても素敵なレポートを書いて下さっているのでぜひ読んでください。
(一部、大笑いしました。)

ゴルゴM本さん
いわずと知れた、ゴルゴM本さん
今回はゴルゴさんのメールに@BOSSも随分助けられていたようです。
いろいろと、本当にいろいろとありがとうございました。
定義での障害物競走のような練習は、ゴルゴさんにとって、
また一つ、『忘れたいのに忘れられない思い出』となったと思いますが^^;
あれがあっての今回の私です、たぶん。
どうか機会がありましたら、またよろしくお願いいたします。

新世さん
MOTO-1 PROとフランスの選手権にも参戦中、
モタードライダーの佐野新世さんとその奥さま。

「ラリー初心者なんですよ~」という新世さんの言葉に
「ラリー」は確かに初心者かも知れないけれど、
ライダーとしての技量がプロ級だとは知らなかった@BOSS。
(なにせ復帰したばかりで、ギョーカイに疎いので・・・^^;)
コンビニや林道の出口で休憩するたびに、
プロライダーの新世さんにお節介なアドバイスをしていたそうですが
日に日にリザルトもタイムも上がってきて、
しまいには逆転されるSSも出てきて・・・。
それ以降、アドバイスするのを辞めてしまったというのは
@BOSSだけの秘密だそうです。(笑)

まだまだたくさんの思い出深い出会いがあったし、
本当はお会いした方、全員のことをかきたいのですが
スペースの関係上、本当に一部ですみません。


ところで。

私は全行程1250kmのほとんどをスタンディングで走ったので
「スタンディング信仰」とまで言われていたようですが(笑)
私が座らないで走っていたのは、
前回のアカデミーで打った肩が痛くて、
座ると左腕をハンドルの高さまで上げられないという理由がひとつ、
もうひとつは、せっかくこんなに長い距離を走れる機会なのだから
練習をしたかった、ということがあります。

SS4かまた
Photo:yasupa忍人

いわきの「立ち乗り友の会」のゆ~じ師匠やナックさんから
骨格をつくっていい位置に乗ると、上半身なんか何の力もいらないし
全然疲れないという話はずっとずっと聞いていました。
まずは舗装路を走るときに練習してみるといいと言われていたので
乗り込んでいなかったセローと仲良くなるためにも
リエゾンは単なる移動ではなくて、練習にもしたいと思っていたのです。

「疲れないの?」といろんな方から聞かれましたが
結果的には、4日間ぜんぜん疲れませんでした。

2日目あたりからは、ステップに乗る感覚が
少しずつわかってきたように思います。
ハンドルではなく、ステップで曲がる、ステップでコントロールする、
どこに体を置くとバイクが安定して走るのか、
体も疲れないし、怖くないし、無理がないし、
そんな感覚を体がわかってきた感じがしました。
3日目の夕方の、長い長い林道くらいから
林道を「危ない」「怖い」と思う感覚がなくなってきました。
4日目の林道で、自分の走りが変わってきたと実感したのは
レポート内に書いた通りです。
(・・・といってもまだまだ全然遅いんですけどね。^^;)

出発前に書いたブログで「ひとしさん」から

「北4では、想像もできないような困難な事もあるのかもしれませんが、
何か素晴らしい特別なご褒美もあるような気がしています
(占い師ではありませんが)。」

というコメントを頂きましたが、今回はこれがご褒美だったかも。^^

【After 4DAYS】

オスパ
今年も小樽の健康センター「オスパ」の広間でシュラフに包まり
北海道最後の一夜を過ごした翌日、

のんのん
鱗友市場の「のんのん」さんで、三色丼を頂き、

フェリー
9時、フェリー乗場へ。

ラウンジでコーヒー
車の乗船口から乗る@BOSSと分かれて乗船手続きの開始を待つ間、
私はターミナルのラウンジでメールを書いていました。

いろんなことが山ほどあったのに、
5日前にここに着いたのが、つい先ほどのことのようです。

窓から新潟行のフェリーを見ていたら、じわっと涙が出てきてしまいました。
(楽さんのことは言えませんね。^^;)
旅の最後にセンチメンタルになってしまったのかもしれないし、
辛かった準備期間も含めて、4DAYSが終わってしまう寂しさかもしれません。

@BOSSはよく、ラリーを人生に例えますが、
同じルートマップをもらっても、
人それぞれにまったく違う4日間を過ごしたはず。
みんながそれぞれの人生というラリーの主役だし、
お互いが少しずつ交差して、そこにいろんなドラマが生まれます。
どんな準備をするかで人生も変わるし、変えてもいける。
私はこの先、どんな人生を送るのでしょう。

打ち上げ
小樽~新潟のフェリーでは、
元KLEおじさん@WRと、S藤さん、キングさんと再び一緒になりました。
4日間の思い出を語り合ったら、話が尽きるはずはありません。
ラウンジにて打ち上げです。お疲れさまでした。カンパ~イ!

S藤さん
4日間無転倒だったというR1200GSのS藤さん。
こんなところで転倒&崖落ちです。(笑)

キングさん
キングさんと内緒の話?(まったく記憶なし^^;)

朝日
夜が明けました。

新潟港
すっきりと晴れ渡った空の下、新潟港が見えてきました。

過去2回は、「必死に完走」が目標だったけれど
今回の4DAYSは体力がついたからか、マシンが変わったからか、
疲れる、とか、体力的に辛いということがなく、またケガ一つせず、
ラリーに集中できて、初めて自分なりに「マネジメント」をして完走しました。

ICO不調のたびに、いろんな方に助けていただきましたし
まだまだ一人でノートラブル、というわけにはいきませんが
今回は少しだけ余裕を持って、自分のラリーを俯瞰できた気がします。
そして、林道が怖いと思う対象でなくなった今、
次回参加することがあったら、今度は少しだけ
順位というものを考えてのマネジメントをしてみたいと思います。

ラリーは、自分という人間性が隠しようもなく出てしまう場です。
今はまだ次のラリーは見えないけれど、もっと「自分」を磨いて
きちんと「大人のラリー」ができるようになりたいと思います。

@BOSSは今回、いろんな方から「本当に楽しそう」と言われていました。
(表彰式でのコメントでは、「ボクの苦労をブログで知っているみなさんが、
ボクの代わりにかまたを助けて下さったおかげで、自分のラリーができました。」
と言っていましたっけ・・・・( ̄∀ ̄;)汗)

@BOSSにとって、今回が本当の意味での「復帰」となったラリー、
結果は7位と、目標だった「6位以内」に惜しくも及びませんでしたが、
@BOSSは@BOSSで、自分なりの今後の課題と
次の目指すべきステージへのステップが見えてきたようです。
実際、10位までの順位は、毎日1分1秒のしのぎを削り、
ミスをした人が下がる、というレースをしているので
さらに上を目指すには、速さだけではない部分の煮詰めも必要なのでしょう。

3回目の4DAYSが終わりました。
応援してくださった皆さん、心配してくださった皆さん、
大切なマシンをお譲りくださった菅原さん
一緒に忘れられない時間を共有したエントラントの皆さん、
素晴らしい舞台をご用意下さったスタッフの皆さん、そしてA-TECの皆さん、
本当にありがとうございました。

さ、次の目標に向かって出発です。
かまた
なんてね。(笑)


【おまけ】

梅雨明け
帰ってきたら、新潟はすっかり梅雨も明けて
いきなり強い日差しの夏がやってきていました。

いつもは一週間分のフードと水を確保して
シャリをほったらかしででかけるので
帰ってきた時は無視されて(当たり前ですね^^;)
あちこち「腹いせ」をしているシャリですが、
今回はさやか嬢に鍵をあずけて世話をお願いしたので、

シャリ
「ただいま~」とドアを開ける前から、
ちょこんと玄関で待っていてくれました~
よかった~!(TдT)

長いレポートを書き終えて、ようやく終わった私の4DAYS。

ワイン
それでは夏の昼下がり、冷たく冷やしたフリッツァンテの栓を抜き、
少しずつ遠くなっていく4日間の余韻に、
もうしばらくの間浸りたいと思います。


おわり



写真をご提供いただいた皆さん

yasupa忍人さん
エゾもっこすさん
楽さん
RUNARUNA WORKSさん
Gravel roadさん
chocoppyさん
SSRR

本当にありがとうございました。

投稿者:かまた  posted at : 12:10 | コメント (45)

  

2010年07月26日

北海道4DAYS DAY-3

【DAY-3 日高~中頓別~名寄】

この日の行程は560km、長い長い一日の始まりです。

パルクフェルメ
Photo:yasupa忍人
夜が明けたばかりのパルクフェルメ。

宿のテレビで確認をすると、天気予報では全道雨。
どんな一日になるんだろう・・・

朝ごはん
Photo:yasupa忍人
朝6時、ゴロンパ妻さん、みさキングさんと朝食。
一番乗りでテーブルについたら、宿の方から
朝採りの完熟トマトを一人に一つずつ頂きました。
丸ごとがぶり。早起きは三文の徳です。^^

日高牛乳
Photo:yasupa忍人
テーブルに用意された日高の濃い牛乳も美味しかった!
みさキングさん、いつでもなんでも美味しそうな笑顔です。(笑)

準備中
Photo:楽さん
朝のうちはまだポツポツ程度の雨だったので、
合羽は着ずにスタートする方が多いようです。
このまま夜までお天気がもってくれるといいのですが・・・

@BOSSスタート
Photo:楽さん
@BOSS、DAY-3スタート!

かまたスタート
Photo:楽さん
順位がずっと下の私は、その約30分後にスタート!
なんでこんなに下を向いて走っているかというと、
写真を撮ってくれている楽さんに会釈をしているからです。^^;

SS-8 霧の23kmロングダート

朝のスタート後、10kmほどで昨日の23kmのSSへ。
ひと山越えるこのSSの林道で、頂上の方は真っ白な霧の中でした。

SS@BOSS
Photo:yasupa忍人
SS-8の@BOSS。深い霧の中、前がよく見えず
途中からゴーグルを外して走ったそうですが、結局はホワイトアウト状態。
まったく先の見えない状態の中、とにかく落ちないように走ったそうです。

SSかまた
Photo:yasupa忍人
このSSの途中、やはり何台かのマシンが崖落ちをしていました。
皆さんケガはなかったようですが・・・・・・( ̄∀ ̄;)汗
確かに視界が悪くて10m先も見えないけど、
私にとっては去年のあの地獄のような暗闇を思えばずっとまし。
とにかく無事に行こう。

SSジムニー
Photo:yasupa忍人
今回の北4から「4輪部門」ができて、
3台のジムニーがエントリーしています。

長いSSを終えてリエゾンへ。
今のところICOの調子は問題ないようです。

富良野
あ、ここは去年の最終日に青空の下通った、まっすぐな道ですね。

観光地を通過
エントラントである私たちを楽しませてくれるように
ところどころ、こうした北海道ならではの風景を織り交ぜて
ラリールートは構成されています。
ああ、昨日のような青空でないのがちょっと残念!

