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2008年05月26日

GS解禁!?

「そろそろGSにも乗ってみるか!」

朝、@BOSSがそう言いました。
この突然の解禁に、嬉しさがこみ上がってくるのを止められない私。
反面、大丈夫かなあ・・・・という不安も同じくらいあります。

が、@BOSSが駐車場に用意したのはCB750でした。

「それで取り回しの練習してて。
CBでちょっとでも傾いて体で支えようとするようなら
GSなんて絶対無理。とにかくバイクは垂直に。
ほら、前に押して!今度はバック!足の運びが違うだろうが!
常に計画を立てて、無駄な力を使わない!
それ続けてなさい。俺は準備があるから。」
そう言って@BOSSは会社の中へ退場。

言われた通り、一人で取り回しの練習を1時間。
雨の降る軒下で、CBを前に後ろに押しながら、
延々100本ノックを受けている気がしてきました。
(でもそのお陰か、疲労以外は、CBの取り回しも楽に。)

ぜい、ぜい、@BOSSは一体なんの準備をしているのでしょう。

水道管?
水道管の凍結防止?

@BOSS
@BOSS曰く、「いいえ、あんたのフトコロ凍結防止です!」

@BOSSがホームセンターで買ってきたものは
まさに水道管凍結防止のための保護のための部材。
雪国新潟では、屋外にむき出しの水道管に
このようにスポンジを巻いて寒さから保護します。

が、@BOSSが保護しているのは
水道管ではなくGSのガード類です。
もちろん寒さから保護しているわけではなく
私の転倒による傷の防止ですね。
準備って、このことですかぁ。( ̄∀ ̄;)ゞスミマセン

タンクガードのガード
真っ先に地面に着くであろうにガードに保護シートを巻いています。

もちろんタンク・エンジンガード自体が、
車体の破損を防止するためのガードなのですが
教習車仕様のCB750で練習している私は
バイクを平気で転ばす、と@BOSSは判断したのでしょう。

これは、私の財布の凍結防止であり、
@BOSSの心の傷の防止対策でもあるわけですね。

パニアケースのガード
パニアケースにもPPのシートで転倒時の傷対策。

一見わからないかもしれませんが、名付けて
(↑ここが腕の見せ所、と@BOSSが言ってます。)
「PPシートのお陰で、オリジナルのフォルムも損なわずガード」
なんだそうな。
他にも、パニアケースには衝撃吸収ゴムマットが角に貼ってあります。

「よし!完成!
では、これで思う存分、練習してください」

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

いきなりの、このGS解禁にとまどいつつも、
小手はじめに、駐車場にて
アイドル発進と停止の練習をやってみました。

初GS

・・・・・・・・覚悟していたより大丈夫みたいです。

前回の「足の届かないCRM250での発進練習」は、
このGSデビューの為だったのでしょうか。
確かに、ローダウンでなんとか両足の届くGSは、
CRM250よりも安心感を感じます。

「せっかくだから、そのままその辺を走ってくれば?」
ええっ!?も、もうですか??
え~と、その前にひとつ試してみたいことがあるのですが。

もし万一どこかで立ちゴケしたら起こせるのかどうか。
「そんなの、GSをこかさなきゃいいことでしょう。」
それはそうなのですが、自分で起こせるとわかっているだけで
心の安心感が違うじゃあないですか。

引き起こしテスト
というわけで、ガードのガードを付けてもらったところで
段ボールを敷いた上にそっとGSを横倒ししてもらい
引き起こしのテストをしてみることに。

では、いきます!(swfムービー 892k)


あれ~?意外と軽い。
CBとあまり変わらないくらい簡単に引き起こせます。
そういえば、そ~っと倒す時に@BOSSが
「軽い!!」驚いていましたっけ。
GSの重心が低いからでしょうか。
これで心置きなく、どこへでも一人で出かけられますね。(笑)

では、心配がなくなったところで、雨が降ってはいますが、
濡れたウエアを着替えてちょっと走ってきたいと思います。

GSで初ソロツー
雨の中、プチ・ソロツーへ。行ってきま~す!

