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2020年11月04日

めざせ、子ヤギのお母さん!

うちに来てくれた3匹の子ヤギ。
この子たちのいいお母さんになれたらいいな、と思っているのですが、


いまのところ、お母さんというよりおもちゃになっているかまたです。
こらポッケ、麦わら帽子を食うな!笑

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「子ヤギはそれぞれ自分のお気に入りのヤギを決めて、それを母親代わりにして一緒に過ごすことがよくあるんですよ。」

子ヤギを迎える少し前、ヤギの先生、今井さんがそんなことを教えてくれました。


今井さんのところにいる子ヤギは、生みの母親ヤギの元から引き取られて、こうして他のヤギたちと暮らしています。


そうすると今井さんのところにいた時のポッケ(当時4ケ月)は、この右側のヤギを自分のお母さんヤギに決めて一緒に過ごしていたのかもしれません。

その義理の(?)母ヤギとも引き離して、我が家に連れてきたノンノ、ポッケ、イチゴ。
そう考えると、この子たちに慕ってもらえるいいお母さんになりたいな、と真剣に思うワタクシなのであります。


でも、こんな子どもを持って幸せを感じているのは、実は私の方かも
ああ、お乳が出るなら飲ませてあげたい。笑

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その3匹も、早いもので生まれてもう7ケ月。
成長が早い子だと、生後半年で体重が25kg以上になれば子どもを作らせるケースもあるようですが、うちの3匹は小柄だし、私たちにとってはこの子たちがまだ子ども。
子どもを産ませるなんてまだとても考えられません。


もぐもぐ、はむはむ。
いっぱい食べて大きくなるんだよ。
そして毎日幸せに過ごすんだよ。

な〜んて思って見ているのであまり気づかなかったけれど、当然ながら、それなりにいつの間にか大きくなっているようで、

ヤギ小屋もだんだん手狭になってきました。


エサ箱に顔を出す穴も低くなってしまったようなので、柵の一段上の網を切り開けて、エサ箱の高さも上げ、


華奢だった首もなんだかたくましくなり、首輪の穴を一つずつずらして大きくしました。


力も強くなってきたので、ヨーダ婆にリードを持たせるのはもう止めます^^;;


空模様と仕事のスケジュールを見計らいながら@BOSSが頑張ってくれて、広場を囲む柵と、


大きなヤギ用のセクションも完成させてくれたました


これで天気のいい日にはようやく放牧できるようになりました。


認知症であまり歩かなくなったヨーダ婆も、足腰が弱ってしまわないようにと一緒に放牧。笑
♪歩るこう、歩るこう、わたしは元気〜♪( ̄▽ ̄)ノ


椎間板ヘルニアの手術を受けてリハビリ中のウトロンにも、子ヤギたちは少しずつ少しずつ心を開いてきたようで、今ではこんな距離ではむはむと反芻タイムを過ごすように。
よかった。
人間が心配することではないんですね^_^


ノンノなんかほら、自分からこんなふうにウトロンに近寄ってくるようになりました


幸せってこんな形だったような気がする今日このごろ。


お茶目ないたずらにも幸せを感じます。

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@BOSSが「ヤギを飼う」と言ってから、ヨーダ婆の認知症発症と、ウトロンの椎間板ヘルニアによる後ろ足麻痺の手術とリハビリも重なって、予想だにしなかった怒涛の夏と秋が過ぎました。

突然始まった、慣れないトリプルでの世話&介護&介助の共同生活。

毎日が大変で大変で、時間がないのに何度も同じことを繰り返すヨーダ婆にイライラし、日々私の頭と心のフィルターに感情の小さなゴミが溜っていく時期もあったけれど、


少しずつ子ども返りしていくヨーダ婆の天真爛漫さに、逆に私が癒やされることも増えてきました。

子ヤギたちはと言えば、そんなことにはお構いなしで毎日め〜め〜干し草を催促し、

私の姿が見えなくなると焦ってついてきて、これが可愛いのなんの


一日中パソコンとにらめっこしていた私が、こんな真っ昼間に草っ原でヤギと一緒に寝転んで太陽を浴びているなんて。

少し大げさな言い方をすると、こうして「命」と関わり合っていることが、私の中の均衡を取り戻してくれているような気がします。

あんなに乗っていた自転車やバイクに関わる時間はまったく無くなってしまい、それに代わって、毎朝まだ薄暗いうちから、そして毎晩日が暮れてから、ヤギ小屋の掃除をするのが日課になりました。

自分の時間はほとんどなくなってしまったけれど、でもそれを楽しんでいる私がいます。
(その切り替えには少し時間がかかりましたが。)


改めて怒涛の2ヶ月を振り返ってみると、今は、人生や生活が大きく変わる転換期なのかも、と思ったりもします。

子ヤギ、ヨーダ婆、ウトロンの三つ巴トリプルの世話は確かに大変ですが、こんなことでもない限り、私は自分の生活スタイル、生活サイクルを、自分から舵をとって変えたりは、きっとしなかったと思います。
だからきっと、神さまがシチュエーションを用意して、「面舵いっぱ〜い!」と無理やり変えさせてくれたのかも。

それに、自分がこんなにヤギが好きになるなんて、正直自分でびっくりです。
一日中ヤギの世話をしていたいくらい。
(「そんなの今だけだよ」と以前飼っていた人は言うけれど。笑)


これから寒い寒い冬が来て、トリプル介護生活も新たな局面、新たな問題が次々に起こると思いますが、まあそれも今しかできない経験。

皆さま、これからもどうぞ生暖かく見守ってやってください*\(^o^)/*

投稿者:かまたちゃん   2020年11月04日 20:43

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