さて。

昨日の夕方、ビバークでICO本体を交換してみましたが、
リエゾンの途中、街の中でやはりまた同じ症状が発生しました。
・・・・ということは、本体ではなく、やっぱり線なのかも。
とりあえず路肩によって、後ろから来た#50さんを停めて事情を説明し
その先しばらく続く国道沿いのリエゾンを先導してもらいました。

この日は途中、高速道路に乗り一気に北上するルート。
高速を走っていたらまたICOが復活したので、
水分補給で停まった#50さんにお礼を言って、またソロで先へ向いました。

街を抜けたあたりで、雨がだんだんひどくなってきました。

合羽を着るセニョール
橋の上にバイクを停めて合羽に着替る@BOSSとセニョールを発見。
私も雨がこれ以上ひどくなる前に、ここで合羽を着ることに。

「ネックブレースの上から合羽を着るとヘンだよね。」
というセニョールの指摘に

合羽を着る@BOSS
「前にイケチューさんがこうして芋虫男になってるのを見て
あ、カッコ悪いけど、これが一番簡単だな、と思ったので。」
と@BOSSも芋虫男に変身していました。
確かにあまり格好はよくありませんし
こんな人が近づいてきたらイヤですが(笑)
この先、脱ぎ着を繰り返すなら、この方法が簡単ですね。
(私はもう合羽は脱がないであろうと考え、
ネックブレースの下に合羽を着ましたけど。^^;)

「じゃ!」と、それぞれに出発。
二人を見送った後、私も雨の中を再出発。

初日、2日目と晴天が続いたので
もしかしたらこれは4日間晴れたりして・・・と奇跡を願ったりもしましたが、
やっぱり降ってしまいましたね。
でもこれはこれで4DAYSっぽくて、悪くない気もします。

雨にぬれた緑は美しくて、空気もしっとりしていて気持ちいい。
それに、去年の雨は手がかじかんで、凍えそうなくらい寒かったけれど
今年の雨は温かく、去年のように辛くはありません。
2年前、初めて出た北4の開会式でSSERの山田さんが
「晴れたら晴れ、雨は雨で、天気も含めて北海道を楽しんでください」
ということを言われていたのを思い出しました。


SS-9 5.4km

この日はロング・デイながら、行程に時間の余裕があり
各SSで開設時間待ちをしました。
SS-9でも、開設時間の20分ほど前に到着。
10名ほどのエントラントが先に到着して待っていました。

セニョール到着
今回なにかと一緒になることの多い気がするセニョールが
私の後からCP100のフラッグ内に入って来ました。

SSスタート待ち
「がんばってね。」
SSのスタート順を待っていると、セニョールの渋い声が。
キョロキョロあたりを見回しましたが、え?わ、わたしに??
「うん。あのね、アクセルはね、
開け切ってグリップが止まるところまで開けていいんだからね。」

私がSSでそんなに開けられるわけもありませんが、
いつもよりもう少し開けてみようかな、と思い始めたのはこの時からでした。
セニョール、ありがとうございます。
@BOSSは「違う」って言うけど(笑)
やっぱセニョールは「いい人」かも~゚。( ̄▽ ̄)ポワーン


SS-10 7.34km

@BOSSは、昨日のSSスタート順のマネジメントで苦労して
結局、前走者の追い抜きでタイムロスがあったので
この日はなぜかいとうさんだけ別行動になっていたezo-momongaの
ムッシュM田氏とスケテツさまに勝手に加わって
3人で3つ連続するSSを移動していたそうです。

@BOSS曰く、トップタイムのムッシュはもちろん、
スケテツさまにもその法力バリアに阻止されてか
SSコース内でお二人を追い抜く事はできなかったそうですが、
逆に言うと、おかげでクリア状態のSSルートを
気落ち良く自分のペースで攻めることができたそうです。

そして、ご利益はそれだけでなく、この経験豊富なお二人からは
ありがた~いさまざまなアドバイスを
SSのスタート待ちのたびに頂いたそうな。(-人-)


SS-11 5.36km

「あんたなんでスタートですぐスタンディングするの?」
SS-11を終えて@BOSSからそう言われました。
え?ダートってスタンディングするんじゃないんですか?
「しどきですばる君とスタート練習した時には座ってたでしょ。
第一他のエントラントがみんな座っているのを見ればわかるだろーに。」

スタンディング
Photo:yasupa忍人
ラリー3日目、今頃こんなことを注意されているかまたです。^^;;

しか~し!!

そんな@BOSSにも、初日のSS-1での
マップケース留め忘れに匹敵するミスが。( ̄∀ ̄)

この日最後のSS-11。この3連続SSの後に、
給油タイミングとなるようにマネジメントしていたので
スタート前に燃料コックをONからRES(リザーブ)に変えるつもりが
ありがた~いお二人の後ろで舞い上がっていたのか、
@BOSSはすっかり忘れて「ON」のままスタート。

「抜かないでくださいよ~」と言い残していったスケテツさまを
願わくばと抜く気満々で「よ~し!」と追いかけるも
SSの途中で急失速して「プスン、プスン」・・・燃料切れです。
そこで慌てて燃料コックを「ON」から「RES」に切り替えて再発進。
当然、大きなタイムロスです。
「やっぱり何かしら、やらかしちゃうんだな・・・・」と反省しきりでした。

RES

さて、本日の4本のSSを終え、後はCPを時間通りに通過することと、
最後の30kmに及ぶ長い林道を走れば、
今日のヤマ場は終わりとなるわけですが
CP手前の小さな町では、日曜日ということもあって
コマ図に記されたものだけでなく、町中のGSがことごとく閉まっていました。

この町で給油を予定していたガス欠寸前のエントラント達が
あちらこちらでスタンドを探して右往左往しています。

SS-11終了でギリギリの燃料計算だった@BOSSも
マップ上の次のGSポイントでの給油は必須だったのに
寄る予定だったスタンドは2軒ともお休み。
もうすでにリザーブになり、@BOSSのタンクの中は残り1リットルほど。
近くを通った方から、国道沿いに海岸まで出た交差点にGSがあると聞き
そこまでの距離も15kmほどとの事なので、一応、念のために
腰に持っていた予備ボトルにガッツ斉藤さんからガソリンを分けて頂き
同じくリザーブのスケテツさまたちの後、GSを目指すべく
枝幸町方面へ向かってオンコースから離れ走っていきました。

給油組
結局、6~7km走ったところで完全にタンクが空になってしまったそうですが
ガッツさんから分けてもらったガソリンをタンクに移して再出発。
程なく他のエントラントも給油中の交差点のGSに到着し、
無事給油する事が出来たそうです。

私は、今日の計画では最後の30kmの林道を終えた後に給油する予定で
万一そこでスタンドが開いていなくても、
最悪ビバークまではたどり着ける計算だったので
ゴルゴM本さん、ガッツ斉藤さんのビッグタンク搭載マシン組と一緒に
オンコースで先へと向うことにしました。

オンコースを先へ進みながら、マップに付けたメモを見ると
「あれ?CP開設予定区間にもう着いちゃった」
まだ開設時間までは30分以上あるので
このまま先に進んでは、CP不通過となってしまいます。
が、クラクションを鳴らすも、私の前を走っていたゴルゴM本さんは
美しいフォームでどんどん小さくなって行きました。

後ろを走っていたガッツさんに説明し
ゴルゴM本さんを追いかけて呼び戻してくれるようにお願いし、
ゴルゴさんを追う為に使うほどのガソリンがない私は
ここで二人が戻ってくるまで待つ事に。

CP開設待ち
もしかしたらゴルゴさんは、後ろを追うガッツさんに気付かずに走り続け
二人でCPを通り過ぎて先へ行ってしまうかもなあとも思いましたが
それもまたラリーですから・・・・・・合掌。

CP
結局みな無事にCPを通過。

後はこの先のロングダートをこなして、
夜9時までにビバークへ向うだけです。

・・・という安心感からか、ここからゆっくりしていた人たちは
この後、違う運命をたどることになったそうです。
この先に出てくる長い林道は、日没後に鹿などの野生動物が現れるために
6時を過ぎてダート入口についた半数以上のエントラントは、
林道に入ることを止められ、迂回路でビバークへ向うように指示されたとか。
(それはそれで早めにビバークに着いてゆっくりできるので
悪くない気もしますが^^;でもせっかく北海道を走っているのだから、
やっぱり走れてよかったと思います。)

早めにCPを出た私は、この30kmのロングダートに入ることが出来ました。
が、ダート入口でリザーブに入ってしまいました。
私が計算していたよりも減りが早い・・・・。
でも、リザーブで50~60kmは走れるから一応なんとかいけそうです。

両側から覆い被さるように草が生えているこの林道、
2年前にCRMで初めて出場したときに走った覚えがあります。
あの時は「怖い山道」と思った林道でしたが今日は楽しく走れます。

それにしても長い。
終わらないかと思うくらい長い林道でしたが、
ここが終わればもうすぐ最後のビバーク、そして明日が4DAYS最終日、
いっそ終わらなければいいのに・・・と少しだけ思いました。

そんな感傷的な気持ちも、この後かき消されることに。

午後7時前に林道を出て町に入り、さあ給油と思ったとたんに
プスプス・・・プス・・・シーーーーン

ゲゲッ!!!━━━\(゚∀゚)/━━━!!! ガス欠だー!