一人で出たので残念ながら写真もムービーもありませんが
30kmほど走ってきた初GSの感想は以下の通りです。

トルクによる力があるので、グィーンと気持ちよく走れます。
パワー制御がきちんとできないと
一時停止などで、思わず大回りになりそうですが
リアブレーキの効きもよく、コントロールもしやすいのと
車体がこんなに大きいのにハンドルの小回りが効くので
ブレーキとクラッチの制御がきちんとできれば
ものすごく細かい操作もできそうです。

それと、タンクとシートの形がニーグリップの形状にあっていて
しっかりと足でホールドすると、
上半身がビックリするくらい安定します。

ちょっとハンドルが私には遠いので
背中がどうしても猫背になってしまうのが気になりますが・・・。
(ということで、現在、対策部品を原サイクルさんで手配中)

それから、サスがCBの様に縮まないので、
コーナーをものすごく安定して回れます。
アクセルをガンガンあけても、安心できる感じ。
この安定感が「BMW」なのでしょうか。

でも、問題が一つ。
自分が上達したのかと、勘違いをしそう・・・。( ̄∀ ̄;)汗

マシンの能力が、ライダーである私の技術を上回って
安全に楽しませてくれるという点ではすばらしいと思います。
でも、GSを乗りこなす練習とは別に、
バイク技術の修得はやっぱりCB750でもしていこう、と思いました。

な~んていう報告を@BOSSにした後に
もうちょっとGSで練習をしようと思ったら
さっそく先ほどの練習の成果が!(swfムービー 920k)


初転倒!!&引き起こし!
すっげ~!この引き起こしのすばやいこと!
ガソリン満タンですよ、満タン!

@BOSSの「ガードのガード」のお陰で、エンジンガードは無事でした。
せっかく「ガードのガード」を付けてもらったのだから
ビッグマシンのGSの取り回しも、おっかなびっくりするのではなく、
思い切りよく、挑戦のつもりで大胆に行って、
憧れの「人車一体」に感じるまで練習しなくては!

そして、いつか上手になった暁には、
ボロボロになっているであろう「ガードのガード」をはずして
ピッカピカのマシンで「私、転んでいませんよ~、ホホホ」と
涼しい顔で、皆さんの前に颯爽と登場するのだ!( ̄▽ ̄)ノ

ま、ここでは逐一、報告しますがね。(笑)

投稿者:かまた  posted at : 18:44 | コメント (13)

  

2008年05月21日

トラッパー両手離し

今日の朝練は、先日ご紹介したTrapper(トラッパー)。

GW前にやって以来、今日で3回目ですが、
よし、今日こそは片手でハンドルを
思い通りに動かせるようになるぞ!と
意気込んで練習を始めたら、
奥で仕事をしていたはずの@BOSSが
いつのまにか後ろに。

「両手を離して立ってみて。」

はあ??

「大丈夫、トライアルの選手はみんな
手を離してもトライアルマシンに立てるんだから。」

・・・・・なぜ@BOSSはいつも突然、
ずっと、ず~っと上のほうの人を
引き合いに出してくるのでしょうか。
トライアルの選手とか、ガストン・ライエさんとか・・・( ̄∀ ̄;)汗

「ハンドルを持たないと言うことは、左右だけじゃなくて、
今度は足のつま先とかかとで重心を調整して
前後のバランスもとらなくちゃできないよ。」

左右だってまだちゃんとできないのに・・・。(泣)

しかし20分後。(swfムービー200k)


すごいぞ、私!ころんではしまったけれど、
なんだかできそうではないですか!
注目して頂きたいのは、私の転んだときの顔ではなく
両手を離して立っているときの、つま先とかかと。
細かく動きながら、自分の軸を調整しているのが
おわかりいただけますでしょうか。