ガソリンスタンドはいくつもあるのですが、すべて閉まっています。
他のエントラントから分けてもらおうにも、
林道入口で迂回を指示された人たちもみなガス欠寸前で、
ガソリンスタンドを探して必死にウロウロ走り回っています。
町の人に聞いても、このへんでこの時間にやっている店はないそうです。

どうする。目の前の家の車から1リットルだけ分けてもらおうか。

すると後ろから@BOSSがやってきました。

私がガス欠だと悟ると
「どうしてCPの手前で、俺たちと一緒に枝幸町のGSに来ないで
そのままオンルートに向ったんだ!」
だって、どう計算しても間に合うはずだったんですぅ!・゚・(ノД`)ヽ

ですが、私はセローの燃費計算を舗装路でしかしたことがなく、
舗装路でリッター32kmならば、林道は最悪でも25~26kmくらいと
テストもせずに考えていただけなのでした。
今実際にトリップメーターで確認をすれば
前回満タンにして今ガス欠するまでに245km、
燃費は25kmを割っています。
ダートでの燃費を甘く考えていた私のミス以外の何物でもありません。

第一、よくよく後から考えてみれば
CP開設時間までは十分余裕があったのだから
開設地点手前でポカーンとのんびり待っていることなどせずに
GSに向うと言っている@BOSSたちと一緒に行動して
満タンにしておく方が、その後を考えれば絶対に正しい判断でした。

私のマネジメントミスを@BOSSに厳しく叱られながら、
かなり少ない@BOSSのタンクから1リッター分けてもらい、
迂回をしたエントラントが寄るために待機していると言う
オフィシャルカーがいるという場所までとりあえず走ることにしました。
そこで8kmほど先でまだやっているGSの場所を教えてもらい
@BOSSに分けてもらったガソリンでなんとかそこまでたどり着き給油。

その後、真っ暗な雨の中、ゴロンパ妻さんと@BOSSとともに
今日のビバークへと向いました。

しかし、行灯ライトの@BOSSのKTMでは
暗すぎて先が見えないため先導できず、ICOの妖しい私も同様。
そこで合流したゴロンパ妻さんから先導してもらいました。
そして#34セローの彼も加わりましたが、Uターン連続の珍道中。
それでも何とかマキシマムタイム前にビバーク到着。
土砂降りの雨、昨年の日高の夜を思い出したのは、
きっと私だけではありません。

ビバークは「ピアシリスキー場」にある大きな宿でした。
この日は雨のため、キャンプから急遽、部屋泊に替わったそうですが
濡れたものを一切館内に持ち込まないということで
スキー場の乾燥室で着替えました。

乾燥室
Photo:楽さん
すでに到着しているエントラントの荷物で満杯の乾燥室。
足の踏み場もなかったけれど、
何とか着替えて夕食会場へ行きました。

夕食
バイキング形式の夕食はもうほとんどなくなっていましたが、
カレーライスをお腹一杯いただきました。

それにしても、ああ・・・・・反省。
ガス欠・・・絶対にやるまいと思ったのに。
ダートでの燃費テストをせずに臨んだことも甘かったけれど、
なによりも給油のチャンスが目の前にあったのに、
それを生かさなかったがために
使わなくてもいい夜の1時間を無駄に使ってしまった・・・。
しかも、関係のない@BOSSにも迷惑をかけてしまった・・・。

まだまだ、ダメだなあ、私。(TдT)

失敗を引きずってもしかたないけど、
今回の教訓をきちんと生かさなくちゃ。

雨はどんどんひどくなってきます。
夕食を食べた後、バイクをパルクフェルメに入れるために外へ出たら
バケツをひっくり返したような雨に降られ再びぬれねずみ。
温泉に入って、女子部屋で明日のマップを巻き就寝。

明日はいよいよ最終日です。


DAY-3 リザルト

SS8・SS9リザルト
SS8・SS9リザルト

SS10・SS11リザルト
SS10・SS11リザルト

DAY-3までの総合リザルト
DAY-3リザルト


@BOSS SS-8  11位
      SS-9   6位
      SS-10  5位
      SS-11  6位
      DAY3 8位 総合 7位/52台

かまた  DAY3 総合 49位/52台

つづく

投稿者:かまた  posted at : 18:58 | コメント (11)

  

2010年07月24日

北海道4DAYS DAY-2

【DAY-2 千歳~日高】

テント
朝もやのHOP。この色とりどりのテントが散らばる風景、大好きです。
テントからぷかぷかと煙が出ているのはaso!!!!!!!さんですね。(笑)

朝4時に起きて顔を洗いに行くと、
リザルトを眺めている人がいます。
早い人がいるなあ・・・

umiさま
u、umiさま!( ̄∀ ̄;)汗

なんでも昨夜12時に家を出て着いたところだとか。
この日はビバークがHOPとわかっているので
RUNARUNA WORKSのるなるなさんや、
姉さん@EC200さんも来られていました。
(るなるなさんを発見したのはスタートラインに立った時なので
残念ながら今年もご挨拶できませんでしたが
スパッツにミニスカートのあの方がきっとそうでしょう。)

クッキー
同じくHOPに来られたchocoppyさんから、
こんなにうれしいお土産を頂きました。
「事故なく怪我なく完走できますように」と書いてあります。
どうもありがとうございます。お守り代わりに旅の友にします。

「で、昨日は何事もなかったんですか?」とchocoppyさん。
そこですかさず@BOSSが
「実は昨日のSS-2の後に、俺に一度怒鳴られているんですよ。」

みんなで談笑
Photo:yasupa忍人
私の失敗話を楽しそうに暴露する@BOSS。( ̄∀ ̄;)汗

遡ること一日前、昨日のA-TEC会場のSS-1、SS-2を
去年までに比べたらなんとか無事に走り終えた私。
SS直後、コマ図最初のGSで給油した際に、
一人最後尾を走って途方に暮れた過去の苦い経験から、
「他の人が来る前に先へ急がなくては!」と思ってしまったためか
いつもは全く問題のないはずのタンクの蓋がうまく閉まらず、
あれ?あれ?早く出発しなきゃならないのに~!と焦っているうちに、
私の後ろに@BOSSが並んでしまい、
「わー!こんなとこ見られたら@BOSSにまた何か言われる!!」と
更に焦ってプチパニックに。(泣)
何度やってもタンクの蓋は閉まらず、おまけに蓋から鍵も取れず、
「ああ、マズイ!」と思っている内に「ハアハア」と過呼吸になっていました。

そんな私の様子を、ずっと黙って見ていた@BOSSでしたが、
「何ハアハア言ってんだ!ちょっと落ち着け!!」と見かねて一喝。
私の代わりにタンクの蓋を閉めるか鍵を抜くかと試みるもうまくいかず。
そして、「これ、蓋が前後逆に付いているじゃないか!」

えっ??(゚∀゚)

そう、私は焦って蓋を無理やり逆に押し込んでしまっていたのでした。
「バカが・・・Orz」と思ったのは@BOSSも同じのようで、
「まだ、こんな事やらかしているのか、お前は!」と、ため息。
鍵を折ってしまってはアウトなので、
@BOSSは蓋だけを何とか力任せに回してみると
「ゴリッ」と運良く回って蓋が緩んで外れ、もちろん鍵も抜けました。
(私一人だったら、今度はタンクの鍵をねじ切っていたかも・・・^^;;;)
更に出てくるであろう叱責の言葉を聞かずに済むように
「ありがとうございました~!じゃ、お先~!」と
とっととエンジンをかけて、先へと進んだわけですが・・・

タンクのキー

@BOSSはそんな話をchocoppyさんたちに
臨場感たっぷりに披露していましたが
こういう時の@BOSSのなんと生き生きしていることか!(泣)
おかげで、やっぱり私のキャラは期待通りに、
そういう人だったと皆さんから喜んで頂けました。
めでたし、めでたし。(TдT)

コーヒー
そんな私にumiさまが、約束どおり
今年も美味しいコーヒーを淹れてくださいました。
こういう時間に温かいコーヒーを飲める幸せといったら。゚。( ̄▽ ̄)ポワーン

メッセージ
コーヒーを飲み干すと、マグカップの底には
「この次ガンバレ!」のメッセージ。
はいっ!次こそがんばりまっす!(TдT)アウー

朝のブリーフィング
Photo:サウイフモノニワタシハナリタイ
朝のブリーフィング風景。
今日のSS開設時間と、CP開設時間が発表されます。
本日のゴールまでの距離は約250kmとさほど長くはありませんが
途中にSSが4本、そのほかにもダート率の高い一日です。

SS4 HOP特設コース(SS3逆走)

SS4
この日最初のSS-4は、ビバーク地HOPから
昨日の最終SSの逆走をするコースです。

SS4@BOSS
Photo:RUNARUNA WORKS
@BOSS、SS-4スタート!!

・・・ですが、

昨日の最終SSでは、転倒で11位だった@BOSS。
今朝は『安全モード全開!』で走ったそうな。^^;

SS4@BOSS
Photo:Gravel road
現在2位のいとうさん
ものすごいリア振りですね。かっこいい~~~゚。( ̄▽ ̄)ポワーン

SS4@BOSS
Photo:Gravel road
安全モード全開とは言いながら、@BOSSも負けじと振っています。
そしてこのSSは、無難に7位のタイム。
(得意のクローズドなのに、ちょっと守りに入ってます?)

私はというと・・・・・。

SS4かまた
PhotoSSER
かまた、SS-4スタート!(←実際には「!」が付くほど迫力はなし。)

SS4かまた
Photo:Gravel road

「私、朝の1時間のうちに、何かやらかしちゃうんですよね・・・」
と、さっきコーヒーを頂きながらumiさまに話をしたとおり、
この朝は、昨日の夕方のSSでは無事に通り過ぎたフープスで
ハンドルを取られて吹っ飛び、すぐ脇にあった二股の木に激突!・゚・(ノД`)ヽ
バイクがちょうど幹の間に、まるでマンガのように挟まって
前後左右とも身動きが取れなくなりました。(泣)

「大丈夫?!」
後からくるエントラントは声をかけてくれますが
SS中なので止まってはくれません。
「大丈夫じゃありませ~ん!(泣)」と答えながら
うんうん唸って、やっとこさバイクを救出。ゼイゼイゼイ。
幸いケガはまったくありませんでしたが
バイクの方は、左側の幹に当たったナビ周りが曲がっています。

うわー!やばいぞ!と思いましたが
なんとか動くようなので、ゆっくり走ってSSアウト。
出口で確認するとマップのステーが大きく曲がってしましましたが
走ることに支障はなさそうなので、
曲がった地図を見ながら先へと進みます。
ああ・・・一番後ろになってしまった・・・・。

ですが。

街へ入ると、給油中のエントラントが大勢います。
昨日の夕方給油して、この朝の給油が不要だった私は
皆さんを追い越して、とにかく先へと進みました。

私はSSのタイムが遅いので、
成績順となる2日目以降はスタートが必然的に遅い順番になってしまいます。
だから、コマ図に記された、みんなが寄るであろう
その日一番最初のガソリンスタンドは、
混んで順番待ちになる時間がもったいないので
(この日の最初のガソリンスタンドは40分待ちだったそうです。)
スタート順の早い初日以外は極力寄らないで済むガソリン計画を立てること、
コンビニもできるだけ寄らないで済ますことを決めていました。

メモ
それらを助けてくれるのが@BOSSから教わったナビ・マネジメントメモです。

コマ図から必要な情報を書き出して、これをマップケースの下につけ
いつも見て状況にあわせて考えながら走ります。
(昨年は一応書き出してマップケースに貼ってはいたものの
みんなに追いつくことの方に必死で
その情報を満足に利用することはできませんでした。)

チェーン
あれ?ここCP・・・じゃないですよね?
オンコース上の鎖の鍵がなくて、スタッフの小松さんが
一人一人通るたびに、鎖を持ち上げてくださっていました。

CP開設待ち
「いや~、初めてラリーに参加しましたけど楽しいですね~!」
とWRに乗った初参加のdbさん。

今朝のブリーフィングで発表のあった通り75km~113km区間に
今日のCP(チェックポイント)が設置されているということなので
CPの開設区間の少し手前で開設時間になるのを待っています。
知らずに先に言った方も、途中で気づいて戻って来る人もいました。
(開設前にCP100のフラッグを通り過ぎてしまうとペナルティとなるので。)

CP開設待ち
人数をみると、私も全体の半分よりは前にいるようです。
よかった、なんとか追いついた。

かなり時間があったので、みんなで和気あいあいと話をしていると、
「すみません、何人か手伝って!誰かが落ちた!」
少し先でエキスペリエンス部門の尾上さん崖落ち!

CP
Photo:おのログ
ロープを使い、数人掛かりでマシンを引き上げています。
マシンもお体もケガが無かったようでなによりです。
@BOSSの後ろで写真撮ってるのはみさキングちゃんですね。( ̄∀ ̄;)
(私も撮ったんですけどね。^^;)

リエゾン
青と緑と白で構成された、北海道らしい気持ちのいいリエゾン。

CPはダートを抜けた国道沿いに設置されていました。
一旦チェックを受けた後、ルート変更の指示があるので
11時20分にもう一度集まるようにということでしたが、
その近くで楽さんがなにやら座り込んで電話をかけています。

楽さん

「バイク壊れちゃった。」
え?
「エンジンかかんないの。リタイア。」

正直、言葉が続きませんでした。
自分の転倒で壊したわけでもなく、ケガでもないのにリタイア。
頚椎の心配があったから、Y2も他のレースもセーブして
北4に照準を合わせて、ずっとずっと楽しみにしていたのに・・・。

でも、厳しいし辛いけど、これもラリーなのだと思います。

CP
Photo:楽さん
再集合したCPでは、ルート変更の発表が。
この先のオンルートのコースが山崩れを起こしているらしく、
ツーリングマップルを開いて確認しながら、これから進む国道と道々、
最終的にコマ図と合流する地点の指示がありました。

予定していたガソリンスタンドを迂回することになり、
途中、リザーブに入ってしまいましたが、
なんとかギリギリでガソリンスタンドがあってセーフ。
コマ図と合流する地点に着いたところで、
お昼を食べるというキングさん&W田さんと別れて
私は先へと進むことにしました。

SS-5 5.03km

SS-5待ち

千歳から日高を目指す途中、午後の明るい日差しの中、
本日2本目のSS-5の目印であるCP100のフラッグが見えました。
珍しく日の高い中でのSSです。

SS5かまた
Photo:yasupa忍人
走りやすい、フラットダートのSS。
SSは、CP100のフラッグを越えて並んだ順にスタートとなります。
30秒間隔でスタートを切ると、私は5kmほどのSS内で
後ろから来る4~5人のライダーに抜かれてしまいます。
せめて抜かれるのは2人くらいにしておきたいなあ。(泣)
でもまあ、去年に比べたら「普通に」アウトできます。
(この「普通に」が去年までできなかったんですぅ。・゚・(ノД`)ヽ)

さて、@BOSSは。

SS5@BOSS
Photo:yasupa忍人
スタート前にキャメルバックの水を吸ってからスタート。
気持ちのよいハイスピードSSで調子よくゴールしたそうですが、
自分が気持ちよく走れたという事は、他の選手も快調に飛ばせた訳なので
大きな順位変化、ジャンプアップも望めなかっただろうから、やっぱり
ミス無く自分のタイムもキッチリたたき出しておかないと・・・と言っていました。


SS-6 22.8km

続いてのSSは、22.8kmにも及ぶロングダート。
@BOSSにとっては昨年、リエゾン中に私のマップケーストラブルで
このSSへの到着が遅れ、スタートした直後には真っ暗闇、そして豪雨に。
明るいうちにSSを走った同タイムくらいライバル達から5分以上も遅れ
順位を大きく落とした苦い経験がある林道です。

そして私にとっても、真っ暗な上に真っ白な霧で数m先が見えず、
側溝にフロントタイヤを落としあわやリタイヤか!というところをたまふさんに助けられて
50分かかってやっと出ることのできた、忘れもしない「あの」ダートです。

今回は明るい時間に到着。

あれ?ICOが動かない。

SS-INを待っている間に、ICOがエラー表示になって、
ぱったりと動かなくなってしまいました。
かと思ったら、マシンは止まっているのに勝手に数字が動いたり。
センサーは微調整してみましたが直りません。
そうかと思うと、正常に動き出してみたり。
う~むむむ、これは電気系統か、配線か、それとも本体の故障かな・・・

でも、幸いにして北4のSSは、ハイスピードになるため
ミスコースによる逆走での大事故を防ぐ意味もあって
分岐ではオンコース以外がテープ等で閉じられているので
コマ図を見なくても走ることができます。
そして、私の後ろにはまだ何人ものエントラントがいるので
オンコースかどうかは抜かれることでわかります。

スターターの班長さんにも一応
コース分岐が閉じていないところがある可能性を確認しましたが
「大丈夫!コマ図は見なくても行ける!」ということなので
このままSSに入っていくことに。

ICOエラー

こんな時こそ、ナックさんが何度もコメントで言っていた
「ま、いっか」と状況を楽しむ時なのかも、と思い出し、
「ICO動かないけど、ま、いっか」と声に出してみました。
5、4、3、2、1、GO!
このSSで、初めてコマ図を全く見ずに林道を走りましたが、
前に広がる道に集中できて、かえってよかったかもしれません。

約23kmの長い長いSSを終えて再びリエゾンへ。

ICOはいつの間にか復活していましたが(なぜ?^^;)
いつまた動かなくなるかわかりません。
とりあえず、後ろに人がいる状態で走れば
万一ICOが止まっても、そこで待っていれば
誰かが私を追い抜いていくわけで、オンルートが確認できるので
まずは慌てず、先へ急ぎました。

@BOSSの方はというと、

SS5@BOSS
Photo:yasupa忍人(写真がこのSSかは不明です)

@BOSSは前のSS-5で、前走者4台を抜く羽目になり、
そのタイムロスに少々懲りた上に、この23kmに及ぶSSでは
さらに前走者に追いつく事が増えるので、
SS入口に到着するも、しばらくはCP100のフラッグ内に進まず
スタートして行く他の選手が掃けるのを待っていたそうです。

前のSSから同走し一緒にSSに到着した長谷見さんも
@BOSSに準じてCP100のフラッグで待ち、スタートには進まず
「次、後ろからバイクが来たら入ろうね」と@BOSSに伝えたとか。

それまで数人いたスタート待ちの選手が皆スタートし誰もいなくなっても
しばらくフラッグ前で長谷見さんのレースの話しなどを聞きながら
二人で時間をつぶしていたそうです。
(実際、前にどんな選手がいるかもタイムに影響するわけなので
それをコントロールすることもマネジメントの一つなのでしょう。)

そして後ろから他のエントラントの排気音が近づいてきたので
2人でSS-6のスタートラインへ。
スターターの班長さんから「準備OK?」と聞かれたそうですが
「まだです!」と答えて、更に30秒待たせてもらいながら
後ろの長谷見さんに
「追いついたらクラクション鳴らしてくださいね。」
と@BOSSが言うと、それを聞いた班長さんは
「大丈夫、抜かれないよ、逆にブッチ切ってあげて。(笑)」

そしてリラックスした気持ちで いよいよ23kmのSSスタート!

とにかくロングSSでは、
だれてテンションが下がった状態に一旦なってそのまま走り続けると
その累積でトータルのタイム差が一気に広がるのだそうで、
気を抜かず最後まで攻め続ける事だけを念頭にスタートしたとのこと。
でも、いくらスタートで間を空けてもやはり途中で2~3人の前走者に追いつき、
一人一人絡んで転んだりしないように慎重に抜いてきたそうですが、
とあるブラインドコーナーを抜けた所で、マシンのお腹をこちらにして
道路をふさぐように転んでいたバイクが目の前に現れ、
とっさに「飛んでしまおうか・・・」と思ったそうです。( ̄∀ ̄;)汗

運良く道路わきがバンクのような路面になっていたので
その斜面を走ってよけたそうですが、
でも、そこで集中力は途切れてしまい、距離にして16kmほど
残り約7kmはしびれてきた右手と頭で何とかミスをしないように、
そして判断遅れで落ちないよう必死に攻め続けたそうですが・・・
一度途切れたペースは戻らず、結局、このSSは11位でフィニッシュ。
ロングと下りがこれからの自分の課題だと言っていました。

@BOSSはゴール後、自分のすぐ後にスタートした長谷見さんを
SS出口で待っていたら、シールドに傷をつけた長谷見さんがゴール。
聞くと「3度も転んでしまったよ~」と嘆いていたそうです。
攻めれば転倒の危険性あり、攻めなければタイムは縮まらずライバルに抜かれる。
誰にとっても相当に苛酷なSSだったようです。

給油
明日も朝から長いダートがスタート直後にあるので
今日のうちにガソリンを入れておきます。

私は給油のたびに「満タン」にしますが、
上位の人々はSSをできるだけ軽い状態で走るために
「3リッター」とか「4リッター」と細かく給油し、
ガス欠にならない程度で軽く走れる量をシビアに計算しながら
給油計画を立てているようです。
このGSで@BOSSもタンク残量を確認して
当初の予定の4リッターから5リッターに変更して給油していました。

私もここで明日の分をと給油したら
またまたICOが駄々をこね始め、動かなくなりました。(TдT)
するとセニョールが私のICOをなでなでしてくれ、真顔で私の目を見て、
「機械ものはね、こうしてなでてあげるか叩くかすると動いてくれるんだよ」
ほんまどすか~( ̄∀ ̄;)汗

セイコーマート
午後4時、本日最後のSSの開設時間までの調整のために
たくさんのエントラントがセイコーマートで休憩しています。

セイコーマート
ラリー中のこうした息抜きの時間は、
他のエントラントと何を話すでもないけれど、楽しい時間です。


SS-7 5.51km

SS-7待ち
午後4時30分、本日最後のSSへ。

この日最後のSSも、ハイスピード林道ではありますが、
スタート直後、橋を渡って直角に折れてから
ひたすら気持ちよくハイスピードターンを繰り返し登って行き
後半は砂利というより粘土質の土とその両サイドに草の生えた
エンデューロコースの様なSSで、ワダチっぽくラインも出来ている下りを、
気持ちよく飛ばせるSSでした。