うん、なんとなくコツがつかめてきました。

「まず、頭から土踏まずまできちんと一本になること。
それから頭の天辺を頂点に、左右の足と、つま先、かかとに
それぞれピンと線を張ってやるつもりで
バランスのいいピラミッドを作ってやれば、
地球には重力があるから、ちゃんと立つんだよ」

自分がエジプトのピラミッドになったつもりで
頭のてっぺんが地球の中心に引っ張られていることをイメージして
もう一度手を離して立ってみると・・・・・。(swfムービー416k)


できたじゃないですか!
20分前までは「そんなの神業だよ」と思っていたことが。
人間ってすごいなあ。゚。( ̄▽ ̄)ポワーン

「面白いのは、手を離して立てるようになってしまうと
片手で左右のバランスをとることなんか
当たり前になってしまうこと。
朝、練習を始める前は、左右も難しいことだと思ってただろうし
そのまま片手離しで練習をしていたって
目に見えた上達なんかしていなかったと思うよ。
人間は、自分に負荷を与えられた時に初めて
できなかったことができるようになる。

負荷の軽い練習をしていても上達はないよ。」

確かに、今朝来たばかりの時は
ハンドルを持ったままTrapperに乗るだけでも
不安定でグラグラしていたのに、
両手離しができるようになった今
一発で乗ってバランスを取ることもできるようになったし
バランスが崩れても、ハンドルと重心移動で
すぐに持ち直すこともできるようになっていました。

3段先をクリアできたら
1段目と2段目は飛び越えてしまった感じです。

「両手離し」が難しいか、難しくないか。
それを決めるのは誰なのか。

最初に「両手を離して」と言われたときに
それは初心者には難しい、と思っていたのは私自身です。
「難しい」「無理だ」と決めつけた頭のままでは
どんなに練習をしても、大した上達はなかったでしょう。
やっている人が実際にいるなら、
自分を信じてやってみるのが大事なことかもしれません。

「次は逆立ちして」

そう言われたら、やっぱり躊躇するとは思いますが。(笑)

投稿者:かまた  posted at : 00:42 | コメント (6)

  

2008年05月18日

CRM250初挑戦!

ある日の夕方、@BOSSからPCの前に呼ばれ
たくさんの写真を見せられました。

それは、SSER主催の
今年のTBI(ツールドブルーアイランド)に参加した
ライダーたちの写真です。

しかも、どの写真も、
足腰がつりそうなくらいの高さのシートに
片足がけをしたまま、マシン脇に降り
片足立ちでラリーのスタートを待っている写真ばかりでした。

中には多くの女性ライダーも!

「すごいですね~、みんなこうやって乗っているんですか?」
「こんなのサスが長いオフ車なら当たり前なの。
バイクなんて、動き出してから乗ったっていいんだから」

うう~む、左のステップに立ってキックでエンジンかけて、
右のステップに踏み替えてシフトをローに入れて
それから片足がけしているわけですよね・・・・。
一時停止もこうしているわけだ。( ̄∀ ̄;)汗

そして昨日のこと。

CRM250を準備
駐車場で不穏な動きを始める@BOSS

以前@BOSSから「ガストン・ライエさんを見習え!」と
CRM250にまたがらせてもらった時
例のCRM250を引っぱり出してきて
何やら準備を始めているではありませんか。

ま、まさか・・・・・・・(((((( ̄∀ ̄;)

「ちょっとまたいでみて」

CRM250

よ~いしょっと。
やっぱりCBなんかに比べると、尋常な高さではありません。
そしてGSと同じく、サイドスタンドに足が届きません。

そこで@BOSSはホームセンターへひとっ走り。
以前r12gstomoさんから教えて頂いた
「立ちバンド」なるものを取り付けてくれました。

立ちバンド
水道管を閉める道具「立ちバンド」。58円なり~。

ゴムでカバー
足にケガをしないようにゴムでカバーも取り付け。

でも、つけてもらった立ちバンドのおかげで
確かにこれならスタンドを足で払えるようになりました。
なりました、が。

「いいよ、乗って。」

・・・・・・・やっぱス。( ̄∀ ̄;)汗

先日、TBIの写真たちを見せられた時から
そんな気がしていました。
以前CRM250にまたがった時は
「こんな信号待ち、ありえない」と思いましたが
それを他の人は普通にやっている事実を見せられていますから
「できません」という道はすでに断たれています。