@BOSSは、やはり3人ほどの前走者を抜いたそうですが、
SS中はクラクションに指が届きにくいので、抜くときには合図として、
「口(くち)クラクション」で「ひゅーひゅー」言いながら抜いていたそうです。(笑)
しかし、4人目の前走者に追いついた時、
突然目の前に林道の横幅一杯に広がるような
ボリューム感たっぷりの巨体と大きなバイクが視界に入り、
一瞬、こんな山の中の林道を泳ぐ
「黒いクジラ」が現れたかとびっくりしたそうですが
それは今大会最大級のR1200GSアドベンチャーと、
それを操る某M上編集長でした。

M上編集長@GS-ADV
Photo:yasupa忍人

一応、同じように「口クラクション」で「ひゅーひゅー」合図をするものの
その排気音にかき消されてしまい、編集長はまったく動じず。
ストレート5本ほど後ろでアクセルをあおりながら付いて走ったそうですが、
そこはやはりSS、それ以上タイムロスを増やさない為に、最後は転落覚悟で
短く刈り込まれた路肩の草の上にラインを無理やり取って抜きにかかり
M上さんの車両の少しだけ前にフロントタイヤを出し視界に入れたら
ようやく気づいて、そこでスッと抜かせてくれたそうですが
それまでのそのリッター越えのド迫力の直線加速と
それを走らせるM上さんの技量に、@BOSSは見とれてしまったそうです。
(見たかったなあ・・・)


山間の暗いSSを抜けると、
気持ちのよい明るい夕方の景色が広がっていました。
林道の出口では、SSを終えた@BOSSが
ICOの効かなくなった私を待っていてくれました。

ほどなく、ほんの数km先の本日のビバーク地、「日高高原荘」に到着。
夕暮れというにはまだ早い、明るい時間に着くことのできた今年は
どしゃぶりの中、真っ暗で寒くて凍えそうになりながら
タイムアウト20分前に着いた去年の日高とは大違いです。

ビバーク
私を見つけたゴルゴM本さんはキラキラした目を丸くして、
「おお!キミがなぜこの時間にここにいるんだ!」
やだなあ~、私、SSは遅いけど、リエゾンは速いんですよ~♪
なんつって、ゴルゴさんの定義での薫陶のおかげです、たぶん。(笑)

整備中
Photo:yasupa忍人
早い時間に着くと、当然時間の余裕をもって整備もできます。

タイヤ交換
@BOSSはフロント、リアともにタイヤ交換。

ICO交換
Photo:yasupa忍人
準備期間中から、マグネットセンサーに合わせなくても
アンダーバーの表示が出たりして、ピックアップエラーが起きていたICO。
一応、@BOSSがもう1台予備を用意してたので
私はそれを借りて、念のためICO本体を交換してみました。

交換後、フロントタイヤを上げて回してみると、一応正常に動くようですが
すでにビバークに入っているので、もう外に出て試走はできません。
本体やセンサーでなく、配線や断線だったら
再びピックアップエラーが起こるかもしれないけれど
それはそれでバイクのトリップメーターもあることだし
「ま、いっか。なんとかしよう」と夕食に向かいました。

この日はテント泊ではなく宿です。

ビール
温泉に入り、夕食。みんなでビールで乾杯!

ビール
おつかれさまでした!明日も無事にゴールできますように!

この後、温泉に入り、部屋に帰ってマップを巻き
明日のルートを一通り確認して12時前に就寝。
明日は560kmを越えるルート、長い長い一日になりそうです。


DAY-2 リザルト(この日さらに1台リタイアで52台に)

SS-4・SS-5リザルト
SS-4・SS-5リザルト

SS-6・SS-7リザルト
SS-6・SS-7リザルト

DAY-2のみのリザルト・総合リザルト
DAY-2のみのリザルト・総合リザルト


@BOSS SS-4  7位
      SS-5  9位
      SS-6  9位
      SS-7  9位
DAY2 8位 総合7位/52台

かまた  50位/52台


つづく

投稿者:かまた  posted at : 14:15 | コメント (17)

  

2010年07月23日

北海道4DAYS DAY-1

去年までのように、一気に全行程を書き上げようと思っていましたが
書いても書いても終わらず(泣)、私の体力も限界に近くなってきたのと、
あまり長すぎるのも、読む方が辛いのではないかと考えて
今回は一日ずつ分けて書くことにしました。^^;
今回も長いけれど、どうぞ最後までお付き合いください。

*****************

【はじめに】

3回目の出場となる北海道4DAYS。

(ちなみに2年前のレポートはコチラ、去年のレポートはコチラです。)

今回の出場に当たって@BOSSに言われていたのは、
●スタンダードを知ること
●自分がどれくらい遅いか知ること
この2つでした。

「スタンダードを知ること」というのは、
北4における、一般的なレベルを知ること。
自分だけが自分本位のペースで、
周りの流れからはずれることを良しとしないこと。
スピードも、準備も、対応も。

二つ目の「自分がどれくらい遅いかを知ること」というのは
スタート順やスピードが遅いということではなく
自分が一日のリエゾンで走っている位置が、どの位置であるのかを
常に意識して把握して、タイムマネジメントを行うこと。

去年までは、CRM250でルートを毎日をこなすことに必死で
正直、マネジメントにまでは頭も体も回りませんでした。
本当の意味で「ラリー」をするということが、今年の目標です。


【DAY-0】

13日夜、マシンの準備は終わっていたものの、
パッキングとトランポの積み込み作業が終わらず、
結局終わって会社を出たのは朝の4時、
家に帰り、2時間ほどの仮眠をとって朝7時集合。

アトラス出発
朝8時、いよいよサロンドアトラスを出発です。

新日本海フェリー
9時過ぎ、新日本海フェリー乗場に到着。
2年前、出港7分前に着いたことがありましたっけねぇ・・・(遠い目)

搭乗手続き
自走で来られた「チーム5up」の皆さんも同じフェリーのようです。

搭乗手続き
車検証を持って、搭乗手続きを済ませます。

カカ1号さん
フェリーに乗ったら、携帯に
「出港を見送りに港に来ています」というメールが。
急いで甲板に出てみると、え~!嬉しい!
カカ1号さんとよちゃんパパが見送りに来てくれました。

手を振るかまた
小さくなる二人と新潟の街に手を振る私。
どうもありがとう!行ってきます!

5upの皆さんと
フェリーの中では、今回北4初出場の「5up」の皆さんと
長野のKLE改めWRさん、常連のS藤さんと一緒になりました。
昨夜2時間しか寝ていないので、フェリーの中では
ランチを食べた後はゆっくりと寝るはずだったのですが。^^;

5upの皆さんと
お昼前から夜7時まで、いったい何回乾杯をしたのやら。

フェリーから見る夕陽
日本海にきれいな夕陽が沈んでいきます。
北海道もどうか晴れていますように。

夜11時頃にようやく一眠りしたあと、すっかり目が覚めて
寝不足のはずなのに、結局、翌朝小樽に到着するまで、
3時間しか眠ることができませんでした。
きっとどこか、緊張しているのだと思います。

小樽港到着
朝4時、小樽港に入港。
さっきまで降っていたようなお天気ですが
うっすらと青空も見え隠れしています。

味さきさんの巴丼
朝の4時ではA-TECに行くには早すぎるので
今年も鱗友市場の「味さき」さんで、巴丼を頂きました。

床屋さん
その後、@BOSSが「時間があるから床屋に行きたい」と言い出し
飛び込みで入った芦別市内の理容店で散髪。
その間、私はバスの中で一眠り・・・と思いましたが
男の人の散髪時間って短いんですね。( ̄∀ ̄;)汗
理容店のご夫婦は、出発する私たちに、
「ラリーに出ないときでも、芦別に来たら寄ってくださいね」
と、あたたかい言葉をかけてくださいました。

A-TEC到着
朝9時過ぎ、A-TEC到着。

準備中
ですが、まだまだ皆さんは準備の真っ最中。
本当は午後1時受付・車検開始なので
まだ会場に入ってあまりウロウロするわけにはいきません。

木陰でシェスタ
時間になるまで、学生寮の近くの木陰で
少し昼寝をすることにしました。

木陰でシェスタ
遠くで準備の作業を指示する声や、
芦別健夏まつりの練習をする学生たちの声が聞こえます。
涼しい風を顔に受けて、緊張していた心をリラックス。

ウトウトしかかった頃、「ほら、スケさんだよ」と@BOSSの声。

スケテツさま登場
今年も車検一番乗りでしょうか。
スケテツさまがクジラ号をトレーラーに乗せて登場。
「昼寝ですか、優雅だなあ。」
いえいえ、スケテツさまの余裕を少し見習っただけです。^^

ワイン
「Welcome!Hokkaido4Ddays」と書かれたフリッツァンテを頂きました。
冷たく冷やして、こんな昼下がり、木陰で飲んだら
どんなにか美味しいことでしょう。
(と言って、今開けるわけにはいきませんが。^^;)

少しずつ、懐かしい顔が集まってきました。

HARAサイクル
まるで挑発するかのように私たちを見下ろすマシンたち。
HARAサイクルさんのトラックです。

菅原さん
菅原さんも車検会場にいらっしゃいました。
今年はセローで、同じくセローの尾上さんと
エキスペリエンス部門に出場されます。

yasupaさんと
パドックに現れたのは、一年ぶりのyasupaさんです。
今年もオフィシャルとして参加されるとのこと。
こんにちは!お久しぶりです!
「かまたさん、どこの現場から来たんですか?」
え・・・私そんなに黒いですか?( ̄∀ ̄;)汗

車検を終えて、マシンをパルクフェルメに預けてしまった後は、
もう明日のグランドスタート直前まで
マシンに触ることはできなくなりますが、
パルクフェルメにマシンを預けないと、ルートマップがもらえません。

車検
去年はマシンが出来上がっていなかったので
夜遅くの車検となってしまいまいたが
今年は@BOSSも早めに装備品チェックと車検を終えていました。

ゼッケン
車検が終わると、ゼッケンがもらえます。
フロントと左右のゼッケンスペースにこれを貼って、
マシンをパルクフェルメに入れれば受付完了です。

パルクフェルメ
Photo:yasupa忍人
パルクフェルメに入れた@BOSSのKTMとかまたのセロー。

さあ、明日はいよいよグランドスタートです。


****************


【DAY-1 芦別~千歳】

当日の朝
16日朝、なんてきれいな青い空!
オープニングにふさわしく、芦別はすっきりと晴れ上がりました。
それだけで気分が高揚してきます。

だって木更津号
ガッツ斉藤さん、ゴルゴM本さん、楽さんの、『だって木更津号』が登場。

ゴルゴM本さんと@BOSS
Photo:yasupa忍人
ゴルゴM本さんと@BOSS。この写真、大好きです。

トランポで移動
Photo:yasupa忍人
トランポ『それいけウトロ号』をパドックに移動します。

記念撮影
Photo:yasupa忍人
開会式にて全員で記念撮影。

SS-1 A-TEC特設会場

パルクフェルメが開放されました。
マップケースを取り付けて、空気圧を調整します。

かまたスタート前
Photo:yasupa忍人
スタート前のかまた。笑っていますが、内心ドキドキです。

@BOSSスタート前
Photo:yasupa忍人
スタート前の@BOSS。もう声もかけられません。^^;

午後2時、いよいよグランドスタート!
ゼッケン1の長谷見さんから、ゼッケン順30秒ごとにスタートとなります。

@BOSSの30秒後、ゼッケン9のかまたもスタート!

SS-1かまた
Photo:yasupa忍人

去年はキックでCRM250のエンジンがかからず、
SSなのにマシンを押して入って、コース内でキックをするという
しょっぱなから悲しいスタートでしたが、今回はセルなので問題なくスタート。
皆さんはかなり飛ばしているようですが、
私は「SSは無事に転ばず乗り切る」という方針で走りました。

SS-1を終えて、降ろしていたウエストバッグを取りに
ゴール近くの校舎へ向かっていくと、
@BOSSがなにやら興奮して怒鳴っています。
「ああ!マップホルダー止め忘れた!」
頭から火が吹き出るのでは無いかと思うほどの激昂ぶり。
その時は自分の不甲斐ないミスで怒り心頭だったらしいのですが
聞いた私が思わずいつもの癖で
「すみません!(><)」と言ってしまうくらいでした。

マップホルダー留め忘れ
Photo:SSER

実は、SS-1のスタート時に1速、2速と
飛行機の離陸よろしく気持ちよくフロントをあげて
A-TECのターマックテストコースを発進していった@BOSSでしたが、
3速にシフトをあげる段階で突然シフトチェンジもせず片手を離して急失速。
な、なにやってんですか、@BOSS!( ̄∀ ̄;)汗

聞けば、何とパルクフェルメオープン後、
バイクにマップケースを取り付ける際に
マップケースのネジを留め忘れ、そのままの状態でスタート、
フル加速したので、アルミのナビステーから
ネジで留めていないマップケースが「ポロリ」と落ちかけて
片手を離してとっさに押さえていたとのこと。

とりあえずそのまま、1コーナであるA-TEC名物の舗装のバンクを
右手はアクセル、左手はライトカウルの上のマップケースを押さえた
妙なフォームで回ってきます・・・(TдT)ボスゥ

SS1@BOSS
Photo:yasupa忍人

直線部分でスピードを落とし、同じく留め忘れブラブラしていた
留めバンド代わりのOリングをマップケースに片手で何とか掛けて
グラグラするものの手を離しても落下の心配は薄らいだマップケース。
ギャップやジャンプでちぎれ飛ばないだろうか・・・・と不安を抱えながらも、
再加速してグラストラックの校舎周りのコースに入って行きました。

@BOSS SS-1 4位
まあ、あの状態で4位は不幸中の幸いという事で。^^;


SS2 A-TEC隣のグラストラック

SS2
Photo:SSER

A-TECの校舎から少し離れた工業団地内に設定されたSS-2。
毎年耕したばかりの田んぼのようになるこの会場、
覚悟していたよりは走りやすかったのですが
登って下ったところが、ヌタヌタのドロドロ。
一瞬ひるんでアクセルを戻したら、はまってしまいました。
うわ~!でも絶対マシンを倒したらダメだ!
着いた足もドロにずぶずぶ沈んでいきましたが
必死で支えてなんとか脱出。
反省、反省。ひるまずに開け開けで行かなくちゃ。

こうして朝のSS-1、SS-2を終えて、
夕方のSS会場となる千歳のHOPまでのリエゾンに入りました。

リエゾンのダート

この日は天気もよく、北4にはめずらしい大きな青い空の下
気持ちよくコマ図を進めました。

街に入って給油をしながら時計を確認しましたが、
あと3時間で210km、しかも20km以上のダートあり。
う~ん・・・・・・( ̄∀ ̄;)汗
頑張れば行けるっていう設定なのかなあ・・・・。
この給油以外では休まず、先へ先へと向かいましたが
後ろからくる他の人も状況を把握したらしく
だんだんリエゾンがキャノンボールのような雰囲気に。
先頭の人は間に合っているんだろうか?

とそこへ、ムッシュとスケテツさま発見。
この二人がまだここにいる????
でもこの二人について行ったら間に合うんだろうか?
と考え、しばらく頑張ってついて走ってみましたが、
・・・・・・命が大切なので離脱しました。

林道に入る頃には日も暮れかけてきて
すでにSS開設時間は始まっています。
広くてどこまでもまっすぐなハイスピード林道。
ここは去年、楽さんとランデブーした林道です。
去年走ったことは覚えているけれど、
去年とはまったく印象が違います。
楽しい!私なりだけど、開けて行ける!
行けるけど・・・何度時計を確認しても間に合わない~~~(泣)

ああ・・・・初日から1時間のペナルティなのかな・・・
でも私はこのリエゾン区間、決して遅い位置にいるわけではないはずだし、
さっき私を抜いていった@BOSSでもきっとギリギリのはず。
もしかしたら、開設時間が延びているかも。
一縷の望みをかけて、とにかく林道を急ぎました。

ああ、それにしても気持ちいいなあ。
去年はこんな余裕を感じて走れなかったもんなあ。
明るいうちに走れるということも、随分去年と違います。

CP100
Photo:yasupa忍人
もうSS開設時間を当に過ぎた午後7時過ぎ、
CP100のフラッグが見えました。


SS-3 HOP特設コース

私の前の人が、たった今指折りカウントでスタートして行くのが見えました。
「すぐにスタートできますか?」
とオフィシャルの班長さんが聞きます。
はい、大丈夫です!
ペナルティはどうなるかわからないけれど、
どうやらSSはクローズされていないようです。

SS3かまた
Photo:yasupa忍人

SSはHOP(北海道オフロードパーク)のコース内。
うわ~!なんだこのチュルチュルは~~!
なんだこの延々と続くウォッシュボードは~~~!!

SS3かまた
Photo:yasupa忍人

でもなんとか無事ゴール!
ゴール位置にいたオフィシャルのコタロさんに
「あと何人くらいまだ帰ってきていませんか?」と聞いたら、
「まだ20人以上帰ってきていません。かまたさんは早い方ですよ。」
え?!そうなんですか!?

かまたDAY-1ゴール
じゃじゃ~ん!なんとこんなに明るいうちにゴールできました!

ゴールした先が今日のビバークです。
先に到着していた@BOSS発見。
去年のHOP遅着劇の時とはまったく違う雰囲気です。
第一私はこんな明るい時間にビバークに着いたことがないもので。^^;
「@BOSSは6:30に間に合ったんですか?」
「いや、俺もだめだった・・・でも、大丈夫だと思うよ。」
・・・・あの時間に私を抜いた@BOSSでダメなら
ほとんどの人がアウトでしょう。( ̄∀ ̄;)汗

結局、タイム設定にかなり無理があったということで
SSの開設時間のペナルティは、一部を除いてキャンセルとなりました。
よかった~!

ところで、SS-3での@BOSSはどうだったかというと
昨年経験したスタート後のギャップを前の年のように走り始めたら
ギャップの深さが昨年より深くなっていることに気づいた時は時既に遅しで、
マップケースでヘルメットのチンガードを打ち付けたとの事で
それからだいぶ押さえて走るようにしたにも関わらず、
松林の開けたコースでの分岐でワイドオープンしてオーバーラン。(泣)

SS3@BOSS
Photo:yasupa忍人

タイムロスを少なくする為にUターンを端折って
段差から飛び降りてコース復帰を計ったら着地で転倒。・゚・(ノД`)ヽ
止めてしまったエンジンがなかなか掛からず
結局Uターンよりも大幅にタイムロスだったようで、
@BOSSが得意なはずのこうしたコースで結果はまさかの11位。

SS3@BOSS
Photo:yasupa忍人

@BOSSの今年の出場前の目標は実はポディウムだったそうですが、
この時点で頭を大きく切り替えて、安全マージンを増やして
「6位以内入賞」に切り替えたそうです。
確かに上位は、転倒1回で大きなタイムロスとなりますからね・・・。

ま、上のクラスのせめぎ合いとは無縁の私は
この日の早い無事ゴールを喜びつつ、
テントの準備にかかりました。

テントの準備を終えて夕食。この日は海鮮丼とてんぷらそば。
夜9時近くになっても、まだまだSSは続いているようでした。
暗くなってからSSに入った人たちは
チュルチュルの森の中、あっちへ突っ込みこっちへ突っ込み
ビッグマシンがあちこちで転がっている
なかなか大変な状況だったそうです。(楽さん談)

整備パドック風景

出発前夜に2時間、A-TECで1時間しか寝ていない私は
マップホルダーの準備だけして、さっさとテントへ。
ああ、嬉しい、やっと眠れる~(TдT)

とそこへ、テントの外でスケテツさまと@BOSSの声。
この日の総合1・2・3位をチームezo-momongaが
独占したという報告らしいのですが・・・・

「@BOSSはどうだったんですか?」
話が終わった頃にテントから出て@BOSSにそう聞いたら、
「俺、リザルトなんか見なくていいよ。ダメだったから・・・」
・・・・・何こどもみたいなこと言ってるんすか。( ̄∀ ̄;)汗

仕方なく、@BOSSに代わってリザルトを見に行くと
SS-2での@BOSSはムッシュM田&いとうさんに続いて何と3位!
「凄いじゃないですか!」と戻って@BOSSに報告しましたが
「でも、SS-3で転んだから差し引きゼロどころかマイナスだよ・・・」
とあまり喜んでもいないようす。
TRアカデミーの成田校長の言う
「興奮しない、落ち込まない。」を実践しているようでした。
(私なんかすべてのものごとに一喜一憂してますけどね。^^;)

テント

(クリックで拡大します)
SS1&SS2リザルト

(クリックで拡大します)
SS3&初日総合リザルト


初日リザルト
@BOSS SS-1  4位
      SS-2  3位
      SS-3 11位
      DAY1総合 6位/53位

かまた  DAY1総合 49位/53位

(すでにこの日、56台中3台がリタイアしたそうです・・・)

DAY-2へつづく

投稿者:かまた  posted at : 01:40 | コメント (12)

  

2010年07月22日

とりいそぎ

皆さま、たくさんの応援、コメント、ありがとうございました。
昨日の朝、無事に新潟に帰ってきました。

新潟

新潟はすっかり梅雨が明けて、35度を越す真夏日です。

後片付け

熱中症になりそうになりながら、使った備品の後片付け。
でも晴れていると、テントも合羽もすぐに乾いて片づけが楽ですね。

過去2年、特にバイクに関しては
@BOSSは二人分の片づけをしてくれていましたが、
今回、片付けはバイクも装備品も「自分のことは自分で」。
そんなことは当たり前のことなのでしょうけれど。