それに、写真を見たとき
「もしかしてできるのかも・・・・」と
ちょっと挑戦意欲が私の中でも芽生えてきたのも事実です。
(ま、これが@BOSSの「手」ですが。)

片足がけ
ひ~!シートの高さがおわかり頂けるでしょうか。

乗り降りはこんな感じです。
シートは私の腰の高さを優に越えています。

(swfムービー352k)


これだけでかなりの体力を消耗しそう・・・(笑)

でも、バイクをまっすぐに保って
お尻ずらしに慣れてしまえば、
あとはエンジンをかけてシートに座るだけ。

スタンドを払って、シフトをローに入れて、
片足をかけて準備完了。
バイクを信じてそっとクラッチをつないでみると・・・

CRMで走る
走り出すと、意外と乗りやすくてびっくり。

おおおお~!
できるじゃん、私!

スタンディング
スタンディングで低速バランスなんかもやってみたりして。

バイクも降りた時のシート高は高いですが
乗ってしまえば大きいとは感じません。
大変なのは、セルがないので
毎回キックでエンジンをかけないといけないこと。
でも、それも含めて、発進時の一連の動作に慣れて
乗ってしまえば、いけるかも。(どこへ?)

で、@BOSSは、これでいったい私に
なにをさせようというのでしょうか・・・・・。

つづく。

投稿者:かまた  posted at : 06:39 | コメント (8)

  

2008年05月16日

新兵器トラッパー

(この記事は、ウトロが亡くなる連休前に、
書きかけていた記事でだったので、
ボツにしようかとも思いましたが、掲載することにしました。)


会社に新兵器が届きました。
その名も「TRAPPER(トラッパー)」
トレーニングとホップとの造語だとか。

ハンドル、ステップ、ライディングポジションが
正確にトライアルマシンに合わせて造られています。
でもトライアルの選手だけでなく、白バイ隊員の皆さんも
大型バイクを自在に乗りこなすためのバランス感覚の養成に
このトラッパーを練習に取り入れているそうです。

トライアルの選手は、これを使って
ウィリーやジャックナイフ、180度回転(正式名称がわかりません)など
ものすごいバランス技をやってのけるのですが
初めての私は、まずはバランスを取って自立することから。

トラッパー

最初の10分くらいは、立つことすらできませんでしたが
@BOSSから、腕で押さえつけずに足で乗るように言われ
くるぶしグリップをする感じで立つと、お!立てた!
上半身は完全に力を抜いて、「ステップに立つ」ことに集中。
ハンドルは支えるだけにするのがポイントのようです。

続いて、片手を離してみたり、ハンドルを切ってみたり、
いろいろな動きを加えてみます。
やってみるとわかりますが
いらない力がどこかに入っているとバランスをすぐ崩します。
とにかく足で乗ることに集中すると
コツがつかめてきます。

ムービーはトラッパーが届いたGW前に撮ったものです。
(swfムービー763k)

うう~む、なかなか力みが取れませんが
まあ、トラッパー初日にしてはいいのではないでしょうか。

確かにこれはバイクのバランス練習にもとてもよさそうです。
私がよく注意される、上半身に力が入って
バイクの動きを自分で阻害する悪いクセを取るのにもよさそう。
しかも静かですし、ガソリンもいらないですしね。

そうそう、メタボ解消にも効果があるそうですよ。(笑)

投稿者:かまた  posted at : 13:58 | コメント (5)

  

2008年05月12日

SSRC参加(2回目)

このゴールデンウィーク、ウトロの喪に服して、
バイクにもさわらず、TVも見ずに過ごしていましたが
ウトロと 「バイクも真剣に上手になる!」 と約束をしたので
そろそろ練習を再開しなければと一念発起。
11日、第2回目のSSRCに参加することにしました。

・・・が、GW中の好天と相反して、
朝から寒~い雨模様・・・・・・・。( ̄∀ ̄;)ガーン

いやだなぁ・・・、と思いつつ、一応会社に行くと、
既に@BOSSが駐車場にCB750を用意してくれていました。

「ほれ、暗い顔をしているとウトロに笑われるぞ!」と
カッパを手渡されたので、
「よーし!」と、精一杯のカラ元気を振り絞り(笑)
小雨降る中、三条の練習会場に向かいました。

雨具
モコモコとレインスーツを着こんで出発。寒い!

SSRC(三条セーフティライディングクラブ)は
リーさんの主催で、ほぼ月1回のペースで開催されています。
特に参加申込は不要ですので、
参加希望者は当日会場へ集合するだけ。
おまけに午前だけ、もしくは
午後だけの参加も可というおおらかさですが
内容はHMSのように、決しておおらかではありません。(泣)
参加者のレベルも高いです。
正直ついていけない私・・・・・・。

が!

臆していても、上手くなるわけないですし
開き直って、胸を借りるつもりで、
シッポの方にくっついて参加をさせて頂くことにしました。
興味のある方は、SSRCのサイトをご覧ください。

今回の参加者は10名(プラス、途中追加で数名)。
準備運動と慣熟走行を終えると、まず制動練習から。
外周の直線を使い、2列に分かれて
指定のパイロンで止まる目標制動と
パイロンでブレーキをかけて
できるだけ短く止まる制動練習を繰り返し行いました。

制動練習

スピードは40km/hでも60km/hでも各自自由、
公道ではできない、せっかくの練習なので、
指を2本がけしたり、4本がけしたり、
フロントまたはリアだけで止まってみたり等々、
いろいろ試してみましょう、との指示。

小雨が降って路面がぬれていたので
私は40km/hくらいに抑えましたが
一度だけ、ロックして、タイヤがスリップし、
その場でツルリ!と転倒しました。
これ、公道でやったら怖かったな~(汗)

その後、ビギナークラスは低速バランス練習に。

ビギナークラスS字
前回も紹介した、ジグザグS字クランク。

ベーシッククラスクランク
ベーシッククラスのクランクはもっと意地悪な設定。

苦手意識の強かった低速バランス練習ですが、
前回リーさんに教えていただいた
ニーグリップ&くるぶしグリップをしっかりと行って、
上半身をできるだけフリーにして力を抜き、
進む方向へと早めに目線を向ける、ということを意識したら
S字クランクとクランクに設定されたパイロンは、
前回よりずっととスムーズに通り抜けられるようになりました~!(拍手!)

千鳥も、前回よりはましになったかな、という感じですが
やはり思ったより大回りになったり
狙ったライン通りに進めなかったりすると
途中修正ができなくてコースアウトの連続。(泣)

チドリ
見かねたリーさんがライン取りのポイントを教えて下さいました。

まず、千鳥エリアに入るための
最初の左折コーナーとなるパイロンへ向かって直進して
(私はこの時点で、回ろうとしてカーブで進んで行っていました)
パイロンがタンクの辺りにきたら、カクンとハンドルをフルロック。
そのままバイクにまかせて進むと、
自然と小さい円を描いて回ってくれるので
曲がりきったらそのまま次のパイロンへ向かって
次のパイロンから一番遠くなるラインを狙って、ゆっくりと「直進」。
(弧は描きません。)

Uターンするパイロンに前輪の中心点がかかった辺りで
同じく曲がる方向へ、再びカクンとハンドルをフルロック。
この時、決して自分でハンドルを無理にこじたりしないこと。
リアブレーキで制御しながら、ゆっくりと進むと
バイクは小さな小さな円を描いてUターンしてくれます。