工具
どしゃぶりの中を走ったので、たった半日で錆が出始めた工具類。
オイルをさして錆を落とす方法だけ教わって一本一本メンテナンス。
今まで、こうしたことも全部@BOSSが
見えないところでやってくれていたんだなあと改めて思います。

これまでの2回とはまったく違った今回の「マイ4DAYS」。
帰ってきて、そのまま片付けと仕事に入ったので、
コメントもまだお返事が書けず、
レポートのブログがなかなか進まないでいます。

*********
たくさん見に来ていただいているようなのですが
今回の報告も、今一生懸命書いていますので、
もう少しお待ちくださいね。

投稿者:かまた  posted at : 09:40 | コメント (15)

  

2010年07月16日

もうすぐ出発です

ゲート

芦別はすっきりと晴れわたっています。

今日はいよいよグランドスタート。
もう最終日まで更新は多分しません。

では、行ってきます!(^-^)/

投稿者:かまた  posted at : 09:44 | コメント (10)

  

ようやく

ルートマップ

ルートマップを貼り合わせ、
なんとか明日の準備ができました。
やっと寝袋に入れます。

明日はいよいよグランドスタートです。

投稿者:かまた  posted at : 01:29 | コメント (2)

  

2010年07月15日

サプライズ

ワイン

A-TECの木陰で昼寝をしていたら、
スケテツさまから思いがけず
素敵なプレゼントをいただきました。

Welcome!
Hokkaido 4days


というメッセージ入り。

スケテツさま、ありがとうございます。
素晴らしい4日間が始まりそうです。


ハッ!
これって、ま、まさか毒入り! ?( ̄∀ ̄;)汗

投稿者:かまた  posted at : 15:26 | コメント (4)

  

芦別にて

床屋さん

@BOSS、散髪なう。

投稿者:かまた  posted at : 08:37 | コメント (6)

  

2010年07月14日

出港

出港

では、行ってきます!

なんだかすでに後ろから、
スイーパーに追い掛けられているような写真ですが。^^;

カカ1号さん、よちゃんパパ、お見送りありがとうございました。

これからお風呂に入って、ランチを食べたら一眠り。
明日の早朝には小樽です。

投稿者:かまた  posted at : 10:56 | コメント (15)

  

2010年07月12日

ラリーレイド

YSPショップから新しいタンクが届きました。

セロータンク
タンクの他に、コック周辺の部品もいくつか発注しておきました。
たぶん前のタンクのものを使えると思いますが、
万一何かが故障していて、使えなかったりしたら、
もう再発注では納期が間に合わないので、念のため。

(これも、「コックも頼んだ方がいいでしょうか?」と
発注する前に@BOSSに聞いたら、
「そういうことを自分で考えて判断するのが大事でしょ」と言われました。^^;)

でもこれ、私が組み立てていいんだろうか・・・
組み立てる、なんて大それたことでは全然ないのですが
ことメンテナンスに関して言うと、
私がこの世で最も信頼していないのがこの私なもので・・・(泣)

コック
でもまあ、前のタンクという見本もあるわけですし、
ネジが舐めないように(そしてねじ切らないように)気をつけて
えーと、ワッシャーを咬ませて、これがこうなって、ああなって、

ちょい乗り
マッチ棒みたいでミョウチクリンな格好ですが、
とりあえず新しいタンクを取り付けて
その辺を走ってきてみたいと思います。

復活
復活セロー君。今日はICOの表示も特に問題なし。
でも、マシンのトリップメーターと多少の誤差が生じるので
ずれを計算してホイール径を218に合わせてみたら
その後ぴったりと合うようになりました。

試走ツーリング
燃費計算のため、70kmほど走ってみました。
そして、もう一度ガソリンを満タンにして計算してみると
私の舗装でのエコライディングでリッター約32km。
まあ、これが北海道だともっと飛ばすでしょうし、
林道で転倒したりで(泣)、数値も変わってくるでしょうけれど。

では、タンクが解決したところで、次の準備にかかります。

ゼッケン
今回のゼッケンは@BOSSが「8」、私が「9」です。
余分にあるのはダッフルバッグ用。

ヘルメット
こんな感じです。
そういえば2年前、貼ってから左右を間違えていたことに
気づきましたっけねえ・・・(TдT)

@BOSSの準備も順調のようです。

ステダン
KTMにステアリングダンパーを取り付け、
(今年はPHDSとの組み合わせも上手く行ったらしいです。)

コーキング
ナビ周りもマスキングテープをしてコーキング。

コード保護
コード類も断線や干渉をしないように、
スパイラルバンドでしっかり保護してまとめています。

ICO電池交換
私もICOのバッテリー電池を交換。

私自身、自分のパターンがだいたい読めてきたので^^;
また何かやらかして、「パキン」などと細かい部品を折ってしまわないように
こんな簡単な作業すら、かなり気をつけながら行っていると・・・

事務所の奥で、セローのマップケースをCRMから移植して
電動化してくれている@BOSSから「おーい」と呼ばれました。
行ってみると、

スイッチ用ステー
@BOSSが左手に持っているのは、
たった今作ってくれたばかりという、ICOの手元スイッチ用のステー。
今手元のスイッチはこんな風に横についていますが、
私は手が小さいので、距離の補正によく使う右側のボタンに
ハンドルを持ちながら指が届きません。
そこで、できるだけハンドルから手を離さずに操作できるように
ステーを作ってくれたのだそうです。

ICOスイッチ
これをつけたことで、スイッチが縦型になり、
ハンドルからの距離も近くなりました。

「ありがとうございます!」とお礼を言ったら、
「はい」と手のひらを差し出す@BOSS。
なんですか?
「ステー代、4000円」
あ!?( ̄∀ ̄;)汗

・・・出世払いということで、よろしくお願いします。

それでは、タイヤ交換やオイル交換をする前に
近くの「砂利砂利林道」で試走をしてみたいと思います。

林道
この「砂利砂利林道」は、北4前になると試走しにやってくる
走りやすいフラットな砂利の林道ですが
私が2年前、初めて北4に出るという時にもここで
生まれて初めての「オフ」の練習をさせられました。
立っても乗れなければ、コーナリングも出来ず、
時速20キロ以上はまったく出せなかったのを覚えています。
(スライディングして顔面を打ったコーナーもよく覚えています・・・泣)

@BOSS
@BOSSは今年2回骨折してからというもの、
無理をするとすぐに足が腫れるので
今日はブーツとインナーブーツを合わせたり、
ハンドルの高さやポジションの調整をする予定だそうです。

かまた
私?私はまあ、速さはまったく求めないので、
「転ばない」「壊さない」が本日のテーマです。^^;
本番と同じ装備品をつけて走ってみた上で、
マップホルダーやICOの操作が林道でできるかどうかの確認をします。

林道試走
まあ、2年前に比べたら、走れるだけまだマシにはなりましたが、
やっぱり遅い、遅い。^^;;;
林道は相変わらずのトライアル走行です。

トライアルといえば、前回のトライアルアカデミーで
下り前転の時に打った左肩がまだ痛み、
可動域がせまくて操作が少ししにくいけれど
無理もできないし、腕に力が入れられなくて
かえってよかったりして。

夕方6時過ぎ、@BOSSはもう少し調整をするということなので、
所用があった私は、自走で先に会社に戻りました。

メモボード
@BOSSの調整リストをメモしたボード。

夜8時になっても@BOSSが戻ってこないので、
HIDのテストでもしているのだろうかと思っていたら・・・

擦り傷
な、なんですか!?転倒ですか???( ̄∀ ̄;)汗

最後の最後で色気を出して、ちょっと攻めて走ってみたら
林道出口の舗装路でスライディングしたのだそうです。
肘以外は特にケガはなかったようですが
ウエアに穴が開いてしまい、KTMのナンバーも付け直しだそうです。
でも擦り傷程度で済んでよかったですね。(泣)

ちょうどその頃、フランスはル・マンにいらっしゃった菅原さんから
一通のメールが届きました。
タンクの件で、もしかしたら予備をお持ちかどうか、
或いは溶接などでの修理が可能なものか、
ご相談のメールを出した件についてのお返事でした。

「タンクに亀裂が入ったようですね。私の今までの経験では初めてです。
そうなる事を予測してラリー中には特殊な接着剤をバイクに積んでますよ。」

なるほど、そういうものもあるのか・・・。

菅原さんはこの他に、タンクを修理する場合の注意や
方法などを教えてくださいました。
最後にひと言、

「タンクからガソリンが漏れたくらいで慌てるようでは
ラリーレイドに出られませんよ。」

ハッとしました。
頭から水をかけられたようでした。

さすがに砂漠に埋まったラリーカミヨン(トラック)を
諦めずに16(18?)時間、一睡もせずに掘り返し続けた方は違う・・・

ラリーレイドは、途中何が起こるかわからない、
でも何があっても、「何とかして」ゴール地に向かう、
それがラリーレイドなのだと。

先日頂いたO&クロさんのコメントに
「失敗してもフォローの方法はあります。
その引き出しが少ないから慌ててしまうのです。
なんとかなるから大丈夫と思うと、いろいろな方法が浮かぶものですよ。」
とありましたが、きっと菅原さんには数え切れない引き出しが、
たくさんあるのだろうな、と思いました。

引き出しを増やすのは場数もあるでしょうし、
度胸、知識、完走への執念もあると思いますが、
私が今回のラリーで一番身につけなくてはいけないことは

慌てない、動じない。

きっとこれなんだと思います。
(そしてこれは、@BOSS、ナックさん、O&クロさんが
違う言葉で私に言っていることですね。)

ラリーで想定外のことが起きるのは当たり前。
想定外のことが現場で起きたとしても、悠然と受け止めて
あらゆる知恵を振り絞って、なんとか乗り切って再びゴールを目指す。

菅原さんからのひと言で、気持ちが急に前を向くのを感じました。

ごっつまもる君
JRMさんから送っていただいたプロテクター・フィルム
「ごっつまもる君」をセローに貼って。

いちいち心が揺れ動いて割れないように
私の心にもしっかりと「ごっつまもる君」を貼って
出発したいと思います。

新潟から小樽までのフェリーは丸一日かかるので
明日は荷物を作って、タイヤを交換して、
14日の朝には船上の人となります。
ブログを更新したり、コメントのお返事を書いたりすることは
もしかしたらもうあまり出来なくなるかもしれませんし、
帰ってきてからも、すぐにご報告はできないかもしれませんが
どうか心配なさらないでください。

このセローを譲っていただいた時に菅原さんが

「頑張らなくたっていいんだよ。
速くなろうなんて思わないで、楽しみながら走ればいいの。
ボクもラリーはトレーニングだと思っているから、
速く走るよりも、無事に、できるだけ体に負担をかけずに
ゴールすることに重点をおいているから。」

と言われましたが、
私もルートマップの導くゴールに「無事に帰還する」ことを目指して
北の大地を五感で楽しみながら走ってきたいと思います。

投稿者:かまた  posted at : 23:55 | コメント (14)

  

2010年07月09日

少しは近況報告など

「@BOSSさんへ

北海道遠征準備は進んでますか?
っていうか、進んでいないと思ったのでメールしました。
いつもバタバタしてますから
今年は徹夜しないでくださいね。
フェリーの中で眠れるからと言っても。」

というゴルゴM本さんからのメールを頂いてか、

手作りステー
いつもは二晩徹夜で仕上げる@BOSSですが、
今年の@BOSSはとうにマシン準備を開始していて、

KTM
ほぼ7割くらいは終わったようす。
@BOSSのマシンづくりは順調のようです。
(私から想定外(内?)の邪魔をされない限りは。)

私ですか?