千鳥はこの繰り返し。
できるだけ小さな円で、直進時も外側のラインをゆっくり進めば
途中のライン取り修正も十分間に合います。

「あとは、途中自分であきらめないで
”絶対に足を着かない!”と決めて挑戦することも大事です。」

・・・・・・確かに。(^_^;)
ここは平坦な練習会場ですが
もし「落ちたら死ぬ」という状況だったら、もっと必死になりますよね。
でも、おかげで、千鳥コンプレックスは
かなりなくなってきました。

その後、ベーシッククラスと交代して
パイロンスラロームとオフセットスラロームの練習。
パイロンとパイロンの間隔が狭いので
しっかりとリアブレーキとアクセルを使って
コントロールしないと、通過できません。

ううう・・・できない。
でも、課題が見つかるのって、うれしいことです。
課題に挑戦していけば、
少しずつでもうまくなっていくはずですもんね。

コース練習
最後は全員でコース練習。このCBR600は女性です。

今回は人数があまり多くなかったので
最後のコース練習はクラス分けをせずに走りました。
が、これが本当についていけない!
コース中に、Uターンや細かいスラロームが
たくさん設定されているのですが
私はそのたびに、ものすごーくスピードを殺してしまうので
各コーナー設定ごとに流れが途切れてしまうのが
自分でもよくわかります。

上手い方、速い方の、あのメリハリのある走り!
すべてが1本につながっている、気持ちの良いあの走り!
今日は全員一緒ということで、随分抑えて走られていたようですが
それでも、見ているだけで勉強になります。

私も見学の方にお願いして
自分の走っている様子をムービーで撮ってもらったのですが・・・。

コース練習(swfムービー880k)

はああああ~・・・・・、
上手い方たちを見て覚えたイメージとのあまりの違いに
出るのはため息がばかりです。
私のムービーを見ていると、BGMに
ゆ~ったりとした「スケーターズワルツ」が聞こえてきそう・・・(泣)

ああ、「バイク乗り」への道のりは遠いなあ。

でも、今朝、雨にくじけないで参加してよかった。

今回、リーさんのお話で一番心に残っているのは
「志が変わらないと、上手くならない」という言葉。
@BOSSからも以前、プチ練の時に
「たとえ20分の練習でも目標をもってやらなければ、
それはたんなる享楽にすぎない」
と言われたことがありますが
私も、どんなに歩みが遅くても、昨日より今日が
確実に一歩進んでいるようにありたいと思います。
人と比べて落ち込んでいる場合じゃない。

帰りは太陽も顔を覗かせたので、
後ろにウトロを乗せているつもりで
気持ちよく帰ってきました。

ウトロ、私もがんばるね。(^_^)

投稿者:かまた  posted at : 20:33 | コメント (8)

  

2008年05月04日

犬が教えてくれたこと2

平成20年5月2日、0時45分。
ウトロ永眠、享年12才。

この話はもう一つのブログに書きましたので
そちらを読んで頂ければと思うのですが
ここでは少し違う話を書きたいと思います。
(もう一つのブログでは、私のHNがウトロなので
犬は「バニウトロ」と呼んでいます。)

「犬と飼い主は似る」といわれますが、
それぞれをよく知っている人には
ウトロと私もよく似ていると言われました。

後先を顧みない直情型。
強情っぱりで、負けず嫌い。
そして、食いしん坊。(笑)

(これを読んで、
「かまた」さんはそんな人じゃない、と思われる方は
まだ私のことをよくご存知ではないのです。)

よく似ていると言われた私たちでしたが
病気で立てなくなってから亡くなるまでの3週間、
私にはとても真似できないと思う「強さ」、
「命を燃やす」ということはどういうことかを
まだまだ甘っちょろい私に、
ウトロは身をもって見せてくれました。

犬は愚痴も言えない、弱音も言えない。
最後の3日間は、咽頭麻痺で喉が塞がってしまい
口を開いても、口からの呼吸が出来ず
「ゴクリ」とものを飲み込む動作も出来ない為
水すら飲みたくても飲めない状態でした。
けれど、最後の最後まで
生きようという意思を持ち続けていました。

呼吸困難の中、生き続ける辛さに
諦めて、楽になることを選べば
それはイコール死にゆくこと。

この時のウトロにとって、死ぬのは簡単。
生き続け、命を燃やし続けることは、
死ぬよりずっと大変なことだったはずです。

けれどウトロは危篤状態に陥るたびに、
どんなに苦しくても、私達が語りかける言葉に反応しながら
生きていれば声が聞ける、もう少し、もう少し一緒に居るのだと
必死で頑張って、生きることを選んでくれました。
(詳しくはもう一つのブログを読んでください。)

しかしそれは同時に、
呼吸困難の苦しさもその度に振り出しに戻ると言うこと。
しかもその苦しさは、
学生時代、部活の100本ダッシュのラスト一本の様な
でも、それとは較べものにもならぬ、文字通りの死ぬ程の苦しさが
そのピークのまま、また一本目の振り出しに戻り
永遠に繰り返されるような苦しさだったはずです。

でも、どんなに苦しくても、それは全て、
生きているからこそ得られる時間。
ウトロが生きることを選び、
残り少なかった命というエネルギーを燃やしてくれたからこそ
私たちと共有できた「二度と得られない思い出」をつくれた時間です。

生きているからこそ得られる「時間」。
その時間を使い、命を燃やして「何か」をすることが
生きた証としての「事実」と「思い出」になる。
そんなことをウトロが教えてくれました。

確かにウトロの命は残り少なかったけれど
私たちの命もウトロと変わりなく
なんとなく、漠然とあと40~50年くらいかなぁと思って
毎日を過ごしてしまいますが
残りがどれだけあるのかは、神のみぞ知るところです。

であれば、今こうして生きていて
使えるエネルギーと時間があるというのに
何にも取り組まず、経験もせず、
せっかくの時間を、その貴重さに気付かず無為に過ごしてしまうのは
死んでいるのと何も変わらない、と思います。

あの苦しい中、最期の最期まで私たちと時間を共有しようと
必死に生きることを選んでくれたウトロを思い出すと
時間の無駄使い、命の無駄使いは
ウトロに失礼だと、自分の心に刻んでいます。

命があるおかげで享受している一瞬一瞬の時間。
このウトロから教えてもらったことを糧に、
私が生きている証として、真剣に一つ一つ事実を残していこう、
行動もせず、口先だけで、
言い訳をしたり、屁理屈をこねることは
決してしないようにしよう、と思います。
そして、自分が選んだ行動がどんなに苦しくても
あの死の淵のウトロの苦しさに比べたら
どんなことだって「できない」なんて言えません。

志を高く持ち、より素晴らしい生涯を過ごす努力をすることを
私はウトロと約束しました。
ウトロに恥ずかしくない生き方をしようと。

それが、まだ命のある生きるものとして
先立った者に出来る唯一の供養なのだと思います。

九州の道の駅菊水

人生には終わりがあって、それはいつ来るかわからない。
そして、自分に与えられた人生の日々をどう生きるかは自分次第。

私ごとき若輩者が、先人より語り尽くされた人生の教訓を
今更ここで語るつもりも語れる資格もありませんが
やるも人生、やらぬも人生。
やらない理由、できない理由はいくらでも並べられるもの。
でも、同じ人生過ごすなら、
理屈を並べ立てるよりやった方がいいと思う。
そして、やると決めたなら、とことん本気で取り組もう。

バイクも同じ。
私はプロを目指しているわけではないし
競技大会やラリー出場を目標にしているわけでもない。
けれど、乗る瞬間は、命を燃やして乗ろう。
限られた人生の貴重な時間を使って乗るのだから。

そんなことを、この3週間、特に最後の3日間は
ずっとずっと考えながらウトロと過ごしていました。

生きるものを看取るという機会は
人生にそうたくさんありませんが
(そして私にとっては今回が初めての経験でしたが)
ウトロが今回私に教えてくれたことを
書き記しておきたいと思います。

投稿者:かまた  posted at : 08:58 | コメント (3)