ブログをしばらく書かないでいたら、何人かの方から
「もしかして・・・入院しました?」というメールを頂いてしまいました。
ご心配をおかけして申し訳ありませんでしたが^^;
私もぼちぼちと準備はしています。

SEROWエアフィルター
セローのエアフィルターのチェックをしてみたり、
(譲って頂いてから数回林道を乗っただけなので
まだ新品のようにきれいです。)

装備品準備
装備品のチェックをしてみたり、
(3回目なので、備品リストにある備品もだいたい揃っていますが、
各種ライトも電池のバッテリー残量が少なかったりするので
バッテリーチェックと予備電池も用意。)

バス整備
「それいけウトロ号」を整備に出したり、

非常食
軽くておいしそうな非常食を物色してみたり。
(ココナッツフレーバー・・・非常時でなくても食べてしまいそうです^^;)

KTMリアットアドベ
そうそう、アイスランドの噴火で輸入が遅れていた
リアットブレイスもようやく手元に届き、

KTMリアットアドベ
アジャスタのピンを最小サイズに交換して準備OK。

な~んて書くと、まるで私の準備も順調なようですが・・・

試走
とりあえずラリーの装備一式を着用してみたところで、
このものものしい格好で、近所を走ってきてみます。

試走ツーリング
梅雨時の新潟。一面の田んぼがまるで緑のじゅうたんのようです。
のどかな田舎の田園風景の中を、のんびりとツーリングしていたら、

ICOエラー
あれ・・・?ICOの表示にエラーが。

ガソリン漏れ
むむむ??コックよりも上からガソリンが漏れてる???

試走
80kmほど走って、会社に戻ってみました。
マシンづくりをしていた@BOSSが出てきて、「どうだった?」
それがですね・・・・・。

何度か出るICOのエラーを報告すると、
「これはセンサーが近すぎて計測できないって表示かな。」
これについての対処方法を自分で調べるように言われましたが
インターネットを探してもなかなかヒットせず。
@BOSSからICOの箱に入っていた英語のマニュアルを出してもらい
最後のページにまさにこのエラーが表示されていましたが
どれくらい何をどうすればそれが出なくなるのかはよくわかりません。
(本当はこういう時の為に、最初から自分で取り付ければいいのでしょうね・・・)

結局、センサーがどこについていて、
それを少し離せばいいらしいことを@BOSSに教わりましたが
あまり離し過ぎると今度は計測値に誤差が出てくるといけないので
センサーの位置を調整をしつつ、
バイクのトリップメーターと比較しながら10kmほど走ってみて、
エラーの起きない、そして誤差の少ない位置になんとか調整。

ガソリンの漏れについては
以前いわき林道ツーリングに行った時にゆーじさんにも指摘され、
「たぶんパイプが緩いか劣化してるんだろうから
ホームセンターで買って交換して」と言われていたのですが
コックより上から漏れているという事は、パイプではありません。

「後でタンクはずして確認してみなさい。」

そう言って@BOSSはまた自分のマシンにとりかかり始めました。

KTM
最初に書いたとおり、@BOSSのマシンづくりはほぼ順調のようです。
私から想定外の邪魔をされない限りは。

タンクをはずそうとラチェットでねじを回したら・・・
うん?固いなあ、えい!

あー!!━━━\(゜∀゜)/━━━!!! ネジをねじ切っちゃった!

何を考えていたのやら、反対に回していたようです。
ちぎれたネジの頭を手に、@BOSSにどう報告するか迷いましたが・・・
迷っている場合ではありません。

その後、@BOSSが口をきいてくれなくなったとしても当然ですね。(泣)

「何とかしてもらえると思って、甘ったれてばかりいるな!」
そう言うと@BOSSは社内へ戻っていきました。

ねじ切ったネジ
中にねじの下半分が残ったまま。

とりあえず、近所のY輪店さんに電話をかけ、ことの顛末をご報告。
明日の朝、見ていただけることに。
「締めて切ったネジは取れる可能性がありますよ、
緩めて切ったネジはだめだけど。」
という言葉だけが救いでした・・・

翌日も相変わらず口をきいてくれない@BOSSでしたが、
こんな風にねじ切ってしまったネジは
最終手段としてドリルで穴を開け、「ヘリサート」となるものを使って
新たなネジを作る方法があることだけを私に説明し、
その「ヘリサート」なるものを一式揃えていてくれました。

試走
これが「ヘリサート」。右のイラストのように
ドリルで開けた穴に「リコイル」を埋め込んで、ねじ山を作るのだそうです。

「問題は、」

・・・・・・・はい。

「あんたの考えなしのバカな行動で、ラリー前の限られた貴重な時間を、
本来なら使わなくてもいいことに使わないといけなくなることだ。」

・・・・・・・はい。

私がネジを逆に回し(この時点ですでに相当バカですが)、
回らないなあと思った時点で止めないで(これが決定的なバカ)
力まかせにねじ切ってしまったことで(しかもラチェットも壊し)
@BOSSはそれまでのDOリストにはなかったはずの
「このネジを何とかする」ということに頭を使わなくてはならなくなり、
「ヘリサート」の用具を買いに市外へ出掛ける時間をとられ、
(私に買いに行かすと、わけのわからないものを買ってきそうなので)
結果、私が@BOSSの予定を無駄に狂わせて・・・

YHさんの「やれやれ・・・」というため息が聞こえてきそうです。

が。

Y輪店さん
このネジは「ドリルで開けるのは最後の手段にしましょう」と
Y輪店さんが五寸釘とドライバーで職人技を見せてくれ、

取り出したネジ
穴の中に残っていたネジを取り出してくれました~(泣)
Y輪店さん、ありがとうございました。
そして、@BOSS。
無事にネジが取れたからといって、
@BOSSの時間をとったことにはかわりなく
本当にすみませんでした。

が。(しつこいですが)

ネジという脇道に逸れてしまいましたが、
メインの問題がそのまま残っているわけで、
取り外したタンクを確認してみると・・・・

タンクに亀裂

タ、タンクに亀裂が・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)

Y輪店さんも、これは溶接で対処するのは危険ではないかということで
一応確認してみるけれど、新しいものに交換した方がよいのでは、とのこと。

タンクを買うか。(そしてそれはどこから買うか、間に合うのか、)
それとも直すか。他の人から借りるか。はたまた別のマシンで出るか。

どの方法をとっても私の自由だけれど、自分で決めなくては。
限られた時間の中で、もっともよい方法を。

ラリーというものは、方向だけ示されたコマ図だけをたよりに
途中で起きるさまざまな出来事を乗り越えながら
自分でルートを選んで最終ゴールをめざすわけで
平坦な道でばかりではないことは十分わかっておりますが・・・・

なんだか私の北海道までのラリーはすでに始まっているような。(泣)

今回書いたタンクのことは、「起きたことへの対処」ですが
ラリーの準備は、「起きるかもしれないことへの事前の防止」がメインです。
そして、普段、事が起きてしまってから
身近にある24時間営業のコンビニで対処する人生を送っている私にとって
こうしたラリーの準備は本当に苦手です。

@BOSSにとって、またラリーに出ている方たちにとって当たり前のことが
私にはまったく当たり前にできない。
なぜか。
普段やっていないから。
いろんな方に守られているから。

ラリーに必要なことは「想像力」という頭の体操であるとともに
実際に何かが起きたときにどう対処するのか
いろんな方法を同時に何通りも考え出した上で、最善の方途を選べる
「サバイバル能力」であると、ずっと@BOSSから言われています。

ラリーの間、@BOSSは私のそばにいません、絶対に。
そして、今年こそ私に邪魔されず(邪魔しなければいいのですが、泣)
@BOSSには@BOSSのラリーをしてもらわなくては。

ラリーの準備期間が始まると、私は普段、いかに物事を決めるに当たって
「これは○○でいいでしょうか」と上司である@BOSSに聞くことで
その責任を@BOSSに負わせているか、ということを思い知ります。

自分で決めること。その責任を自分が負うこと。

私がラリー月間になると気持ちが重くなるのは
このことができない自分を目の当たりにするからです。
でも、ラリーになれば自分一人。
できないのならば、少しでもできるようにならなくては。

どの道を進むのか、
ガソリンは今入れるのか、先でいれるのか、
部品の予備を持っていくか、重くなるからいらないか、
もう少し先へ進むか、少し休むか。

私がラリーに出るのは、順位を狙うためであるわけもなく、
オンタイムで完走をするために、自分で考えて、決めて、行うこと、
これができるようになるため、というのが目的です。

忘れ物をする、優先順位を間違える、
モノを落とす、モノをなくす、気付かずに見落とす、
普段なら笑い話で済ませられる、日常生活でのこうした私の小さな癖が
ラリーになると「命取り」になることも。

だから自分が出る「ラリー」に関して言うと、
命に別状があるようなシチュエーションがあるわけでない
安全な国内のラリーであるにも関わらず、
楽しそうなブログはなかなか書けません。

タンクは手配したけれど、そんなのはほんの1つのこと。
タイヤ交換、チェーン交換、オイル交換、コーキング、etc
こうした目に見えること以外に、まだまだやるべき作業はたくさんあるはず。
そのたくさんあるはずのことに、私はいくつ気づくことができるでしょう。
(今回@BOSSはほとんど口を出しません。)

※タンクの件は最終的にはメーカー在庫と可能納期を確認し、
なんとか取寄せの手配を取りました。
YSP川崎中央店さん、ありがとうございました。

そんなこんなでいろいろあって
ブログの更新は遅くなると思いますが、
どうかご心配はなさらないでくださいね。

つづく。


【本日のおまけ】

先日SSERから届いた、北海道4DAYS出場許可証。

出場許可証

なんだか先行きを暗示するようなゼッケンナンバーですね。(泣笑)

投稿者:かまた  posted at : 10:35 | コメント (32)